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ブルーハーブ2ndアルバムについての続きです。

「天下二分の計」

「ASIAN NEW AGE LAUNGUAGE GUERRILLA」と言う歌詞がキマッタ曲!!
日本ではなくアジアの新世代代表として、日本のアーティスト達に激を飛ばした曲です。
「そんなに強い事言って良いのか?」
良いんです。
ブルーは確かに、それほどのことをやってきました。
彼らは、誘いも断りメジャーの波に乗らず、自分達でレーベル運営をしてきました。
レコードを作り配布したり、ライブスケジュール管理やサイト運営も自分たちでやってきたのでしょう。
これは大変なことでナカナカ出来るものじゃないと思います。

しかし、そうすることで彼らは、コツコツと全国に自分たちの触手を深く広げてきたのです。
そのことでブルーハーブエージェントは、とっても多くなりました。

「ウルトラC」

この曲はあまり言及しません。
「やばいのはシンプルだ ウルトラC(売るとらしい)。」とだけ。

「人斬り」

「カモフラージュは黒幕 無心雑青葉流 鼓膜から入り込んで五感を奪う」
その歌詞の通り、ブルーの音楽は聴いたら五感を奪われてしまいます。

「路上」

この曲はアルバム中最も長い曲。13分近くあります。
これは「未来世紀日本」に引き続き、ストーリーものです。
カトマンズに行ったボスが、そこであった少年をモデルに描いたストーリーだそうです。
「シュガー2000で喜んで頷いた」のは、実際のボス行動らしいです。
現地の音を採取してきてトラックにのせているらしいです。注目して聞いてください。

この曲は「未来世紀日本」よりパワーアップしたボスが語る映画です。
本当に人物描写が良く出来ていて、自然と頭に映像が浮かび上がる。
また、ストーリーの不安感を煽るo.n.oのトラックも素晴らしい。
ボスのリリックを潰さずに引き立てる事が出来ている。
聞いてみてください。

今日は終わり!!
ワールド

今日は、ブルハについて何も言いません。

それは昨日サッカーがあったから。そして勝ったから。W杯出場を世界最速で決めたから。
おめでとう!!日本。ありがとう!!日本。

ですが、ここで僕は、「昨日の柳は良かった。」とか「大黒サイコー!」とかは言いません。
昨日感じたこと。それは「スポーツ」の持つ力!
つまり’人と人を強力なまでにつなぎとめる’という力についてです!

皆さんもTV中継などで見ることがあったかもしれません。
関西での出来事でしょうか。若者と、知り合いでもないおじさんがタッチを交わしている様子。
あのおじさんは普段「最近の若者は」と言っている人物かもしれない。
でも、サッカーの1試合が関係を築いたのです。これは素晴らしいことです。
人間関係が希薄になってきている世の中と言われている今日この頃、
こういった関係が垣間見れることはナカナカありません。

僕も3年前にこんな経験があります。ちょうど日韓W杯の時です。
東京に中田カフェなるものが出来ていました。面白そうなので友達と行ってみたところ、
男性と知り合うことになりました。これは勿論、サッカー観戦をしていたからです。
その男性は言いました。「明日、韓国でのデンマークの試合チケットがあるんだけれど自分は行けない。
君は行ける??行けるなら貰ってくれるか?」
僕は言いました。「行きます!!」確かに酔いに任せて言ったところもあります。
しかし本当に行く気でした。ですが、現実的に無理だったかな~。
飛行機もなく行けませんでした。あの時の男性ごめんなさい。

これは明らかに「スポーツ」の力でした。
チケットは何万とするものでしょう。それを見知らぬ人にあげてしまうという行動を起こせるでしょうか。
僕なら記念にでもチケットはとっておきそうです。

長くなりました。結局言いたい事は「スポーツ」ってスゲーって事です。
はっきり言って嫉妬したんです。それはこう思ったからです。
「音楽」には、ここまで出来るのか??そんな力を内包しているのか??

