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こちらは『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』の二次小説を書かせていただいています。ドラマのイメージを壊すとご不快の方はこちらでご遠慮ください。お許しいただける方は少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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珍しく酒を飲み過ぎたシウンを引っ張り店を出たジフ。二人を追いかけようとしたが、金を払っていないことに気が付いた。レジでクレジットカードを出し、もたつく会計に苛立ちながら店を出れば。そこで見たのはちょうど二人の乗ったタクシーが発進しようとする場面だった。シウンはこちらを向いておらず表情は見えない。そしてジフの肩にもたれているようで、胸がチリッとする。

 

大学時代から三人でいることが多かったが、それでもシウンは昔からジフを頼っていたように思う。

普段は控えめではあるが、一人暮らしをしていた僕たちが体調を崩すと怒りながらも看病をしに来てくれた。しっかりした人という印象が強いが、シウンは僕には遠慮するがジフに対しては甘えているようで。出会ってしばらくして『あぁ、そうか』とシウンの気持ちに納得していた。だけど二人は付き合うでもなく、結婚するでもなく。ずるずると友人関係を10年以上も続けている。

 

僕と違い普段はあまり口数が多くないが、今日みたいに潰れかけたシウンを守るような、ここぞという時にカッコ良さを見せるジフ。親友として誇らしいと思う反面。そんな行動ができて羨ましい、と思ってきた。

二人を乗せたタクシーのテールランプが視界から消えると、何も面白くも無いのに『ハッ』と笑うような息を吐く。きっとジフは無事にシウンを送り届けてくれるだろうと、歩くことも億劫で自分もタクシーを捕まえて家へ帰ることにした。

 

 

翌朝、目が覚めると6時で。

あまり早い時間には悪いだろうと朝食を食べ、運動をし、時計の針が8時を指したことを確認しスマホを手に取った。休日でも生活のルーティンを変えないシウンならこの時間には起きているだろうと通話記録にある名前をタップする。

すぐにコール音が鳴り始める。だがコール音が続いて応答がないことに昨日の悪酔いを心配した時、『……ゔ―』と明らかに体調が悪そうな声が聞こえてくる。シウンが見せる珍しい態度に頬がゆるんだ。

『大丈夫かい?』

そう声を出そうとした時。

 

『ケホッ。ケホッ……。『ほら、水』……ありがと、ケホッ』

 

思わず通話終了のボタンを押した。

 

 

あれは、ジフの声だった……。

昨日から?一緒だったのか?

いつから?俺が知らない間に二人はそんな関係になっていたのか?

 

 

驚きで思考がまとまらない。ジフとシウンの仲の良さを見てきて、いつかこんなことになるだろうと思っていた。だから喜ぶはずだった。

だが実際は違った。

親友だと思っていた二人に何も教えてもらえなかったという気持ちなのか。よく分からない気持ちが胸を締めている。

 

ブブブッ。

 

スマホが震え届いたメッセージを読むと、今日昼食を一緒に取る予定だったコ・ハジンさんからで。仕事の途中で抜けるが、1時少し過ぎるくらいの時間には店に行けると入っていた。

昨日このメッセージを読んでいたら嬉しかったはず。それなのにそんな気持ちになれなず。

 

「何でだ……?楽しみだったはずなのに」

 

 

 

 

 

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ハヌルは今まで女の人から言い寄られた経験のせいで、10年という長い付き合いのなかでも特別な女性をそばに置くことがなかった。唯一、私という女がハヌルの中で一番近くに存在していたはずだった。

だけど一歩近づく勇気がなくて、言葉にしてしまったら今の大事な関係が崩れてしまうと思い動くことができずにいた。自分が行動を起こさなかったせいで、今ハヌルから聞かせられた話に目の前が真っ暗になる。

グルグルと目が回る。

テーブルの下で両手を握り締めることで感情を必死に押さえ、何とか倒れないようにすることが精一杯な時。

 

「本当か!そんな珍しいことあるなんて驚きだ」

 

もう一人の大事な友人が驚いた反応をしつつ、私の背中に大きな手を添えてくれたから、何とか背筋を伸ばして私も言葉を発することができた。

 

