昨日、2022年3月のダイヤ改正概要が、JR各社から一斉に発表されました。書く内容がかなり多くなりそうということなので、今回は中央線特急に焦点を当てることに。
中央線特急関連の改正で最も注目したいのが、特急列車全便が立川駅に停車することではないでしょうか。現行でもほぼ全ての特急が東京都内では新宿駅(一部東京駅)を出ると立川、八王子の2駅に停車します。ところが最も停車駅が少ない『あずさ』17号(下り)と18号(上り)のみ立川駅を通過していたため、全列車停車にはなっていなかったのです。これが来春から立川停車になるだけでなく、甲府~松本間でも茅野駅以外の停車駅が増えることから、最速達の『あずさ』は、今年度限りの活躍になってしまいそうです。
また、午前中と夕方以降に設定されている東京始発・終着の『あずさ』『かいじ』も来春から、1日あたり概ね3~4本程度増えることとなります。こうなれば、午前中の特急『あずさ』や『かいじ』の8割以上が東京行きになるので、中央線沿線から東京都心へのアクセスの利便性がより、高まるということになるでしょう。
東京駅にやって来た特急『あずさ』。ここ最近、ダイヤ改正が行われる度に東京発着列車が増えています。現在、午前中は『あずさ』3本と『かいじ』1本が東京駅に乗り入れていますが、改正後は更に増えます。
ただ、昨今からの新型コロナウィルス感染拡大の影響は来春になっても、消えることはありません。利用者が大幅に減った『あずさ』が甲府~松本間で運行取り止めとなり、愛称が『かいじ』に変更されるなど、悪い部分の動きもあるように思えます。全列車の立川停車、東京始発・終着便の増加がポイントとなった中央線特急のダイヤ改正について、簡単ではありますが取り上げました。