10月22日に開催した
茶会の趣向は
「里の秋」
 

山里ならではの
稲穂が実り、

木々が色づきはじめた
素朴だけど
豊かで美しい景色を
イメージいたしました。


また、名残の月と呼ばれる
10月ならではの

組み合わせも。


2カ月前から
たくさん話し合って
取り揃えました。

茶会の様子をご覧ください。



【待合】
待合とは、
お客様が集合する場所です

待合の軸は
馬を曳く人の画を掛けました。

「天高く馬肥ゆる秋」
のイメージです。

こちら軸は
亭主がご実家から
譲りうけたものだそうです。

 

 




【本席】
本席とは
お茶をいただく茶室のこと

■軸

「秋聲満萬野」

(しゅうせい ばんやにみつ)

 

秋の気配があたりに
満ち満ちている、の意味

秋らしい軸です。

■花
秋明菊、藤袴、千日紅
小紫、ススキ

10月は
草花も終わりの時期です。
名残の花を5種入れました。

生徒さんのご自宅の庭や
苦労して探してきた花たちです。


白の秋明菊が凛として、
全体を引き締めています。
斑入りのススキも素敵でした。

■花入
籠 月影花入

こちらも生徒さんの道具
御祖母さまから
譲り受けたものだそうです。

素敵ですね。

■香合
福良雀

羽をふくらませ
ふっくらとした姿から
豊かさや繁栄を象徴する縁起物です


稲が実るころ
群れをなして
ついばみにやってくる
雀を表現しています。

釜敷は金銀箔のものを選んで
稲穂をイメージしました。

■五行棚(玄々斎好写)


点前座の中央に
五行(木火土金水)のすべて
棚中に納めることから、
五行棚と言われます。


棚の木、風炉の中の火、
土風炉の土、釜の金、
釜の中の水ですね。

10月、中置点前にだけ
使う棚です。


■茶碗
10月ならではの
金継ぎ茶碗、俵茶碗
など使いました。

写真は栗鼠の茶碗



■主菓子・干菓子


銘:茜空 製:五香青柳

 

今回の和菓子は
亭主がイメージや
銘を考え、
和菓子屋さんに依頼して
作っていただきました。
美しいですね。



銘:照葉(有平糖) 製:末富
銘:香木実 製:会津長門屋

菓子器は「年輪」
こちらも亭主のご実家から
譲り受けたものだそうです。
今回のテーマにぴったりの器ですね。

※茶会が終わったあと
亭主チームの皆さんで
一服した時の写真なので
4つしか菓子をのせていません


■茶杓
銘:山路
渡辺自作

私が削った茶杓です。
使ってくださってありがとう。




茶室の道具ではありませんが
玄関にも、
秋らしく可愛らしい
置物などを飾りました。

左にクマさん、右にイノシシさん
周りに
ドングリ、栗のイガ、落ち葉など



里の秋らしい
素朴な道具の中に

夕日や照葉の鮮やかさが
印象的で

雀、リス、クマ、イノシシなど
時々見え隠れするような
里の動物たちが可愛らしいと
お客様に好評でした。


皆さん、お疲れさまでした!


茶会レポート その1
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