ギジリとイドが使った呪術の考察 その1 カガチジンと呪術 | Liber Kukulcan

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いつの間にかZektbach考察が主になっちゃってたブログ

過去の考察をお読みになる際には
更新された日付に基づいて書いているのでご注意を

はい、今日は真面目系の考察でございます

呪文についていそいそと書いてきたので

その第一弾という雰囲気です

考察のペースはいまも手探り状態ですね

週2ぐらいででしたら何とかなりそうになっていますんで

そのぐらいをめどに頑張っていけれたらいいなと考えています


さて、前置きはこのぐらいにいたしまして・・・


激しいネタバレにつき

閲覧に際しては十分注意してください


ネタバレや考察にに嫌悪感がある方は

ここでお引き取りください









・・・よろしいですね

では、参ります





まず、この呪術の後ろにあることの話からしたいと思います


ニョアの手記63によりますとこの呪術の名前と思われる名前があります

それは「因縁調伏」という言葉

この言葉はいざなぎ流という高知県香美市(旧物部村)に伝わるものです


因縁調伏はいわゆる妖術にあたるもので

人に対する呪い(呪詛、スソ)をかけることを指します

この呪いは邪悪な思いを抱いた人によって起された災厄や

あるいは邪悪な思いそのものをそのまま送りつける行為です

紙に切り込みや折り込んだ紙垂(式といいます)を使い

祭文と呼ばれる呪文を唱えて術を施していくそうです


いざなぎ流は一般的には陰陽道とみなされることが多いのですが

密教や神道の要素も密接に入り込んでいるので

独立した民間信仰という考えのほうがあっているように思います

いわゆる西洋の魔法の呪文とは違うのは

術者と掛けられた対象者が一方的な関係だけではなく

掛けられた相手からは繋がり続けて何らかのリスクが生じるところです


このデメリットはギジリもあるようで

ネット大戦時にギジリがダメージを受けた時に発する言葉
「ぬ…返り風か」

があります

返り風というのは、自分がかけた呪いが何らかの原因で

自分自身に戻ってくることをいいます

それはかけた呪いが相手によってそのままかけ返されたり

掛けた呪いが容量オーバーで力が逆流した場合等があります

ギジリの場合も何らかの呪いが常に襲う場合があると考えられます

目と唇から未知なる力が入ると考えられていたので

紫のメイクを施して呪いを防いでいると思われます


ちなみに、現実のいざなぎ流の太夫(呪文をかける人々)は

返りの風を避けるために、因縁調伏は滅多にかけたがらないそうです

また、仮に因縁調伏をかける場合、このリスクを回避するように

自分自身の姿を隠す呪法を合わせて掛けるそうです

(そうすることで、相手に自分を分からなくさせています)



さてこの呪術について、脚本家の酒井臨氏は
このようにツイートで発言しています


カガチジンが蛇神・火産(ホムスビ)の力を用いる際に唱えます。
奇しき光から与えられた咒力と引き換えになります。
宣説言と邪説(ヨコサマゴト)は対を成します。神留る⇄神避る

(「咒(じゅ)」とは「呪」の異字体で、「呪」と同じ文字です)


どうやら奇しき光の力が源で発動する旨が伝わっていますね

奇しき光とはユナグニ島にある遺跡の内部から光る謎の光のこと

光に浴びたものは体に変異を起こします

カガチジンに奇しき光を浴びせて変異を起こしたものが魔人となります


具体的な手順は


ユナグニの遺跡にカガチジンが触れる

白い殻に覆われる

魔人として転生する

・・・という順番です


また、魔人が奇しき光を過剰に浴びすぎると、死にます

(実際に起こっているのはDjsk1-3 1:57~)

線量が出ている影響か魔人たちは祠にいることを嫌っています


ユナグニの古い祠には船をこぐ櫂があるとギジリが言っていたので

(Disk1-3 00:43~)