「本当、ビックリしたわ。でも今まで浮ついた話がなかったことが不思議なくらいじゃない」

 

 

大丈夫。声は、震えていないはず。

 

 

「それは二人ともだろ?モテるくせに」

 

「俺はいいんだよ。その話は後でじっくり聞くから、今日はこいつの誕生日を祝うことが先だろ?」

 

「あぁ、そうだな。30歳、おめでとう!」

 

ハヌルが私にいつも以上に素敵な笑顔を向けてくれたのは、素敵な出会いがあったから。

胸がきしむ中、無理矢理笑って食事して、お酒を飲んで。でもどんな味なのか全く分からない。思った以上に飲んだのか、しばらくするとグルグルと世界が回り始め気持ち悪くなってきた。

 

「ちょっと飲み過ぎなんじゃないか?」

 

優しく聞いて来るハヌルを『嬉しいからいいの』とあしらう。

 

 

何が嬉しいのかしら。自分で言ったのに分からない。

私の誕生日を祝ってくれているから?

ハヌルに気になる人ができたから?

 

 

嘘だと分かっている答えに気付かない振りをして、もう一杯ショットグラスに焼酎を注いで口に運ぼうとした。だけど手首を押さえられ動かすこともできず、私の手首を押さえている相手を睨んだ。

 

「そこまでにしておけ。ハヌル、今日は終わりだ。こいつは俺が送っていく」

 

押さえられた手首が握られ、引っ張られ立ち上がった。胃の中の物が揺れてまた気持ち悪くなる。だけどまだ飲み足りないと抵抗しても、お店を出てタクシーに押し込まれた。

私の家の方向を聞くとすぐに発進したタクシー。

 

「よく我慢したな、シウン」

 

その言葉がきっかけに涙がポロポロと流れ、隣に座っている見た目よりしっかりしている肩へ寄りかかる。止まらない涙を気にすることなく、ジフは肩を貸してくれた。

 

「うぅーーーー。いつかはこうなるって分かっていたことなのに。どうしてこんなに胸が痛いのかな。ねぇ、私じゃダメな理由ってなんだろう」

 

 

 

 

 

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さて、やっと今回の主要メンバーの名前が出そろいました。

ヘ・ス(コ・ハジン)。そしてソ皇子様(ワン・ジフ)、ウク皇子様(ファンボ・ハヌル)、ミョンオンニ(へ・シウン)が親友という関係ですウインク

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

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時間にきっちりしている二人との食事に、いつも通りわざと少し遅れて店に入ったはずだった。確認のために腕時計を見るが時間は約束の時間より遅れている。だが、その店で待っていたのは二人ではなく一人だけだった。

その一人である友人に近づいて椅子に座りながら言う。

 

「悪い、遅れた。ハヌルも来ていないのか?珍しい」

 

「えぇ。連絡も来ていないし。大丈夫かしら」

 

心配そうな顔をして店のドアを見つめる彼女は十数年来の親友で。俺にしては珍しく女の友人だ。積極的に連絡を取るわけではないが、彼女の方から安否確認をしてきたり、相談したいと連絡が入る。女なんて面倒だと避けているが、彼女と友人でいられる理由は彼女には節度があるうえ俺に友人以上の興味がないから。彼女は俺のもう一人の親友であるハヌルを好いている。だがハヌルは何も気付かず、もうずっと友人として過ごしてきた。

 

「仕事のキリがつかなかったんだろう?そのうち来るさ。先に注文でもしておこう」

 

メニュー表を取りながら俺がそう言っても、まだドアに向けたままの視線。彼女とどうにかなりたいなんて1ミリも思っていないが、時々自分にもこんな風にずっと求めてくれる人が欲しいと思う時がある。だが情に薄い人生を送ってきた俺にそんなことが起こると思えないとすぐに思い直すことになるのはいつものこと。今日も同じだ。

 

いくつかメニューを決め注文をし、先に飲み始めた時、店のドアが開いてハヌルが入ってきた。俺たちを見つけるとすぐに近づいてきて『悪い!遅れた』と謝った。隣の彼女はすごく嬉しそうな顔をしてハヌルを迎える。

 

「そうだな。じゃあ今日のこの会はハヌルのおごりだな」

 

