以前、譲渡条件が厳しすぎるのはいかがなものかというブログを読んだことがあります。
保護団体ごとに様々な条件が設けられていますが、相手に無理難題を押し付けるものではなく、保護した子たちが二度と不幸な目にあわないでほしいという願いがこめられています。
例えば、母の運営する団体での譲渡条件は以下のとおりです。
【譲渡条件】
●ご家族全員の同意と、家族の一員として生涯愛情と責任をもって育ててくださる方。
●飼育可能な住宅、または持家の方に限ります。
集合住宅にお住まいの方は 管理規約中の動物の飼育を許可する部分を提出していただきます。
●60歳以上の方は2世帯で住まわれている方。
(60歳以上の方でも 当会には終世飼養の法務相談をお受け出来る会員がおります。
ご相談(犬猫に関しての遺言等)に応じて頂ける方は 譲渡のお話しを進めさせていただきますので その旨をお話し下さい。)
●一人暮らしの方、婚姻関係のない方・同棲中の方には 譲渡できません。
●不妊去勢手術を行うと同時に マイクロチップを入れていただく事に 同意してくださる方。
●未不妊去勢手術、マイクロチップ未装着の犬、猫を譲渡する場合、手術とマイクロチップの約束金として、1万円をお預かりいたします。
(約束金は手術、マイクロチップ代金ではありません。)
約束金は手術、マイクロチップ終了後、返金いたします。
●かかりつけの獣医師を 決めていただきます。
●毎年のワクチンやフィラリアの予防、日常からの健康管理をお願いいたします。
●先住犬、猫は1匹までとさせていただきます。それ以上いるご家庭はお断りしています。
●猫は完全室内飼いにしてケージ(2段または3段)をご用意していただきます。
犬もケージでゆっくり家とご家族に 馴れさせていただきたいと思います。
(災害時にもケージは必要です。ストレスにならないように 普段からケージに慣れさせてあげて下さい。)
●子犬、子猫または譲渡する動物の性格などの理由で、留守番時間が4時間以上のご家庭は お断りすることがあります。
※以下の方は要保証人となります。
(保証人の方も直接お話をお伺いして審査を受けていただきます。)
●飼育可能な住宅でも賃貸の方。
●若いご夫婦と幼児のいるご家庭。(アレルギーが出る場合があるので。)
保証人になられる方は、新しい飼い主さんと同条件の親族の方に限ります。
注)事前アンケートに後日虚偽が認められた場合、譲渡動物は直ちに当会に返していただきます。
【里親さんになっていただく場合 お持ちいただくもの】
1)身分を証明するもの
運転免許証、健康保険証、住民票等住所の確認できる物
2)印鑑
3)里親会の登録料 3千円
4)未不妊去勢手術、マイクロチップ未装着の場合、手術マイクロチップの約束金1万円
5)ワクチン接種済、マイクロチップ装着済、避妊去勢手術済の場合は 別途実費が必要です。
私の感覚では、至極当たり前のことばかりです。
命を迎えるにあたり、衝動的ではいけません。
この先の十何年の生活を背負う覚悟が必要なのですから。
実家のしおんくん(左)と花ちゃん(右)。
あんよにハンディのある花ちゃんを優しく受け入れてくれ、仲良しになっています。
動物との暮らしから学ぶことはたくさんあります。
日々のお世話は欠かせませんし、楽しいことばかりではありませんが、それでも喜びのほうが大きいと思います。
譲渡条件はがんじがらめにする目的ではなく、幸せのためのお約束だとご理解くださればと願っています。
*natsumintさんが設立したCDCA 一般社団法人民間災害時動物救済本部 のページです。
活動の様子は随時更新されていますので、どうぞご覧ください。
◆動物を取り巻く様々なことを変えていきたいという思いの詰まった色々な署名をリンクしています。
よろしければ、こちらの記事をご覧くださいませ→署名いろいろ