Touch & Go 【エピソード4】 | 初代スマブラ名人の居間

初代スマブラ名人の居間

初代スマブラ名人の及川です。

ここではスマブラだけでなくゲームの楽しさを皆さんと共有していけるようにを想いを書いていこうと思います。ゲームに興味がある方に少しでも楽しんでいただく為に始めました。

「カズキは、そうやってポジティブに考えられるから羨ましいよ」

「ポジティブっていうか俺の場合思い込みだな!
人生ってのは勘違いの連続だろ。
初めからダメだって思うより
『上手くいく』って考えてた方がそのままの勢いで成功する事あんじゃん!」

「‥んー。」

「それにユウサクは曲が作れるし、スゲぇことだと思うんだ。
俺はカバー曲やってキャーキャーもてはやされたいとは思っても
曲を作りたいって気持ちが湧かないからさ。
だからそういうのって個性だと思うもんな。
持ってるヤツにしか出来ねーじゃん。」

「カズキは十分個性的だと思うけどな‥」

しかし、思い返せば、俺がギターを始めたのも
押し入れにあった父親のギターをふざけて弾いてたら姉が
「上手い!アンタ天才じゃないの!」って言ったのを俺が真に受けたからだった。

物心つく大人になってから姉に尋ねたら、
あの時、冗談のレベルで言っただけだと暴露していた。


確かにそういうもんなのかもしれない。
カズキとは小学校の時からの腐れ縁で、近所住まい。
お調子者だけど、
俺が行き詰まった時、ここぞという時に
的確な言葉を投げかけてくれるから侮れない。

「どれだけ自分に暗示をかけられるか‥って事か?」

「そそそ!ユウサクー、ギターもう一回教えてくんない?
俺も女のコ達と出会いまくりたいんだよー。
イイだろー!?
友達だろー!?」


うーん。

『9割5分の打率で
お調子者』と付け加えておく。


(続く)