笑いながらそう言うと『あぁ、そうだな』とあっさりと了承するその様子に、何となく機嫌が良い感じがした。きっと話題にした方が場は盛り上がるだろうが、何となくイヤな予感がしてあえて触れなかった。その代わりハヌルと自分のために追加の酒を注文した。

改めて乾杯をした後、ハヌルが焼酎を飲みながら、A4サイズの紙袋をテーブルに置く。

 

「これ、プレゼント。誕生日おめでとう」

 

その言葉につられて俺も紙袋をテーブルに置いた。

 

「俺からもプレゼントだ。内容は毎年恒例の菓子」

 

「二人ともありがとう」

 

ニッコリと綺麗に笑ってお礼言うと、中身を見たいと言いプレゼントを開けだした。俺の菓子を見ると『美味しそう。いつもイッパイ食べて太っちゃうのよね』とぼやいたが、俺からしてみたらもっと肉を付けてもいいと思うので『太ればいい』と返せば軽く殴られた。

次にハヌルからのプレゼントを開ける。『ボディクリーム?嬉しいわ。ハヌルにしてはよく選べたわね。妹さんにアドバイスもらったの?』と聞いた時までは楽しく良い感じに酔うことができそうな時間だった。

 

「いや、職場の子が店を教えてくれたんだ。商品はお店の子がすすめてくれてね。すごく可愛くて良い子で明日食事に行くことになったんだよ」

 

ハヌルから浮かれた言葉が出た時。

“空気が凍る”という表現がピッタリだと、後から思った。

そして隣から聞こえたハヌルとは違い小さな声。

 

「……へぇ。良かったわね」

 

 

 

 

 

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1月12日はEXO D.O.の誕生日!そして14日はEXO KAIの誕生日!

생일 축하해クラッカー

SUHOさん以外はつい忘れがちでごめんなさいあせる

新アルバムも予約して、手元に届くの楽しみにしています爆  笑

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

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人気のないフロアに自分の席だけ電気が点いて、カタカタとパソコンのキーボードが音を鳴らしている。ひと際大きくEnterキーを押すと体をのけぞり大きく息を吐いた。

急な仕様変更を顧客から依頼され、慌てて下請け会社へ連絡を入れ発注を待ってもらえるかを確認して平謝りし。次は仕様変更を希望された場所の図面を確認。新しい見積書を作成する、などと付随する処理をして今ようやく終わったところ。

チラリと腕時計を見ると真夜中に近い11時台を指していた。

 

「腹が減ったな。……でも帰って寝るか。明日酒を飲んでうっかりうたた寝でもしたら怒られるからな」

 

いつも自分を心配してくれる10年来の友人である彼女。明日はその彼女の誕生日を祝う約束。優しく穏やかで、どちらかというと一歩引いて男を立ててくれそうな感じの彼女だが、俺たちが体調を崩した時や食事を取らなかった時だけは毎回怒っていた。そしてその怒りはしばらく続き、体調管理をされるほど。

 

同じ年の彼女はもう一人の親友と大学入学時に仲良くなってからの付き合いで、兵役に行った俺たちより2年先に社会に出てしっかりと働いている。あの“人を管理する能力”が今の仕事に合っていたのだろうとクスリと笑いがおきた。

と、同時に思い出したことのせいで椅子から勢いよく立ち上がる。椅子はそのまま派手に倒れたが、フロアカーペットのおかげで思っているより大きな音はでなかった。

だが、そんなことはどうでも良くて。

 

「やばい!店にプレゼントを忘れてきた!!」

 

きっと彼女はプレゼントを持って行かなくても『会えるだけで良い』と言ってくれるタイプだが、俺の気が収まらない。

 

「店……は、もうやっていないな。明日二人に会う前に取りに行くか。はぁ」

 

倒れた椅子を直し、スーツのジャケットを掴んで袖を通し、会社の外に出た。夜でももう暑くなりかけている季節。一度着たジャケットを脱ごうかと思ったが、面倒くささが勝ってそのまま地下鉄に向かって脚を進めることにした。

 

 

 