考えました。。。。答えは「出来る!!」でした。
そもそも「音楽」と「スポーツ」は別物。次元が違うんだということでした。
また「スポーツ」にも「音楽」の力が活きているんだ!とも思いました。
サポーターの応援や、選手を鼓舞する音楽など、音楽が果たす役割は大きい。

前述した次元の問題。「スポーツ」は即時的に多くの人々を結ぶ。
それは映像がもたらす魅力も一つの要因となっていると思います。
それとは逆に「音楽」は、現代において「スポーツ」ほど多くの人を結べない。
これは個人の志向が多様化しているというという事も言えるでしょうけれど、
映像ではないため、
人々にアピールする派手さがないということもあると思います。
また、競争による優劣を決めることではないことも要因の一つでしょう。

だからといって、「音楽」は何も出来ない訳じゃあない。
先ほども言いました。次元が違うから。
「音楽」は、人々の心に残り蓄積する。ゆっくりにでも、人に影響を与える。

む。「時にライブなどでは急速に人へ影響を及ぼすよ。」
確かにそうかもしれない。

しかし、それは限られた人数においてでしかない。
「スポーツ」程の(国や世界レベル程の)人数は結べないと思います。

心に残る。それが段々花開く。そして徐々に効いてくる(聞いてくる)。これが音楽でしょう。
また、CDやレコードによって感動を広められる可能性も高い。
その時には、情報を教えた人と教わった人の間に、とても深い人間関係が築かれるでしょう。
この結びつきは「スポーツ」にも負けない。
またはそれ以上の深さを持ち’人と人を結ぶ’そう思いました。
上記の事は音楽好きの方なら体験したことがあるでしょう。
この結びつきが深まって広まっていけば、世界も変わるんです!!
絶対そうだと思っています。
これが僕の結論でした。

長くなりました。論文みたいになりました。すみませんでした。
読んでくれた方ありがとうございました。おつかれさま
sos

初めに言います。
傑作です。アンセムです。このアルバム自体が歴史です。
このアルバムでブルーは、揺るぎない伝説を築きました。

THA BLUE HERB 「SELL OUR SOUL」(ヒップホップ、2002年)

ブルーハーブ2ndアルバム。
o.n.oの究極なまでに研ぎ澄まされたトラックに、
ボスの「常に映像を伴う、やばいフレーズ」の連続。そして経験と歳の数だけ深みが増した声。
この二人が紡ぎだす、無限の世界。聞けば入り込みます。染み込みます。

彼らは遂に境地に達しました。
スキが全くない。
手の抜きどころが一秒たりとも見当たらない。
素晴らしいアルバムです。

彼らはこのアルバム以前、
「東京の奴らに俺たちの実力を見せてやる!!」という意気込みで
作品をリリースしていました。

しかし、東京で(日本で)その認知度が高まり、地位が築き上げられてきた頃
彼らはこう気づきます。

「俺たちには、俺たちを待っているリスナーがいる!!」

今まで、自分たちを東京中心にまわっているシーンの奴らに認めさせたい!
その一心でやってきた彼ら、気づけばトップを走るようになっていた。
そこには以前に敵として見ていた奴らの姿はなく、自分たちとリスナーの姿だけだった。
彼らはこのアルバムを出した際に言っています。

「俺らは誰にも魂を売らないんだ。売るのはリスナーにだけだ!!」

そこで、タイトルは「SELL OUR SOUL」
リスナーへ向けて作ったアルバムと言う意味らしいです。

まさにその通りで、アルバムを全篇通して聞くと深~い所まで連れて行ってもらえる!
音楽の出来ることを最大限、いやそれ以上に実行出来ているアルバムです。

ボスがインタビューの中で語っているのは、
「このアルバムは、聞いていくうちに俺とオマエ(リスナー)のサシの状態になれるような構成になっている。」
ということ。その言葉が理解できる。
全篇聞き終えた後の高揚感は、聞いた者(このアルバムをしっかり聞き取れた者)しか味わえないでしょう。

