続きです。
《アジア選手権》
【男子-230】
優 勝:谷井 翔太(日本)
準優勝:目黒 雄太(日本)
三 位:近田 充(日本)
・下馬評通りに谷井と目黒の両者が決勝進出。粒ぞろいの軽量級の中でも2人の実力は頭一つ二つ抜けていた感じ。
春の全日本の決勝でも2人は当たっているが、その時は目黒の右ハイキック一本勝ちという衝撃の結果に。しかし今回は谷井が ①左のガードは絶対に下げない。 ②離れるか、くっつくかの二択。中間距離にはとどまらない。 の2つの作戦を徹底。本戦、寝技での極め突きで奪った値千金の「効果」を守り切り、リベンジに成功。目黒は延長後半、攻勢を強めたものの一歩届かず。
それにしても運動神経抜群の2人がフルスロットルで動き回る超高速の闘いは、アジアの空道のみならず、全世界のあらゆる武道格闘技と比較してもトップクラスにあるだろうことは間違いない。youtubeの動画配信をもっと自由に解禁するなどして、もっと世間一般にこの武道、競技の素晴らしさをアピールできないものか? もったいなさ過ぎる。ともあれ、あと1年、世界大会での2人の活躍を期待したい。
3位の近田は準決勝で谷井に「有効」を奪われながらも、「効果」を奪い返す健闘とその実力を見せた。
入賞こそならなかったが、もう1人 Best4 に残ったルスタン(カザフスタン)もかなりの実力者。キレッキレの動きで日本人選手2人を破っての準決勝進出。目黒選手には敗れたもののポイントなしの判定結着。「はるばる遠い国に来て、あれだけの活躍を見せたのに、、。4位なり特別賞なり、何か表彰してやれないものか?」と個人的には非常に心残り。
他にこのクラスには、モルジブ、インドネシア、モンゴルの選手が参戦した。

【男子-240】
優 勝:中村 知大(日本)
準優勝:巻 礼史(日本)
三 位:神代 雄太(日本)
・決勝は逆ブロックで見れなかったので、準決勝のレポートを。
準決勝、中村vs神代は延長の末、寝技の極め突きで「効果」を奪った中村の判定勝ち。但し、この試合、試合後に一部の審判より
①中村のタックルに対する神代の膝蹴りは、本当に「違反行為」だったのか? 有効打ではなかったのか?
②中村の再三再四の決まらない膝着き背負いはかけ逃げではないのか?
③試合終了間際の神代の膝蹴りの攻勢は「効果」ではなかったか?
との疑問が提出された。今後ビデオ講習会等を行って世界大会までに審判団としての共通見解が求められるところ。
もう一方のブロックの準決勝、巻vs川下は、得意の組技のみならず、強い左ストレートを当て打撃でもアピールした巻が勝ち上がり。
優勝候補の一角、田中は2回戦で怪我による棄権。
この階級には、シンガポール、インド、インドネシア、韓国、モンゴルの選手が出場した。
