2020年に52歳で、食道癌で亡くなった主人と家族のリアルな記録です。
当時の日記を元に、主人が最期まで闘い抜いた事を残したいと思いました。
お読み頂けたら嬉しいです。
なるさん(主人)会社員
私 パート
たろう(息子)高校生・ラグビー部
ことり(娘)小学生
2019.8.20
なるさんから、夜、クライアントと食事をする予定があり、遅くなるので、タクシーで帰るから、先に寝ててと言われた。
しかし、それにしても遅すぎる。
病気になる前は、仕事柄、早朝に帰宅なんて事もよく、あったけれど…。
手術後は少量のお酒で酔い、ケガもした事があるので、気をつけていると思うけど。
心配で何度もLINEをしたが、なかなか、既読がつかない
しばらくして、やっと既読がついた。
連絡して
とLINEを送るも反応なし
相手がお客様なので、あまり携帯を見られないのかなと時間を置いて、再びLINE & 電話
何の反応もない。
その後も同じ。
おかしい
嫌な予感がする
いくらお客様相手でも私が心配しているのは分かっている。なるさんが、ここまで連絡をしてこないのは、おかしい。
玄関をウロウロ。
家の周りをウロウロ。
どこを探していいのやらわからず。
狼狽えるばかり…
どうしよう。
無事なら無事と連絡をして。
お願い
結局、一睡もできずに、ひたすら、なるさんからの連絡を待ち、朝が来た。
朝5時、なるさん帰宅。
何時かはわからないが、夜中にタクシーで帰ったものの、家の近くで降ろしてもらったつもりだったが、多分いつもと違う所に降りた。ウロウロ歩いたのだが、家に辿り着けなかった
気がついたら、草むらの上で寝ていたとの事。
倒れたのか
自ら、横になったのか
全く、記憶なし
メガネも紛失
ケガはなし
お酒を飲んできたのか
病気のせいなのか
副作用のせいなのか
聞く気にもなれず
とにかく疲れた。
本当に疲れた
でも、無事でよかった。
よかったよー