朔夜の月華。LoveLeaf | 潤いと和み。

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世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡


妄想blです。




お嫌いな方はスルーで。







ー好きな人が出来たんだ。


少し恥ずかしそうに、耳を赤くしながらそう呟いたのは、一つ年下の幼馴染み。

今の肩書きは大学の教授らしいけど、
昔から変わらないその可愛らしい風貌は
見ようによっては学生のようだ。



恋をしたんだと告白した日から、うちのバーに来ると必ずと言っていいほどその相手の事を話していく。

きっと、誰かに聞いてほしいんだろう。
話したくて堪らないんだろう。

そんなかずが可愛くて、幸せそうで。

うんうんって聞いてあげた。




その日は珍しく潰れるくらいに飲んだかず。
何かあったのかと思ってた。



ーオレなら、どんなセックスでも満たされるのに。



独り言みたいに呟くから、黙って聞いてた。



ー大好きな人と肌を合わせられる事が、どれだけ幸せか。アイツはまだ知らないんだ。




人に言えない恋をして、その思いを告げる事もできないからこそ、そんな言葉が溢れるんだろうと思うと。
かずの、アイツへの思いが可哀想になってくる。

こんなに好きなのに。

だから、つい言ってしまった。


「じゃあ、かずが教えてやればいいんじゃない?」


聞こえたのか聞こえてないのか。
返事もなく、小さな寝息が聞こえてきた。


ずーっと、子供の時から見てきた。
天邪鬼だけど、それはテレてるからで。
本当はすごく一途なんだ。
オレしか知らないかずの、そんな可愛らしい一面。
そんなかずだからこそ、ちゃんと幸せになって欲しい。




それから暫くして。
かずがまた、恥ずかしそうに耳を赤くしながら呟いた。



ー今夜、ここに呼び出したよ



何かが動く。
そんな予感が、した。



願わくば、かずが幸せになれるように。
そのためならオレの気持ちは隠して
精一杯の幼馴染みの顔で、アイツを迎え入れてやるから。


かずが幸せになることが、オレの幸せだから。