表題にしましたが、
頑固で柔軟性がないようでも、
一徹でこだわりのある魅力
と考えられる場合があります。
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本日、私自身の睡眠障害の診察で
信頼する先生が、私の顔を見るなり
『何か緊張が解けて、心に多少の
余裕が出てきた感がありますね』
と、言われてビックリした。
実は連休くらいの時期は、もうすぐ
退院する母親の入院先の精神科医
から、それまでの詳しい治療の説明と
今後について高脂血症が原因で、
記憶や歩行のおぼつかなさは
現状維持しながら進行を食い止める
しかないと、、、
その場では受け止められても
時間を置いて悲観的になる説明
があった時期でした。
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その時の診察では、扉が開き目が
あった瞬間に先生は開口一番に
『何か心労が加わった感じですね…』
と、ご指摘を受け、この時もビックリした。
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今の私の主治医の先生は、震災直後
先生にとっても初めての患者になるので
特に印象を強くもたれて下さっている
のかも知れませんが、それまでの先生
からの引き継ぎを細やかにされて、
『とにかく疲れを取ってあげて下さい。
ってお願いされました。貴方の今まで
のことも、ご家族やお仕事での負担も
今はとらわれ過ぎてはいけない時期
ですから、心にガーゼあてましょう。』
『必ず何時か、あんなこともあったよな
って、心から想える日を迎えましょう』
と、握手をして私を送り出して下さった、
3月14日午後からのご縁です。
母親の入院先の主治医は私と同い年で
『母親に接するような』 姿勢で毎日面会し
『退院は必ず出来るし、ココロも治りますよ』
と言い切った素晴らしい先生。
そして、うつ予防と睡眠障害のために通う
私の主治医も私の目線で 『ココロに手当て』
をして、少しの表情の変化も見逃さない。
神に感謝したい。
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うつもそうも、頑固一徹も、
人間の心情は良い面でも悪い面でもある。
うつは、悲観的感情から脳の神経が鈍くなり
そうは、逆に爆発的に行動が積極的になる
どちらも病の領域では治療が欠かせない。
しかし、悲観とは反省から始まり、
否定しなければ、謙虚で良い面でもある。
積極的とは勇気から始まり、
聞く耳を持てば、前向きな良い面でもある。
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とらわれていると言うと否定的ですが、
こだわっていると言うと個性的魅力です。
プロストは落ち目のFerrariに行って残念
でしたが(笑)。お好みと愛着を感じます』
『ココロに迷いが解けて芯のようなものを
感じます。柳のように風雨にさらされても
根がしっかり張れば、元に戻れる。
今はまだ、大木になるまでに至ってないし
油断は禁物の状況です。お母様の退院は
一区切りで、そういう時期が実は変化があり
ちょっとだけ心配ですから、今のところは
まだ1週間から10日をメドに来てください
お大事に...(溢れる笑顔でしっかり握手)』
『手当て』 とは良く言ったもので、握手を
もって診察を終える先生は初めてだが、
これがどれだけココロに響くか。。。
この先生の診察こそ
『町医者として患者を第一に考え看ている
一徹な魅力的である心療内科』
ではないか、と思う。
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余談になりますが、
今回の震災においても、私は命を掛けて
危険を顧みず救出に立ち振舞った
自衛官、警察官、ボランティアの方々、
売名行為と言われようが募金や物資輸送
炊き出しに関わった著名人の方々、
皆さんに敬意を表するとともに
その積極的な行動に感動いたしました。
今回の震災は、そういう善意や尊い面も
見えましたが、買い占めや政治家などの
いわゆる自分の属性や立場を護る利益
しか見えていない醜い面も見えて
それらは、
これからの教訓にすべき財産
だと思います。
皆さんの立場で、
この3ヶ月を冷静に振り返り、これから
の人生や世代に活かしていくべき、
考えなければいけない時期に入っている
と思います。