震災後M5以上600回目前、
見えぬ終息 “余震の連鎖”原因
2011.9.2 11:41
国内で過去最大のマグニチュード(M)9・0を
記録した東日本大震災によるM5以上の余震
が600回に迫ろうとしている。
8月にも11回観測され、終息の気配は
うかがえない。
気象庁は、大規模な余震の影響で新たな
余震が発生する“余震の連鎖”を理由に
挙げる。
地震学者は
「今回の地震で余震域以外でも地震が誘発
されている。余震を含め地震は年単位で
続くだろう」との見方を示す。
気象庁によると、東日本大震災の震源域は
岩手県沖から茨城県沖の南北450キロ、
東西150キロに及ぶ。
震源域周辺では1日までにM5以上の余震
が559回発生。
月別でみると、
▽3月=427回
▽4月= 56回
▽5月= 29回
▽6月= 17回
▽7月= 19回
▽8月= 11回
と減少傾向にあるが依然、
10回以上発生している。
気象庁は
「今回の巨大地震では、断続的に発生する
余震の規模が大きいことが影響している」
と分析。
東京大学地震研究所の大木聖子助教も
「大規模な余震が発生すると、周辺でその
余震が起きる」と指摘する。
ただ、“余震の連鎖”を生み出す大規模な
余震について、大木助教や気象庁は
「数は際立って多くない」と説明する。
一般的に最大余震は本震からM1程度小さい
とされる。
今回の地震ではM7級の余震が6回しか観測
されておらず、同規模だった平成16年の
スマトラ沖地震(M9・1)と同数だった。
7年の阪神大震災(M7・3)で今回のM7級に
相当するM5級の余震も約1カ月間に計6回。
今回の地震はもともとの規模が大きいため、
一定規模以上の余震回数も多くなっている
とみられる。
一方、スマトラ沖地震では発生から約5年半後
の昨年6月にもM7・5の余震が発生。
大木助教は
「今回も数年単位で大規模な余震が発生する
可能性がある」という。
今回は余震域以外の長野県や静岡県などでも
M5、6級が発生するなど、岩盤のバランスが
変わった内陸部などで新たな地震が誘発されて
いる。
大木助教は
「東日本全域に影響は及んでおり、警戒は
続けなければならない」と話す。
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日本列島には無数の活断層が存在し、
それがいつ崩壊するかは分かりません。
東日本大震災でも都内で地震雲が出たとか、
ある一定品種の漁獲数が異常にあったなど
様々なことが後から言われていますが、
そのような情報は事があってから後に
公表されている面があって、確実な予知
には繋げられていません。
もし、予知がなったとしてもパニックを
誘発すると考えられているのでしょうか?
しかし、パニックは発生した後にも
起こっています。
特に都内では3月11日の夕刻から
帰宅困難者や交通渋滞のパニックが
起きていますし、
また、週明け14日の朝には通勤通学や
計画停電の混乱が起こっています。
震災へのシュミレーションは各家庭でも
考えておく必要はありますし、
今回の震災を教訓にいかにパニックせず
落ち着いて本震に備えるか、そして
2次災害から身を護るための試みをも
継続的に行っていくかが非常に重要だと
思います。
今回の余震に対してだけではなく、
東南海・南海などの震源域についても
引き続き警戒する必要があると思います。