前号。前々号より、今回第3話。
『え? 買い替えるの?』
『あんなに好きなクルマを?』
妻の第一声はそれでした。
それはそうでしょうね。
凝り性で、個性的なものを好む私が
初めて選んだクルマ、Alfa147を捨て
国産車にするんですから。
私:
『衝動買いではないぞ。俺らも結婚したし
今後入り用になろう。それなのに
高い維持費でわざわざ外車に固執し
独り善がりには乗り回せまい…』
妻:
『で、次は何になるの???』
私:
『レガシーのワゴンだよ』
妻:
『…ん~。。。』
私:
『ダメだった?』
妻:
『好きなんだけど、どうせなら…』
私:
『どうせなら?』
妻:
『ゆったりミニバンにして欲しかったな』
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いきなりの英断に、妻は唖然だった。
旧友の家へ遊びに行って不在中の隙に
私が一応の仮押さえをしてきたことに
ビックリだったんでしょう
ちょっと、相談して欲しかったなぁ…
という空気は携帯から伝わってきましたが
都内住宅地という条件がまずあって
ミニバンというのは便利ですが
今だにブームではなくとも、
小さいものから大きなものまで含め、
結構な確率で存在していますからね。
そして、何より私としては当然
走りも捨てられませんし♪
運転するのは私ですから!!!
(あぁ~あ、言っちゃった(笑)
結局は家族3人合意ということで
納車までを過ごしました。
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残された日々は思い出に写真撮りまくり
丹精込めて自分で撫でるように洗車したり
嫁に出す想いで接する毎日でした(T_T)

トレードマークである盾型グリルと。
愛犬ルカという名も由来は、
このアルファがイタリア車ということで、
イタリアの男の子の名から付けました。
『ルカの福音』 というのも、
Ferrariの社長もルカさんでしたしね。

後ろからの 『全部開け』
細かい溶接や親切な装備は
さすがに国産にかないませんがね。
しかし、この美しいフォルム。
何にも似ていない、
惹きつけるものがあったなぁ…
国産車には今後、そういったセンス
もっと磨いてほしいですね。
『質実剛健』 のドイツ車の性能と
『妖艶で陽気な』 イタ車の存在感。
クルマは道具ではありますが、
移動を共にし、想い出づくりに参加する
【家族】 のようなものと考えてますから。

あと300kmでしたので、納車までに

記念の77,777kmも達成
そして、納車の日にルカと一緒にパッチリ。

さあ、新しい友との生活がスタートします。
その1週間後に祟りは起こりました。
この 【Alfa Sound】が聞けなくなったこと…。
これが、大きかったんですよね…。
官能的なエンジンの吹け上がり音…。
NA(自然吸気)エンジンと
レガシーのターボ・エンジン…。
レガシーの方が非常に静粛性が高いので、
エンジン音を聞きたくて踏み込むと、
どうしてもタービンが回る90km/h以上まで
引っ張らないとダメなんですね。
逆に気を遣わずに気軽に載れてしまう
街乗りだと、燃費が悪い…。
それに新しいレガシーは、
今までアルファ147に載って慣れてきた
① 2ペダルなのに 『クリープ現象』しない。
② MTでもなく、ATでもない 『独特の操作性』
③ 『坂道発進』 できないと載りこなせない…。
【自分にしかなつかないじゃじゃ馬】
というような 『所有感』 が薄れた…。
この感覚に、祟りは潜んでいました…
続く