石原さんの記者会見を受け、マスコミは「報告を受けただけで裁可を下した石原さんの方が、小池現都知事よりも現状の混迷を作ったことへの責任は大きい」という論理で声高に報道し、会見の論旨を蔑ろにしています。
石原さんは就任以前からの議論、都庁職員の奔走、専門家と技術者による安全性への確保、都議会の承認、その上での瑕疵担保責任論でやり玉にあげられていますが、
「行政責任論を言うなら、現都知事の行政責任論は一体どうなってるんですか? 」
と、小池百合子都知事とマスコミの報道姿勢に問いたいことが、今回の記者会見と前後して起きていることを、マスコミは積極的に報じていません。
それは、9回目モニタリング調査のその方法についてですね。
小池百合子氏が都知事に就任して以来、「地下水モニタリング調査」について様々な疑念がありましたが、このたびの9回目モニタリング調査の採水方法については、なんと………
「都職員からの指示」により方法を全く違ったものにしたことで判定されたということが明らかにされています。
これについて小池都知事は現時点では
「まだ何も聞いてないので、確認したうえで答えたい」と仰っています。
石原さんの瑕疵担保責任については「人の責任を言うのは簡単」と仰り、「逃げている印象はらしくない」と挑発ばかりしながら、ご自分の行政責任については「何も聞いていないから」ということでは、まさか終わらせませんよね?
これは責任論から言えば当然現都知事である小池百合子氏にあると、マスコミも小池百合子氏御本人も認めて頂かねばなりませんよね???
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《地下水のモニタリングの試料採水手順》
(『パージ』に注目)
1〜8回はこの環境省の指針をしかと踏襲していました。
9回目だけは『都の新市場整備部の担当者からの指示』で『パージ水(本来は捨てるべき水)』を『採水』としました。
業者側は「パージ作業を提案した」…にも関わらず…
『都の指示』により『濁ったパージ水』を分析…
なぜ「9回」に限りこの「いい加減さ」なのか?
『環境省の指針に無い測定方法』ということは『法令違反を犯した検査結果』ということになります。
小池知事が声高に「公表した」ものは『法令違反の結果』ということです。
ここ、行政の首長として問われるべきなのでは?
今現在「都政のガナバンスを握っている」のは小池都知事です。
https://www.facebook.com/groups/1464860653791641/permalink/1905474573063578/?__mref=message_bubble(報道も)
こんなことが許されても良いのだろうか?
もしもこれが意図的に行われたとしたら大変なことだ。
千代田区長選前にあった出来事。
これこそ、百条委員会にかけるべきでは?
《豊洲市場の地下水 最終調査は“都の指示で過去と違う手順”》
3月4日 19時00分
高濃度の有害物質を検出した豊洲市場の「地下水モニタリング調査」を検証するため、都議会の特別委員会は4日、調査を担当した業者を参考人として呼んで質疑を行いました。この中で、環境基準の79倍となるベンゼンなどが検出された9回目の調査を担当した業者が都の指示により、過去8回とは違う手順で調査していたことを明らかにしました。
豊洲市場の問題を審議する都議会の特別委員会は平成26年から2年間にわたって合わせて9回行われた「地下水モニタリング調査」を担当した業者を参考人として呼んで、質疑を行いました。
この調査では、検出された有害物質が7回目までは環境基準を下回ったのに対して8回目はわずかに上回り、さらに9回目では環境基準の79倍となるベンゼンなどが検出されました。
このため、4日の参考人の質疑は一連の調査が適正だったかを焦点に進められ、9回目の調査については担当した業者の統括部長が出席しました。
モニタリング調査では、まず、井戸にたまっていた地下水を取り除く「パージ」と呼ばれる作業を行ったあと、新たに井戸にたまった地下水をとって分析することになっていますが、統括部長は都の指示により、パージで取り除いた地下水そのものを分析に回していたことを明らかにしました。