3人でゆっくりと飲むために金曜日の8時開始と飲み会を設定された今日。仕事を何とか7時過ぎには切り上げ、二人に会う店へ行く前にプレゼントを買った店に立ち寄った。だが昨日対応してくれた子はいなくて、『本当にお客様にお渡ししていいか……』と店員も困っている。確かにその理由は分かるので、財布からクレジット明細が無かったかと探そうとした時だった。

 

「あ、昨日のお客様。取りに来られたんですね。良かった」

 

後ろを振り向くと、昨日対応してくれた店員が私服姿で立っていた。その店員はカウンターで俺を対応していた店員と少し話をし、プレゼント用に包装されたショップバックを渡すように促してくれた。そして一緒に外に出て、店の前で声を掛ける。

 

「ありがとう。すごく助かったよ」

 

「いえ、シフトに入っている時間にいらっしゃらなかったので心配していたんです。友人とご飯食べて戻って来たことが丁度良かったみたいです。またお越しください」

 

そう言ってペコリと頭を下げる。

どちらかと言うと女性からは好意的な目で見られることが多い中、俺の中で妹と今日会う女友達だけが割とまともに話せる人だった。だけどこの店員は色目を使うとかそんなことがなく、純粋に声を掛けてくれた。それがとても嬉しかった。

 

「……君」

 

「はい?」

 

「付き合っている人はいるのかい?」

 

「……いませんけど」

 

「べ、別に変な意味じゃなくてっ」

 

少しイヤそうな顔をして答える店員に向かって慌てて言った。すると店員も慌てたように『違うんです』と言い、続けて『最近付き合っていた人と嫌な別れ方をしたので思い出してしまって』と頭を下げた。その顔は仕事中のしっかりした表情とは違い、素の表情で。感情豊かなところに好感が持てた。

 

「僕は幸か不幸か、女性には良い思いがあんまりないんだが。君とは仲良くなれそうな気がするんだ。もし良かったら今度食事にでも行かないか?僕はファンボ・ハヌルっていうんだ。君は?」

 

「わたしの名前はコ・ハジンです」

 

明るい笑顔が可愛らしい子。それがコ・ハジンの印象だった。

 

「よろしく」

 

 

 

 

 

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お店が終わる直前にドアが開き、ふわりと初夏の風が入ってくる。カウンターの内側にいたわたしは顔を上げると、少し息を切らした男性が入口にいた。

 

「もう終わりかな?すまないが少しだけ見ても良いかい?」

 

大事なお客様を断るわけはなく、『はい。いらっしゃいませ。ゆっくりご覧ください』と営業スマイルをしっかりと顔に浮かべて返事をする。わたしの言葉に安心したようでお客様は明らかにホッとして息を吐き、お店の真ん中まで足を進めた。そこで立ち止まりお店を一回り見るとわたしに向かって言った。

 

「すまない。女性の友人へ誕生日プレゼントを贈りたいんだが、好みが分からなくて。どんなものが良いか相談に乗って欲しいんだけど。良いかな?」

 

ちょっと困った顔をするお客様が微笑ましく、笑顔でカウンターから出た。

近くまで寄らずともその男性客はとってもハンサムで。背も高く、程よく鍛えてそうな体。嫌な感じもまったくしない。これは“彼氏または旦那にしたい男性”と高倍率な物件……と言ったら失礼だけど、そんな印象がする人。

 

「プレゼントされる女性はどんな方ですか?」

 

「そうだなぁ。穏やかで優しい人だが、たまに頑固だな、と思うこともあるな。もう10年近く友人として過ごしているけど、彼女とならこのままずっと縁が途切れることがないだろうな」

 

 

うーん、これは“好きな人”ではないわね。

じゃあ香水とかはイマイチかしら。勘違いさせたらせっかくの友情に悪いし。

 

 

「では、このボディクリームはどうでしょう?敏感肌の方でも乾燥肌の方でもどちらもお使いいただけるヴィーガンローションなのでご安心いただけますよ?」

 

そう言っておススメをすると『それはいいね』と笑ってくれ、シリーズの商品をいくつか手に取った。クレジットカードで代金を払っていただき、プレゼント用に商品を包んでいるとお客様のスマホが鳴る。お客様はスマホの画面をフリックしながら目と指でわたしに合図をして店の外に向かって歩き出し、ドアを開けたまま会話を始めた。