「生きる」「生きていく」と言うこと、そんな事を語るラッパーは他にいるでしょうか。
ボスが恐らくハウスから受けたであろう考えや思い、それがヒップホップに還元され、噛み砕かれ、
しっかりと密封された作品になっています。
ボスのリリックは1stに比べ遥かに高みへ行っています。(1stでもかなり凄かったけど。。)

それはo.n.oのトラックもしかりで、彼の色が凄く出てきている。
1stから僕らを驚かせてくれた彼ですが、このアルバムのトラックは完璧です!!
トラックだけ見ればヒップホップとしては成り立つものではないかもしれません。
でもそこにボスのリリックを吹き込むとヒップホップとしか言いようがない。
こんなトラックを作るo.n.oは素晴らしいですが、それに付き合える
ボスもまた凄いんです。
結果、この二人が奏でるハーモニーは計り知れない。と言うことでしょうか。

このアルバムについて書くとなると、僕の指は止まりません。
ということで、ひとまずこの辺で。

これから、一曲づつ紹介していこうと思います。
今日は、アルバムのオープニング曲だけです。
明日以降に違う曲を紹介していきます。

「SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND」

何人かの拍手(手拍子)から始まり、コージ(シンガー)のコーラス(TBH‥と言う声)が絡む。

初めの一曲目から、一気に彼らの世界へ引きずり込まれます。

「意識なら何処にだっていける!」
これはボスがよく言う言葉ですが、まさにその通り。
僕の意識は一曲目から強い北風にさらわれ、北海道へ。
そこは彼らの地元、札幌、平岸。
この初めの一曲目にそんなところに飛ばされた僕、このアルバムを聞き終えた時には、
何処にいるのだろう!?それは、後ほど発表します。

「一字一句 スネア キックのがさずに楽しんでくれ 4年ぶりのLP」
そのリリックの通りに初めからブッ飛ぶくらい楽しめます。久々ですブルー。と言った感じ。
本当にオープニングにふさわしい曲です。この曲はアルバムの中でも、
非常に僕のお気に入り度が高い曲です。

「このアルバムは人知れずたくらんだ 等身大の寒がりな性格だ

ライムは心の闇をかくまう ハイハットは高揚感を預かる
このアルバムは一ヶ所に集まった 今を生きてる限りの喜怒哀楽だ
我ら冷たく君の上で光る 知覚の扉がここに開く」

この言葉の通り、彼らはその時に持ちえた全てをこのアルバムに託しています。
裸で、僕らにサシとサシの勝負を挑んでくる。ビシビシとそれが伝わってきます。

では、続きは明日以降に。お疲れ様です、読んでくれてありがとう。

3デイ

THA BLUE HERB  「3 DAYS JUMP (2001年地球のたび)」
(2002年、ヒップホップ)

ブルー2ndアルバム直前の曲。
旅に出たボスやo.n.oが、そこでの経験を語った曲。
10分にも及ぶ大作。
旅で、見た・聞いた・触れた・嗅いだ・吸った・
考えた事を彼らなりに凝縮させた曲です。

日々に体験したことが、自分自身を作り上げていく。
自分自身というのは、まさに日々の結晶だと僕は思います。
この曲でもボスがこう言っています。

「生きている意味は、生きている日々だ!」

ボスはこのリリックをどこの国で綴ったのかは、僕にはわかりません。
ただ、どこかアジアの途上国だったのではないでしょうか?!
日本に居てこういうことを思えるでしょうか。

僕も以前はそうでしたが、目の前に幸せが沢山あるのに(食べて、住めて、着れて等)
「自分は本当に幸福か?幸せではないのではないか?」などと思ってしまう。
’タダ生きていける’ことの幸せさに気づくことが出来ず、
「幸せはどこにあるのか?」などと贅沢な疑問ばかりを自分に突きつける。

日本人は贅沢です。
他の国を見ると’タダ生きていける’なんていう、この国の現状は贅沢です。
精一杯生きる事をしないと生きていけない人達ばかりの世界で、一握りの贅沢な国民です。
だから「寄付しろ!」「ボランティアしろ!」などと言うつもりも、自分がする気もありませんが、
その現状は事実だと思います。事実として受け止めるだけです。今の僕はそれが限界。

