朔夜の月華。51 | 潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
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大丈夫な方のみ、お進みください♡

妄想blです。



お嫌いな方はスルーで。








「たまには飲みにおいでよ。」

別れ際にそう言われたけど。

「・・・まだ、行けない。」

そんな返事では雅紀さんに甘え過ぎだとわかっていたけど、それでも言わずにはいられなかった。


「潤、卒業式の日にね、かずが出発するよ。」
「・・・うん。」
「かずの言葉は分かりにくいけど、ホントはすごく素直なんだ。」
「・・・ん。」
「潤は賢いから、わかるよね?」

頭をポンポンと撫でられて、まるで小さな子供に言い聞かせるように言われた。

だけど。

「伝わるように言わなきゃ、意味ないよ。」

折れた心が、そんなひねくれた返事をさせた。

「そこは、かずが子供な部分だよなぁ。」

くふふって、いつものように笑って。
またねって手を振って背中を向けた雅紀さん。



雅紀さんの言葉の意味を、かずさんが俺に言った言葉の意味を考えた。

でも、わからなくて。


隠されたかずさんの本心。
その言葉を選んだ理由。


わからないまま、卒業式の日を迎えた。