 

「あぁ、お待たせ。今ちょうどプレゼントを買っていたところだ。お前は明日何を渡すんだよ?……え?いつも菓子だな。いい加減、子どもじゃないって怒られるぞ。ハハッ」

 

楽しそうに笑って会話をしている男性客へ、ショウウィンドウ越しにプレゼント用の包装が終わったことをアピールすると片手で謝ってくれるから。わたしも首を横に振って問題ないことを伝えた。そしてまたお店へ入ろうとする男性客。

 

「アッ!キャッチが入った。待っててくれ。……お待たせしました。はい、そうです。はい、今進めている案件のことですか。はい……はい……え?仕様を変更する?えぇ、はい。昨日ご確認をいただいた後に発注をしまして、発注先に止められるかすぐに確認します。社に戻ってから改めてご連絡いたします。はい。では失礼します。……はぁ。っと、悪い、待たせたな」

 

後ろを向いて話し出した男性客を待つために他の仕事を始めて1分ほど。まだ話は終わらないのかと顔をあげると店の中にも外にも男性客は見えない。

 

「え?」

 

慌てて店の外へ出るけど、どこにも男性客の姿は見えなくて。

 

「えぇ?商品忘れて行ったのぉ?」

 

しっかりしていそうに見えて意外とウッカリさんなのかと、面白い気持ちと困った気持ちになった。

 

「どうしよう?」

 

 

 

 

 

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nabisonyoです。

明けましておめでとうございます。

새해 복 많이 받으세요馬

 

当ブログへお越しいただきありがとうございます。

今年も新たなお話を投稿していきたいと思います。書いているうちに「アレ?誰が主役?」となってしまいましたが、お時間のある時に読んでいただけると嬉しいです照れ

 

そして最初に話してしまいますが、今回はヘ・スとソ皇子様がキチンと記憶が戻って結ばれます!!

『高麗日記』、『狼と美女』、『雪月花』と続き、ばっちりハッピーエンドではなかったのでご不満が多かったと思いますあせる今回は安心して読んでください<(_ _)>

 

では、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

nabisonyoです。

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本日無事に『雪月花-もう一つの月-』を書き終えることができました!

読んでいただいた皆様、本当にありがとうございます<(_ _)>今回は、その『雪月花』について書かせてもらいます。

 

まず、私が最初に『麗~』の二次小説を書き始めた時、光宗について某サイトに書かれている次の内容を参考にしました。

 

光宗には

 ・大穆王后 皇浦氏 (ヨナ様)

 ・慶和宮夫人 林氏 (皇太子様の娘)

 ・宣慧貴妃 大氏 (渤海国の王族出身)

 ・宮人 金氏

と4人の后妃がいるとなっていました。

それを使い書いた作品が『月の光の中で』の番外編です。

 

ただここ最近、高麗史などをサラッと読んでも 宣慧貴妃だけ 出てこないんです。もちろんじっくり読んだり、他の本には書かれているのかもしれません。

(どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひとも教えてください!)

 

そのため今回の『雪月花』は大胆にも 宣慧貴妃 大氏はいない! としてお話を進めることにします。すっごくお話に関わることではないのですが、『あれ?何か違うぞ??』と思われても、そこは二次小説ということでスルーしてくださいあせる

 

そして高麗史にも書かれている宮人 金氏が誰なのか。ハジン以外の人とソ皇子様が仲良くなって欲しくないよね、ということで。本当のヘ・スがヒロイン。(もう一つの『月(女性)』です。)

また、ソ皇子様がヒーローかと思いきや、ソ皇子様の子どもであるワン・ジュがヒーローとしてお話を作りました。

 

ハジンとの入れ替わりで茶美園の浴場で心が亡くなってしまった本当のヘ・スが、15歳の体で生き返ったらどうなるのか?

ヘ・スとハジンは同じ魂でも時代のせいで性格が違います。でもみんながハジンとして見てしまうから、自分を見て欲しくて淋しいヘ・ス。

父からも母からも子どもとして愛されるのではなく、跡継ぎとして見られているジュ。そんな二人が出会ったら、心を通わせるかも……ということでしたニコニコ

 

史実としてジュは26歳で亡くなっています。そのため最後はジュが亡くなり哀しい話の終わりでした。だけどヘ・スとジュの子がのびのびと愛されて育つだろうと思っています!

