温家。 | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡





妄想blです。







お嫌いな方はスルーで。







うたかたの二人です。














「かずー、ただいまー。」

手袋を外し、たろうの散歩グッズが入ったトートバッグを下駄箱の上に一旦置いて靴を脱ぐ。
もうルーティンといっていい動作。


「おかえり、じゅんくん。」


リビングへと続くドアが開いて、顔を覗かせたかず。


「大野さんに会った?」

「うん、会った。そのまま車でたろう連れて帰ったよ。」


珍しく出張に出てた大野さんから
たろうの世話をお願いされたのは4日前。
どうせならって事で、たろうをこっちで預かる事にした。

預かるっていっても
ほぼ毎日散歩には行ってたから
そう大した負担でもない。

今日も、いつものように散歩に出てたら
見慣れた車が近づいて来て
あれ?って思ったらやっぱり大野さんだった。


やっぱり飼い主が一番なんだろう。
たろうは千切れんばかりに尻尾を振って
キュンキュン鳴いてる。

そんなたろうを、
ワシャワシャと撫でて車に乗せて
少し話して。

じゃあ・・・って別れて、
一人であと少しの道を歩いて帰ってきたんだ。



「大野さんからお土産もらったよ。」

ほんの少し傾げた顔。
なんかちょっと、その仕草可愛いなぁなんて思いながら聞いて。
これって、かずの癖なのかな?
頭の半分ではそんな事を考える。

そんな俺に構う事無く
トートバッグから取り出した
洗い物の色々を手に、
リビングへと進むかず。
そして、その後ろを付いていく。


「お土産、何もらったの?」

「出張先が福岡だったからって、明太子もらった。」


一歩、リビングへと足を踏み入れると
心地いいくらいの暖房が効いている。


「あー、あったけぇ・・・。」


たろうとの散歩は楽しいし、
それなりに動くけど
やっぱりこの時期の海風は冷たい。

どうしたって隠すことのできない顔が

冷たさでまるでバリバリって固まったみたいになる。

それを溶かすみたいな
あったかい部屋。
そして、出迎えてくれるかずの存在。

体だけじゃなく、心もあったかくなる気がする。


ダウンを脱いで、マフラーを外して。

いつもの部屋着になった俺に、かずがきゅって後ろからくっついてくる。


「ねぇ、じゅんくん。ぬくい?」

「ん?なに?」

「こうしてたら、ぬくい?」

聞き慣れない単語に思わず聞き返したけど、
もう一度聞いてもやっぱりよくわからない。


「なにそれ?ぬくい?」

「ふふ。大野さんが教えてくれた。福岡の方言だって。」

「へぇ。ぬくい、だっけ?」

「そう。あったかいって意味だって。」


腹に回されたかずの手に、そっと自分の手を重ねる。

ふにふにの丸っこい手。
あったかくて、その感触からも
温度を感じるみたいな柔らかい手。

こんな気持ちを「ぬくい」って言うのかな。

かずの言葉に、そんな事を思った。


「うん、ぬくい。かずといると、いつでもぬくい。」

重ねた手を取って、そのまま指先に口付ける。


日に日に寒さが増してくるけど
それでも、かずが待っててくれる家は
きっといつだって「ぬくい」場所になるんだろう。

一緒に暮らし始めて数ヶ月。
二人で迎える初めての冬を
何となくワクワクした気持ちで
待ち遠しく感じた。







***********


先日Twitterで呟いたアレの
お潤バージョンです(笑)

リアルな二人で書くにはちょと・・・
なので、どの二人で書こうか迷いに迷って
久しぶりにうたかたの二人を
引っ張り出してみました(๑´罒`๑)

ペットの二人バージョンも考えてたんだけどね♡


タイトルは、ばんびぃさんが一緒に考えてくれました(*´ー`*)
ありがとー♡

ぬくいって、西日本で使われる方言らしいです。


寒さが日毎に増してきました。
どうか、ほんの少しでも
読んでくれたあなたの心が
ぬくく(温く)なるといいなぁ♡