好きなことの魅力を訴えていることは
心地良いですが、
嫌いなことを批判・否定しているのは
聞き苦しい場合がありますね。
しかし、好きなことの魅力をいくら訴えても
受け入れられないことは、どこかで覚悟
しておく心積もりは必要です。
また、自分が好きなことを批判している
論調を聞いて、反論したり愕然とする
必要もないと思います。
趣味趣向とは本来そんなものですよね。
いくら九州の方が博多ラーメンのバリコテ
の細麺が好きだと言っても、
私は味噌で太麺が好きだからと受け入れ
ない人もいらっしゃいますからね。
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これは音楽にも、芸術にも言えます。
私は4つ上の兄がクラッシック・ピアノを
やっていた関係で、音楽はどうしても旋律
(メロディー)と、和音(ハーモニー)に耳が
いってしまって、歌詞に馴染がありません
でした。
中学生の頃は、まだ歌番組全盛で前日の
アイドルの話で持ち切りでした。
そんな環境で美術の時間にレコード・ジャケット
を自分で作ってみるという授業がありまして、
このブログでも紹介したCASIOPEAのライブ盤
のジャケットを、舞台の様子を想像しながら
描いていました。
心無い友人から
『歌がないなんて面白くねぇ』と
揶揄されましたが、
先生は CASIOPEA 好きだったようで
『CASIOPEA を知らねぇで批評すんじゃ
ねぇよ』と、ビシッと言って下さったこと
昨日のように思い出します。
80年代半ば、CASIOPEAのステージは
アートであるとまで言われ、
知る人ぞ知る人気があった。
私はそれから人の趣向にケチをつけること
は人間として良い姿勢ではないと考える
ようになり、魅力はその人がどう感じるかで
決まるものであって、ごく主観的なものだと
思い、魅力を感じている人の意見に耳を
傾けることが一番良いと考えるように
なりました。
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今ではそれからのいろんな方々との出会い
で音楽も沢山のジャンルのものを聞くように
なりました。
しかし、音楽の場合は耳にとまるものって
調べてみると苦労しているアーティストや、
自分の夢を切り開いて努力してきた方が
多いようです。
最近ステディが聞いていたもので、
皆さんからしたら 『今さら?』 と思われる
かもしれませんが、JUJUさんを
好んで聞いています。
元々、資産運用をお願いしている会社
の社長さんの娘さんが、子役として出演
するということで拝見させて頂いていた、
昨年の秋の 『ギルティ~』 というドラマの
主題歌で聞いたこと覚えていたのですが
『What's Love?』 というCDを一通り聞いて
みてハマりました。
アメリカでJAZZボーカルをやっていた片鱗も
鳴かず飛ばずの日々を送りつつも積極的に
音楽と自分に向き合ってこられた姿勢も、
あとで調べてみて興味が湧いてきました。
初めて買ったCDが、私のお気に入りの
スウィング・アウト・シスター
『ベター・トゥ・トラベル』というのも
妙な接点があって、
歌ものの欠点は、声は電子楽器と違い
自在に変えることは出来ません。
歌詞による音韻や滑舌、ファルセット
などに代表される喉の鳴らし方など
声は“楽器”としては限界がある。
しかし、歌詞によって音韻を予め上手に
練りこんでおけるし、歌詞自体の意味に
伝えたい想いの方向性を与えられる。
逆にそれを曖昧にしておけるインストや
ジャズの魅力もあるんですが…。
両方捨て難い魅力ですね。
多分JUJUさんをお嫌いな方も
いらっしゃると思いますが、
私はそれで良いと思います。
それが主観であり、現実だと思います。
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好きなものを否定されても、堂々と好きで
いてそれで迷惑は掛けないと思います。
皆さんも好きなことを好きと胸を張って言い
好みでないものは、ただ食わず嫌いせず
垣間見て判断される方が良いと思います。
一番いけないのが、
『分かったような振りをして、経験も体験も
していないくせにケチをつけること』
ではないでしょうか?
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そういう意味で、私はAKB48がどうなのか
よく分かりませんが、
趣味趣向といった世界で“選挙”などという
バカバカしい争いをさせることが
サッパリ分かりません。
趣味趣向とはそれぞれであってよく、順位を
わざわざ付ける必要はないと思います。
ましてや、同じグループ内で人気を争わせる
意味があるのでしょうか?
人気は実力が伴って、人の心を動かせる
歌唱力やダンスなどの実力、他人に指導
プロデュースされなくても、出来る表現力が
あれば、それで良いと思うのですが…。
また、やりたいことがないのに
単に 『有名になりたい』 といった気分で
メディアに出てきて欲しくないなぁと
思ってしまいます。
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商業主義の仕掛けであったり、Kポップ
のような国策めいた意図が背後にあっては
本当のエンターテインメントは育たないと
思いますね。