豊洲への移転は石原さんが就任した時点で既定路線にあったことで、専門家によるお墨付き、役人の奔走、議会の承認、それらの積み重ねの上で裁可を下したのが石原元都知事。
その流れがあっての政治決断こそが行政の長として責任を果たしたことになるし、そうやって今まで日本の中で国政でも地方行政でも様々なことが決まってきたことは周知のはずだ。
そういうメカニズムでなければ行政はたちまち滞って悪戯に民に不利益をもたらすだけ。
なのに、まだマスコミは勿論、なんと現東京都知事である小池百合子氏、つまり行政の長御自身までもがそのメカニズムを理解していないというのは一体どういうことであろうか?
小池都知事になって、豊洲移転は既定路線どころか完全に決定事項だったはず。
そして、その移転を延期したのは議会の承認はない。
つまり、決定事項へと話をまとめてきたことに賛成してきた多数派である都議会議員を支持する有権者を無視して「独断」によって延期を決めたことになる。
結果、毎日のように豊洲の維持管理と業者の補償に我々都民の血税が蝕まれている。
この責任については小池百合子都知事御本人にしかない。石原元都知事が移転を裁可した責任と同列に考えるのは「御門違い」。
そして、最初に「責任論」を持ち出してきたのは小池都知事の方でしょ?
「人の責任をおっしゃるのは簡単だ」という捨て台詞はそのまま小池都知事に返るブーメランでしょ?
仲卸業者が「このままでは移れない」と明確に意思表示しているのは、この状況へと追い込んだ小池都知事、貴女の責任です。
客観的に自分を見つめ直すべきも貴女です。
この問題を足掛かりに、都議選で自分の派閥を多く都政に迎え入れようとする政局への野心で、これだけの混迷を招き入れているとしたら、森友学園の問題で「御門違い」な追及をする野党政治家を嗤えませんよね?
私は、東京から民主主義のプロセスや科学的根拠に基づく知見を排除し、風評で住民の暮らしを不安に陥れ、マスコミを操り、脳梗塞で倒れたご老人を呼びつけ公開処刑する小池百合子都知事と、彼女の旋風に乗り遅れまいと保身で動く都議会議員を許さない。
私は豊洲市場移転に賛成し、理不尽な石原さんへの攻撃に明確に抗議していく。
……………………………………
東京都の豊洲市場をめぐる問題について石原慎太郎元知事が記者会見をしたことを受け、小池百合子知事は3日、都庁で報道陣に対して「都民のみなさまからすれば石原さんらしくないなあという印象だけが残ったのではないか。色々と新しいことおっしゃるのかと思っていましたが、せっかくの記者会見だったのに残念だ。明確におっしゃったほうが石原さんらしかったんじゃないか」と語った。
豊洲移転を延期したことについて石原氏が「混迷の責任は現都知事の小池さんにあると思う」などと指摘したことについては、「人の責任とおっしゃるのは簡単だ。仲卸(業者)の方々も今のままでは豊洲にうつれないと明確におっしゃっている。こういう状況をつくってこられたことについて、もう少し客観的にご自分を見つめて頂きたい」と応じた。
石原氏が豊洲への早期移転を主張したことについては「そうおっしゃるなら、もう10年20年前に移転すべきだったんじゃないか」と反論。「きちんと都政を責任ある姿でやっていくなら、あまり人に任せることはよくなかったんじゃないか」とも語った。