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Naohiro Aragane's Blog/荒金直宏Blog

東芝は17日、半導体メモリー子会社「東芝メモリ」を6月1日付で米投資ファンドのベインキャピタルなど日米韓連合に売却すると発表した。審査が長引いていた中国の独占禁止当局が計画を承認した。東芝メモリは当初計画通り総額2兆円で売却し、東芝は懸案だった財務改善にめどをつける。不正会計や米原子力事業の巨額損失で揺れ続けた東芝の再建問題は大きな節目を迎えた。

 

基本的な事であるが、会社経営は常にシナジーを考えなければならない。東芝のメモリ事業とその他のインフラでは相乗効果が期待できない。全くの別物である。なぜ、資金力のあるトヨタが東芝のメモリを買わなかったのか、それは相乗効果が見込めないからである。いくら利益のでる事業でも相乗効果が期待できない場合は買わない方がいい。

 

日経の記事では、財務改善にめどをつけるという点を強調しているが、ポイントはそこではない。そもそも、債務超過解消し上場維持が実現できているので、メモリ売却は5年10年先を見据えての事と思われる。今は儲かっているものの、いずれメモリもコモディティ化して中国に食われてしまう。ディスクリート半導体と同じ末路を辿るだろう。この瞬間を逃してはならないわけである。高く売れるときに売って、その売却資金で次の成長分野に投資をしたい、というのが東芝の狙いではないだろうか。

 

僕が経営者でも同じ判断をする。

 

そう考えると、やはり東芝という会社はすごいと思う。

日本の半導体産業が衰退していくなかでも生き残ったのは

先見の明がある、ということに他ならない。

 

メラメラ