さらに、去年11月に現地を初めて確認した際、採水が困難な場所があったことなどから、都側に採水作業を辞退したいと伝えたところ、都が責任を持つので作業を行ってほしいと伝えられたということです。
議員からは「採水やパージを含めて1回から8回目と9回目では違いがあることははっきりしている」などと指摘が出され、統括部長は都の「新市場整備部」の担当者から指示を受けていたことを明らかにしました。
過去8回と比べ突出して高濃度の有害物質が検出された9回目の調査が、なぜそれまでの調査と違う方法で行われたのか、指示を出したとされる都は当時の対応を検証することにしています。
◉地下水モニタリング調査
地下水モニタリング調査は、土壌汚染が表面化した豊洲市場の敷地で「盛り土」などの対策工事が完了したあと、東京都が安全性を確認するために行いました。
平成26年11月から去年までの2年間に合わせて9回の調査が行われ、豊洲市場の201か所に設けられた井戸から地下水を採取して分析。ベンゼン・シアン・ヒ素・鉛・水銀の5種類の有害物質を調査対象としました。
7回目までの調査では、いずれも有害物質が基準値を下回っていましたが、去年8月から行われた8回目の調査で、市場の青果棟の3か所から、環境基準をわずかに上回るベンゼンとヒ素が検出されました。
そして、去年11月から行われた9回目の最終調査では、およそ70か所から最大で環境基準の79倍となるベンゼンのほか、検出されないことが環境基準となるシアンなどが検出されました。
過去8回に比べ、市場のより広い範囲で、さらに、突出して高濃度の有害物質が検出された最終調査の結果に対し、関係者に衝撃が広がりました。
特に、この最終調査は、築地市場の当初の移転予定日よりもあとに行われることになっていたため、小池知事が「安全性の確認が十分でない」として、移転の延期を決めた経緯があります。
都議会の会派からは、「小池知事の就任以降の調査とそれ以前の結果が違うのは不自然だ」などと指摘が出されたほか、小池知事自身も「急に数値が跳ね上がるのは非常に不可解に思う」と話すなど、地下水モニタリング調査に対し、疑問が出されました。このため、都議会の特別委員会で採水や分析に当たった業者を参考人招致して、調査が適正だったかを検証することになりました。
◉地下水の調査設備は201か所の井戸に
豊洲市場の敷地には、地下水モニタリング調査の設備として、201か所の井戸が設けられ、そこから地下水をとって、含まれる有害物質の濃度を調べてきました。井戸は、直径5センチのパイプ状のもので、地上からの深さは、場所によって異なり、数メートルから十数メートルに設置されています。井戸の内部には無数の小さな穴が開いていて、土壌からにじみ出る地下水を井戸の中にためていく仕組みになっています。
◉地下水調査の採水手順は
豊洲市場で行われた地下水のモニタリング調査は環境省のガイドラインに基づき、以下の手順で採水が行われてきました。
(1)「パージ」。
まず、井戸にたまっている水をほぼすべてくみ上げて取り除く作業を3回から5回程度を目安に繰り返します。これは、泥や雨水が混じり込んでいる井戸のたまり水を捨てて、純粋な地下水をサンプルにするために行われる「パージ」と呼ばれる作業です。
ただ、東京都によりますと「パージ」のあとどれぐらいの時間がたてば採水が可能になるかは豊洲市場では井戸のある場所によって異なるとしていて、早いところでは数十分、遅いところでは数時間かかるということです。
(2)「採水」と「試料の保管」。
「パージ」のあと、井戸の中に新たにたまった地下水をポンプでくみ上げて採水します。これが分析のサンプルとなり、ガラスの容器などに入れて保冷できる箱などで保管し、分析事業者に渡されてきたということです。
◉小池知事「確認したうえで答える」
東京都の小池知事は、豊洲市場の問題を審議する都議会の特別委員会で参考人として呼ばれた地下水のモニタリング調査を行った業者に対する質疑の内容について「まだ何も聞いてないので、確認したうえで答えたい」と述べました。


