「ヤマネ」は日本(あとカナダ?)だけに棲んで いる、とても小さなリスorネズミみたいな生き物。
体長はスマホの横幅ぐらい、重さも20gほどでしょうか。


姉のお供で、八ケ岳の麓に住む方のお家を訪問した時のこと。お友だち、姉、私、三人でお茶しているところに、お友だちの小学生になる娘さんが学校から帰ってきました。

「ただいま~。ああ、お腹へった~」とソファに腰を下ろそうとした、その時、


お友だちがいきなり立ち上がって、

「そこ座っちゃダメ~っ!!」と絶叫。

何事?と唖然としてたら、彼女がソファのところで手招きします。


そして、ソファにかけてあった毛布をそお~っとめくると・・、

ヤマネちゃんが丸くなってスヤスヤと寝てました。

彼女がおっしゃるには、前の晩にやって来てちょろちょろしてたのが、コテッと横になってそのまま寝放し。どうも冬眠しちゃったらしい、と言う。
天然記念物ですから、ペットにしてた訳ではありません。勝手に居候してそのまま冬眠。


どうしたら良いものなのか、役場に相談しなくては、と彼女は言い、ほんと、どういう性格してるんだろ、と当惑気味でした。


「ほら、見て。呑気そうな寝顔・・。きっと、何の悩みも無いんじゃない」

ほんと、寝顔見たら笑う。

*

ヤマネちゃんが木の上で遊んでいて、突然眠くなったとしましょう。当然落ちゃいますよね。
で、驚くことにヤマネちゃんは落ちた場所でそのまま寝てしまいます。なりゆき冬眠。


冬眠モードに入ると何があっても起きません。雪が降り始め、やがて積もり、そまのまま雪に包まれても平気。
爆睡です。


体のどこかにスイッチがあって、血液とかが凍結する手前でON、蓄えておいた脂肪を少しづつ燃やして体を温めるみたいですよ。

*

春。雪が融け始めます。
雪の上に、丸くなって睡眠中のヤマネちゃんがひょっこり出てきます。でも、まだ起きません。


森林伐採で絶滅危惧種になりましたが、以前は多い場所には点々と、あっ、あそこに! あれっここにも! と、雪の中で呑気に寝ているヤマネちゃんを見ることが出来たそうです。

雪の中で呑気に寝ているヤマネちゃんを見たら、つんつん突いて、

「ほれ、起・き・ろ」とか言ってみたい。