11/12(日)、大道塾発祥の地、杜の都仙台で首題の大会が開催されました。
単純な試合結果に関しては Facebook、インスタの方に昨日のうちに投稿済みですので、こちらの方では少し講評や余談などを交えながら、、。


《2017全日本Jr》
【総評】
私は別ブロックの監査役をしていた為、決勝しか見れませんでしたが、さすがにここまで上がってくる子達は皆レベルが凄いです。
全日本Jrが始まったのが2003年。当初は何年もずっと「ジュニア(=小中)で活躍した子が中高で辞めてしまい、一般部の選手層アップ、レベルアップに繋がっていかない」という問題がありましたが、最近では-230の目黒選手、-260の清水選手等を筆頭に、大人のクラスにも継続出場し、好成績を残す選手が増えてきています。今後、この流れはさらに加速していくことでしょう。
ジュニア上がりの選手たちは皆、技の繋がりが速い(早い)のが特徴。個々の技の強さは大人になってから始めても身に付くでしょうが、あのリズムの速さ、展開の早さについていくのは、大人になってから始めた選手では「ちょっと無理かな?!」と言うのが正直な感想。
(某有名フルコンカラテの団体も、それで一気に代替わりが進んだ事例あり)
なので今後は柔道等、他のスポーツ競技と同じように、選手の主力は20代前半~中盤。20代後半ならベテラン。30代では超ベテラン、そこで活躍できたらレジェンドクラス。といった感じになるのでしょうが、、、オールドタイプの私としては、その流れに逆らいたい気持ちが少し、、、かなり(?)、、、あるかなぁ(?!)

《アジア選手権》
【女子-220】
優勝:作田千代美(日本)
・日本x3、インドx1の4選手でのリーグ戦。結果はインドの選手=プラティブハが全敗。日本の選手がそれぞれ星を分け合い、2勝1敗ずつ。
優勝候補筆頭の大倉を「延長判定3-2」という僅差で下し、且つインドの選手から「一本」を奪って勝った作田が勝ち点の差で優勝に。
少し余談なれど、作田選手は全日本を取らずにアジア王者に。師匠の能登谷支部長は、かつて現役時代に関東を取らずに全日本王者に。「ここ一番」で運を手繰り寄せるのは、道場DNAか?!(笑)
【女子220+】
優勝:大谷美結(日本)
・日本x3、オーストラリアx1によるリーグ戦。下馬評通り、大谷が3戦全勝で優勝。大谷は打撃の攻防に長足の進歩を見せ、まったく慌てることがなかった。
決勝の相手となった今野は大谷に連敗中。「投げられるのもある程度覚悟で前に出て打撃を当てる」のか、それとも「徹底して組ませずにヒット&アウェイ」で行くのか、作戦が定まっていなかったように見えた。
オーストラリアから参加のサーシャは某フルコンカラテ暦11年の有段者だったが、残念ながら全敗。
打ち上げパーティの席上でオーストラリアのポール支部長と少し話したが「オーストラリアの空道の歴史は始まったばかり。今はまだ空道を(オーストラリアの武道格闘技界に)紹介しているレベルだが反響は凄く大きく、既に20以上の同好会ができ、急速に(オーストラリア)全土に広まっている最中である。今日は良い経験ができた。5年後くらいを目標に、日本とロシアの間に割って入れるくらいの空道強豪国になりたい」と前向きに抱負を語っていた。
総本部のホームページで以前紹介されていたので知っている人も多いと思うが、「オーストラリア国立スポーツ研究所」ではオリンピック各種競技がトレーニングしているが、そこに唯一「非オリンピック競技」で使用を認められているのが「空道」である。それはある意味、「オーストラリア国家が空道の普及発展を後押ししてくれている」と言うことでもあり、ポール支部長の抱負も決して「絵に描いた餅」ではない。

一旦切ります。