奇しき光が発せられる人工物の外見は船の形をしているようです

これはリスタチアが発見された「空舟の遺跡」が関係あるかと思います

咒力は命とともに削る作用もあるので

呪術を高めた魔人たちは短命になる傾向があります

それは使えば使うほどに命を使うものではありました

その事実を知っているものはギジリ、イドの両名のみです


しかし、例外的にギジリ、イドは力を使っても減ることはありません

他には老いることも死ぬこともないという両者の共通点があります

魔人とは違う存在でいると考えられます

ギジリは生きているカガチジンがいつの間にか不死になっているようになり

イドは幼馴染のミナワが魔人として転生しているので、

カガチジンであれば生死を問わなさそうです


たとえて言うならば

カガチジン亜種が魔人

カガチジン貴重種がギジリ、イドの両名ですね


カガチジンが蛇神を使役した歴史を紐解くと
まず900年前ヤマジジン、カガチジン共通の祖先のヒュミナ種が

ユナグニ島の遺跡で奇しき光を浴びます

そして100年後の800年前ミフシ山の大噴火で 

南のヒュミナ種(後のカガチジン)と北のヒュミナ種(ヤマジジン)と

別れることとなります

なので、カガチジンに人々だけではなく

ヤマジジンの人々にも奇しき光を浴びた人の血が流れています

よってヤマジジンにも呪術が効くのはそこに関連性があるかと考えています


その後、ソニギという男がエンカムイを統べるようになります

クニギは背中に蛇の痣を持った人で、

彼は強い幻視を使い、アメノホアカリを柄にはめ込んで振るいました

クニギの子孫たちがカガチジンとなるわけです

この時点で蛇の痣が初めて登場するので

呪術を扱う人々にとってクニギは始祖となります


そして、クニギが統べた頃から200年後に

ダリシアンから来たガテナ種によって滅亡させられ

ガテナ来襲から300年経ったときにカガチジンによって捕虜とされたと

この二回の痛手からカガチジンは

呪術を使うことをすっかり忘れられてしまいました

500年という時と二度の滅亡が大きく影響しているということですね

ギジリがエンカムイに赴いて復興するまで

記憶の片隅に追いやられてしまったと考えられます



ただ、完全に忘れ去られたとは言い難く

ジャコツ出身のミナワが「背の蛇神が食われる」と

ギジリが右目に覚醒した時「背の蛇神に呑まれた」と発言しているので

背中に何らかの力が宿っているという

ぼんやりしたことは覚えられていたようです


背の蛇神の痣がパロメータになっていると思います

力の暴走は身を食い荒らされるような言い回しが使われているので

力が自分自身で律することができないというのを

暗に感じての発言ではないでしょうか?

もしかしたら、背中の蛇神を制御する人が皆無で

気が狂ったように映った一種の病として

認知されていたのかもしれません



最後にこの魔人の技術について

現実にあるもので気になるものがあるのでご紹介しておきます


それは放射線を利用した遺伝子操作のことです

ある一定量の放射線にあたってしまうと

遺伝子の中の構造式が変わってしまいます


遺伝子とは端的に言ってしまえば人体の設計図です

放射線はこの設計図がめちゃくちゃに書き換えられてしまいます


放射線が当たった場合

設計図が壊れた細胞、つまり癌が大量にできたり

免疫がなくなってしまったりします

また、体の形が変な子が生まれる確率が高くなるとも言われているのです


短期間に強すぎる放射線にあたってしまったり

慢性的にあたって浴びた総量で細胞の影響がわかるので

放射線はこれを測っているわけですね


しかし、まれに人間に有益になるようなことが

書き換えられている場合があります

これを利用したのが「遺伝子組み換え食品」

意図的に壊したものを育てて、

病気などがかからない植物を見つけているのです


まるで、カガチジンが奇しき光にあたったかのような雰囲気ですね

魔人が遺伝子が壊れた存在だとすれば

前者はイド、後者はギジリが

「遺伝子組み換え食品」という立場になったのだと思います





・・・今回はここまで!


呪術については

文字に起こすとやばいようなものが入っているので

推敲が難しいなという印象です

なので、その他の要素を先に書いた次第です

どう魔人とギジリ・イドの違いを言い表そうか悩んでいた時に

妹が「リオレイア狩ったどぉおおおおお!!!」と叫んだので

ああいう風に言い回しとなりました

ギジリ倒したらゴールドルナ装備ができる・・・わけないので悪しからずw


あと、今のご時世、放射能がどーだこーだといっている割には

正しい知識な人はどれだけいるのだろか?とふと思いました

「世界中全ての人が放射線にさらされている」

と聞いたらパニクリそうな人もいらっしゃるかと思いますが

放射線は絶えず宇宙から放射されているんだから

ほぼ毎日地球上居る限り、被曝されているわけで(^^;)


間接的に被曝を表しているんだとすれば

Zektbach殿は予見していたのでしょうか?

それはそれで、すごいことだと思いましたwww