 

ちなみにジュの第三夫人と第四夫人はウク様の子どもです。

そして第四夫人がペガ様との子ども(8代高麗王)を産む方です~。

 

 

では、今年もあと少しとなりましたが、よいお年をお迎えください。

새해 복 많이 받으세요ヘビ馬

 

 

 

 

 

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『私を、殺してくれませんか?』

 

 

 

私の言葉に二人ともひどく驚いて言葉を失ったようだけど、すぐにジョン皇子様が『何をバカな!』と発した。それに続きペガ様も同様の反応をする姿が可笑しくて、声に出して笑うとひどく怒られた。

 

「申し訳ありません。本当に殺すのではなく。キム・スという名を。正しくは光宗陛下の宮人であるキム・スという人物をやめたいのです。そしてここではないどこか遠くに行き、ヘ・スとして心穏やかに過ごしたいと思います」

 

「それは……。でも一人でどうする?お前は一応豪族の娘だったし、今までもこの屋敷で暮らしてきた。悪いが到底一人で生活できるとは思わない」

 

「……そうですねぇ。でも一人ではないので、その方がいいのです」

 

「?……っ!分かった」

 

「ペガ兄上!?」

 

「ジョン、これはしょうがない。そうだな……お前が以前忠州で住んでいた屋敷を貸してくれ。私は口の堅い者を数人手配しよう。たまに会いに行くから、変なことだけはするなよ?まったく、ヘ・スという名の者はみな破天荒なのか。はたまたお前たちの魂が一緒で突拍子もないことばかりするのか」

 

ブツブツ最後まで文句を言いつつ、それでも私に不便が無いように手配をしてくれたペガ様に感謝をするばかりで。そして今までと変わらず、きっと旅の途中に私の様子を見に来てくれるだろう。

それがもう一人のヘ・ス会いたさだとしても、私はもう気にしない。

 

 

 

 

 

雲が大きく高く昇る季節。

ここでも足元には露草がたくましく伸び、青と白の花びらが綺麗だ。私が露草をお気に入りの花であることを知っている者たちは、そのままにしてくれているから、この場所に群生している。

心ゆくまで花を眺めた後、空を見上げてあなたを想う。

 

「お元気ですか?」

 

空にいるあなたに向かって話しかけていると、後ろから足音が近づいて来る。

今度はどんな素敵な物を見せてくれるだろう。

 

「母上―!」

 

あなたと私の宝物。

 

 

 

 

 

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私たちが心を通わせた時間は短いものだった。

彼と過ごした五年。その中で心を通わせそばに寄り添うことができた時間は数えるほど。

だけど。いつ思い出しても太陽から放たれる光のように。水面に光が反射するようにキラキラとして、胸が熱くなり、彼が恋しくなる。

 

 

 

陛下が崩御された。

もともと先帝陛下との関係がこじれていたせいで心が弱っていたことに加え、政治では先帝陛下への不満を爆発させた豪族たちを抑えることに対してとても苦労をされていた。

 

ヘ・スとそっくりだと言う私は先帝陛下の皇后であった皇太后の前に顔を出すこともできないため、葬儀に参加することも不可能で。埋葬される廟に行くこともできない。ただ毎日陛下との思い出と過ごし、縁台に座り皇宮がある方向を眺めることが多くなった。

 

先帝陛下たちは松獄山を中心に東西南北にそれぞれ埋葬されている。だけど陛下はそれらとは違う幾山の麓に廟が作られるという。先帝陛下との不仲で苦しんできたことが、ようやく心穏やかになるだろうか?

 

 

先帝陛下であったソ皇子様も、私ではないヘ・スを求めて長い時間を過ごしてきた。彼には改革という名の仕事があったから過ごすことができた時間。

私はこれからどう過ごすのだろう?

