治験の内容 | 徒然なるままに...腎臓移植ドナーの日常

徒然なるままに...腎臓移植ドナーの日常

透析を経ない先行的腎臓移植(PEKT)のドナーとして2019年8月に移植(摘出)手術を受けました。
検査の話とか費用の話とか腎移植の話題中心に書いていこうと思います。

久しぶりの更新です。

 

今回は私達が受ける治験の内容について書きたいと思います。

 

私達が受ける治験は、脱感作療法に関するものと言うのは前回書きましたが、その際に使用する薬が今までの使用方法とは異なるというものです。

 

一つ目の薬は、現時点では血液型不適合の生体腎移植のときに使用するものですが、これを対ドナー抗体陽性、もしくはHLA抗体陽性の際に使用して効果を長期的に見るというものです。

 

二つ目の薬は、従来では移植2日前から飲む薬のようですが、それをもう少し前から飲んで移植に備えるというものです。

 

どちらの薬も全くの新薬というわけではなく、もともと生体腎移植では広く使われている薬ですので、ある程度の有効性(ある程度の危険性も)わかっているものです。だからリスクは無いわけではありませんが、メリットを取りたいと思います。

 

対ドナー抗体陽性やHLA抗体陽性といった場合、移植施設によっては移植を断念せざるを得ない場合もあるようです。

 

こういった場合でも安全に生体腎移植が可能になるという意義は大きい...といえばあまりにも優等生的な発言になってしまいますが、私達もこの恩恵に預かれるのは良いチャンスに恵まれたということだと思います。