という訳で岩槻に集まって来た生徒は、6場所合わせて23名。連休中日という悪日程を考えれば、それなりに集まった方かな?!
内容はいろいろと当日まで悩んだものの、①基本、②移動、③寝技(打撃ありの寝技ドリル)をセミナー形式でやることに。で、最後に④打撃マス。その中で審査組は別途ピックアップして、、、って感じで。
私(渡邉)にとって以前から不満だったのが、強い人に聞けば10人が10人「基本は大事だ」「移動は大事だ」って言います。でも実際に各道場でどれだけ基本や移動を重視して稽古しているか?! って言うと、やっぱりかなり怪しいんじゃないかと思うんですよねぇ。
なので4時間も稽古時間を取れているこういう機会に、ゆっくり、じっくり、しっかりと学びましょう(=学び直しましょう)と言う訳で。


特に、動きのポイントに関して、ただ「こうする」と言うだけでなく、「なぜそうしなければいけないのか?」という部分について留意して説明しました。終わってから支部長さん達から「良いですねぇ」「目からうろこの部分が多かったです」「すごく勉強になりました」等と言ってもらえたので、まぁ良かったなと。いろいろとメニューを悩んだかいもありました。

せっかくなので基本稽古の上段パンチの部分だけでもポイントをまとめておきましょうか?!
【基本稽古】
・正しいフォーム(=全身を使って大きく強く打つ、蹴ること)を覚える。闘うための「武器を作る」。
《左ジャブ》
・顔を正面に向けて動かさない。
→顔が斜めに向くor動くと、距離感が狂う。
・前へ身体をスライドさせて遠くを打つ。
→武器は長い方が有利。
《右ストレート》
・打っていく方に顔と頭を向ける。
→人間は顔の方向、頭の方向にしか力とスピードが出ない。
・後ろ脚の踵を立てる。腹筋を締める。胸をへこませて、右肩が前に来るまで回す。
→右ストレートを打ち終わった姿勢で、前から押してもらう。力を受け止められなければ威力が出ていない。
《左フック》
・左肩、右肩の前後を入れ替えてから打つ。
→左肩前のままからでは、ミットは打てても顔は打てない(ミットは中心ラインを過ぎてから当たるが、顔は中心ラインに来る前に当たる)。
・身体のラインを前に乗せる。
→後ろのラインで身体をターンさせると相手から遠くなり、パワーが出ない。
・打っていく方に顔と頭を入れる。
→人間は顔の方向、頭の方向にしか力とスピードが出ない。
《右フック》
・打っていく方に顔と頭を入れる。
→腕だけを速く振ろうとすると顔が逃げやすいので注意。
・構えからスタートして構えに戻る(全パンチ共通。組手で最も重要な動きの一つ)。
→強く打とうとし過ぎて、戻り過ぎにならないように。
《左アッパー》
・身体の回転で打つ。
→上体のあおりでも打てるが、連打を考えるとストレート、フックと同様、身体の回転で打つ方が良い。
・身体の回転の為には、(力の溜めの際に)後ろ脚の踵を返す。
→踵から回さないと、身体を回しているつもりでも回らない。(右パンチを打つ際と同様)
・左肩を落とし、右肩を上げて軸を(少し)斜めにすることで、回転の力とパンチを打つ方向が合致して、パワーが出せる。
→体軸が垂直のままでは動きにロスが出る=パワーが出ない。
・パンチは前上に伸ばすようにロングで打つ。上(ショート)ではない。
→相手は前にいる。上にはいない。武器は長く作る。
《右アッパー》
・右肩を落とし、左肩を上げて軸を(少し)斜めにすることで、回転の力とパンチを打つ方向が合致して、パワーが出せる。
→体軸が垂直のままでは動きにロスが出る=パワーが出ない。
・パンチは前上に伸ばすようにロングで打つ。上(ショート)ではない。
→相手は前にいる。上にはいない。実際に組手の中でロングの右アッパーを使う機会はほとんどないが、武器は長く作る。
・構えからスタートして構えに戻る(全パンチ共通。組手で最も重要な動きの一つ)。
→強く打とうとし過ぎて、戻り過ぎにならないように。
《左右肘打ち》
・ガードは前(横ではない)。
→フックは横から入ってくるが、肘は前から入ってくる。
・左肘打ちは身体を前に。
→相手は前にいる。横にはいない。
こんな感じですかね?! 参加者に「勉強になった」と思っていただけたのは嬉しいですが、それが一過性のものにならないようにしてもらえますように。
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