でも旅はしたいなと思っています。
そういった貧困に喘いでいる人がいると言う現状を見ることで、自分に刺激が与えられると思うから。
「旅」はいつも新鮮です。そんなに多くの場所に行った経験はありませんが、行くと発見と教訓がある。
多くの人生と日々に触れることが出来る。
そこで学んだことは自分を形成してくれる。旅に出たいですね。

僕は音楽のおかげで、
「生きている意味は、生きている日々だ!」
と思えるようになってきたのかもしれません。
生まれてこのかた、ドンドンと難しく考える性質になってしまっていった頃、
音楽に助けられました。

「生きている・生きていく」ということは、そ~んなに難しいことじゃなくて’もっとイージーな事’だと。
自分の一生なんてちっぽけだと思ったんです。(その比較対象は「宇宙」とか「地球」ですが。)
だからこそ、ちっぽけなものをどこまで大きく出来るか、足掻いていけば良いのではないでしょうか。
音楽に励まされ、そう思いました。

僕にとって’「感じられる」ことが出来る幸せ’が人生の醍醐味です。
「感じる」とは何でもいいんです。美味い物食えた。良い映画を見れた。
人を好きになった。良い音に出会った!!などなど。
あと、’「感謝できる」幸せ’です。
この二つだけで人生は十分楽しい!!そう思わせてくれたのは、
音楽のおかげだった部分も大いにあります。だから音楽には感謝します。ありがとう。


話は飛びました。とりとめのない話にもなりました。
ブルーの話に戻ります。
この曲では、ボスの写実リリックとo.n.oのヤバヤバトラックが味わえます。
この曲は全くヒップホップらしさはありません。でもヒップホップです、すみません。
この頃からo.n.oのトラックは、さらに深さを増していった気がします。
後は聞いてください。味わってみてください。ブルーの中でも一番と言うくらい深い曲でしょうかね。
終わります。中途半端ですが、それはそれで。次は2ndアルバムです。コイツはヤバイです!
トランス

THA BLUE HERB  a、「trans sapporo express」
                        b、「a sweet little dis」
(ヒップホップ、2002年)

A面、
札幌からの追い風で、東京まで出てきた彼らブルーハーブは、
更なるシーンの変革を求めるべく、躍進し続ける!!

「追い風にまかせて、客を待たせて
ダートウェイ 砂ぼこりにまかれて
RAP GAMEはふざけねぇ 抜かせねぇ
腕組みの冷めた耳も訳ねぇ!

追い風にまかせて、客を待たせてハードウェイ
濃ゆいけむりにまかれて、縦横無尽に皿を走らせて
電波上の国境越えも訳ねぇ!」


追い風を自らおこしてきた彼らは、その追い風に任せ世界を見つめ始める。
腕組みして自分達のことを認めないヤツらは、放っておく。
だけど歩み続けてやる!という姿勢が感じられます。

札幌からの超特急は時代を駆け抜け、新しい時代を作り上げてきた。
「しかし、まだまだ行くぜ!」という決意が感じられる曲です。

B面、
ボスお得意?のディスソング。
A面とセットで聞くと、シーンの変革を目指す姿勢がとてもよく分かってきます。
今の日本のヒップホップは、ちょっと違うんじゃないの?!っていうのを、
痛切に語ってくれます。

確かに今の現状は、マスコミとか素人共の「面白おかしく」につられて、
B系っていう服装のカテゴラリとか、ステレオタイプなラッパー、DJ、ダンサーが
勝手に作られて消費されていく。

そんな世界が広がっていく中で、ヒップホップ文化は薄まる一方。
でもって、それっぽい奴らが出てくるとマスコミは「面白いから」もてはやす。
その繰り返しを続けると、真面目(リアル)にやっているヤツまでも、そんな風に思われてしまう。

「そんなんじゃねーんだよ!ヒップホップっていうのは、こういうもんだ!」
それを再認識させてくれます。
この後2ndアルバムを出すことになる彼らですが、
その前哨戦のような1枚です。