愛する人を失うことは、心に穴が開くということだと知った。

 

 

 

 

 

「それで?ペガ様、第十四皇子様。今日は何の御用でいらしたのですか?今はまだ朝廷が慌ただしいでしょう。本題に入ってくださいな」

 

「これをお前にと預かった」

 

お茶を差し出し雑談をしていた時には優しい笑みを浮かべたペガ様が、真面目な顔をして封書を卓の上に置いた。青い封書には私への宛名が書かれていて、私に書状を送るような人物に心当たりがなく小首を傾げて手に取った。

 

中に入っていた書状を取り出し広げると、達筆な手で書かれていた。

一読して目を閉じ。気持ちを整えてからもう一読して書状を戻した。

 

「ペガ様、第十四皇子様。大変申し訳ございません。少し席を外してもよろしいでしょうか?」

 

二人は無言で頷き静かに私は部屋を出た。その脚で庭へと向かい、そして野花を見るためしゃがんだ。

 

 

 

五歳優游同過日

雪月花時最憶君

 (ごさいゆうゆうしてともにひをすごす)

 (せつげつかのときもっともきみをおもう)

 

 

白楽天の有名な詩から、一句と四句が抜き出された言葉。

確かにそれは私たちだった。

 

“五年の歳月を穏やかに一緒に過ごした

雪や月や花を見ては最も君を思い出す“

 

私も綺麗なものを見るとあなたを思い出す。一緒に見て、一緒に語り、もっとあなたを愛したかった。

野に咲く露草がぼやけていく。懐かしい露草のようなあなた。

 

 

 

「大変お待たせしてしまいましたね」

 

部屋に戻るとまだ帰らずにいてくれたペガ様と第十四皇子様。下女に新しいお湯を持ってくるように伝え、お茶を淹れ直した。

 

「大丈夫か?ヘ・スよ。お前は先帝の宮人だとされている。ジュに何か言われたのではないか?」

 

ペガ様が心配気に聞いてくれてくれるので、安心してもらうよう微笑んで応える。

 

「いいえ、大丈夫です。ですがお二人に、お願いがあるのです」

 

「願い?」

 

第十四皇子様が私の言葉に眉を寄せて聞いた。

 

「私を、殺してくれませんか?」

 

 

 

 

 

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「ヘ・スよ。余のヘ・ス」

 

そう囁く陛下が私を覆うように口づけを続け、首筋を下り、チョゴリの首元へ下りていく。自分で聞いたことがない声が出て来て羞恥で唇を噛んだ。

 

「んぅ…」

 

初めて触れられる場所ばかりで意識が朦朧としていく。私の体の足先にまで口づけをした陛下の体が戻って来て、頭の横に両肘をついて覆いかぶさる。はだけて見える素肌は服の上から見ていた時より筋肉質な体つき。そんな体の重みが胸を熱くさせる。そして強い視線が私を捕えて言った。

 

「スよ。お前は俺の愛だ。お前だけを愛している」

 

 

ずっともう一人のヘ・スに嫉妬をしていた。

皆から愛され、亡くなっても求められ。

私の名前を奪った子。

 

だけど、今。

私だけを愛してくれると言う人ができた。

幸せで。幸せ過ぎて。口にしてしまった。

 

「陛下。あなた様を……愛しています」

 

ハッとした顔の陛下が優しくとろけた笑みになり、もう一度深い口づけをして離れたのでその味に酔いしれていると、急に激痛が走り顔を歪める。

 

「あっ!……っう」

 

余りの痛さに陛下の肩を強く掴む。そして痛みに耐えるように細く息を出す。

 

「まさか……スよ。そなた。イヤ、そんなバカな」

 

「……ぅ。っはぁ、私。何か、変ですか?ご不快ですか?」

 

痛みで涙が滲み出て来るけど、それ以上声を出さないように堪えながら聞く。

 

「いや。スよ。……良い子だ。しばらく我慢してくれ」

 

優しい口づけを落とす。

 

「……えぇ」

 

 

 

いつの間に眠っていたのか、目が覚めると陛下が私の髪を一房持ちいじっていた。

微笑みを向けると、陛下も優しく笑ってくれる。

 

「ヘ・ス」

 

「はい」

 

返事をすると自分の胸元へと引き寄せる陛下。寝衣越しに聞こえる心臓の音。

 

「愛している」

 

「……はい。私も、愛しています」

 

幸せで、涙が溢れた。

 

 

 

 

 

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