今はこんな感じで置いていますが、ベランダ屋根とお向かいの屋根に挟まれ空の一部しか見えません。

そこで考えたのがベランダの外に望遠鏡を設置してしまおうという案。

しかし、この方式の課題は、常設にすると家人から洗濯物が干せないとクレームが来ること。つまり撮影時のみ設置する必要があることなのです。そこで最小限ブラケットのみをベランダに残し、必要な時だけ架台をボルト止めするようにしました。
そこから取付方法などの検討が始まりました。

ベランダ天文台での撮影は光害だけでなく、視界の狭さでも限界を感じる。建物のせいで北側が見えないのは仕方がないが、南側もベランダの屋根とお向かいの屋根があり視界が狭い。

レンズを空に向けると下がこのくらい。

上がこのくらい。

いやー、何ともはや横浜の住宅地ではこれが精いっぱい。

何か手がないものか・・・

随分と時間が空いてしまいましたが、天体写真熱は冷めてませんよ。

さて、ステッピングモーターでフォーカサーを自作しましたが、世の中探せば良いものはたくさんありまして、Canonレンズのフォーカスを直接駆動できるアダプターが売っているんですね。
その名もASCOMキヤノンレンズコントローラーMark II
Astromechanics
 

ASCOMドライバでレンズ内のフォーカスを簡単にコントロールできます。しかも絞りまで調整できるので月などを撮影する時には絞り込むことも可能。これは良いということで購入してみました。

ASIカメラに取り付けるとこんな感じ。

普通のCanon用のアダプタです。

レンズに装着するとこうなります。

ベルト駆動で外からフォーカスを動かすとどうしても大掛かりになるだけでなく、各種レンズへの対応が大変でした。でもこれならレンズ後ろにポン付けできます。

お手軽な世の中になってきました。

実は夏から母の人工透析が始まり、身障者申請やら介護認定やら怒涛の手続きラッシュに加え週3回の介護生活が始まったことで、ブログの更新をサボっていました。
年が明けようやく生活にも余裕が出てきたため、再開したいと思います。

 

忙しい中でも息抜きがてら天体写真の方は続けていましたのでこの辺りからぼちぼちと。

 

MAK90+ASI294MCは倍率は稼げるものの暗いため、星雲撮影には向いていなかった。そこで秋の星雲撮影に向け鏡筒を650mm/F8のCanon白レンズに換装。

フォーカサーも取付け、天体仕様に仕上げた。
システムは以下の通り。秋はこれで撮影です。

ディープスペースへ!

 

2021.8.10

導入のコツがわかって来たので、お近くのディープスペースへ行ってみることにした(笑)

 

夏の星雲でベランダから見えるのは正中南にある星雲。

ということでM8、M16、M17、M20が候補。

 

大体北向きにした赤道儀からM20を導入。

何だか暗いがここにあるのか?

100ショットほど撮影し、DeepSkyStackerでスタックするとM20三裂星雲らしき姿が!

ピントの甘さ、ゲインの設定が今一つでカラー化も出来ていない。次はゲインを落とし、ピント精度を上げて再チャレンジ。

 

SharpCapture4.0

 

色々いじっているうちになんとなく使い方が分かって来た。

SharpCaptureとAllSkyPlateSolverを使った導入も理解した。

木星も土星も導入出来た。

あとはピント合わせの精度を上げなければ。

木星撮影

 

MAK90のファーストライトは木星。

SharpCaptureはまだ使い方に慣れていないので、ASI Studioを使って木星を撮影してみた。

カッコだけは決まってる(笑)

さて、南東の空に木星が見える。
プロセス通りAZ-GTiで導入開始!

 

ん?なかなかセンターに入らず、結局1時間格闘し手動で導入。

まだまだだな(*´Д`)

そしてピント合わせ。これまた気流が悪いのか見えたり見えなかったり。みんな何であんなシャープな映像が撮れるんだ?

そして、何とか20秒ほどの動画を撮影。

これをAutoStakkert3でスタック。出来たTifをRegiStax 6でウェーブレット処理しようやく浮かび上がったのがこれ。

何だかしょぼいな・・・

期待していたものは画面いっぱいの木星だったのだが。

もうちょっと勉強しよう。

 

 

AZ-GTiの有線接続

望遠鏡をMAK90にし、統合制御をSharpCaptureにすることでもう少しシンプルに写真が撮れないか検討。その結果がこれ。

そこでネックだったのが、AZ-GTiのWIFI接続。スマホでコントロールするにはWIFIでもよいが、PCで接続する場合、PCがネットに繋げなくなる。そのためAZ-GTiの接続を有線接続にしてみた。
 

パーツは、FT-232RQというシリアル/USB変換モジュールを秋月電子で850円で購入。これに6芯の電話線(RJ12)をはんだ付けし、もう片方にUSBのコネクタを取り付ける。PCには予めFTDIのサイトからドライバをインストールしておけば、ケーブルをつなぐだけで認識された。

RJ12をAZ-GTiに、USBをPCに繋ぎ、SynScan Proの設定でシリアルを選択すれば、有線での接続が完了。

これでPCのWIFI環境をネットに繋ぎながらもAZ-GTiを動かせるようになった。

電動フォーカサーの移植

 

Canonレンズ用に製作した電動フォーカサーをMAK90用に移植します。と言ってもステッピングモーターのブラケットを加工するだけ。ピントノブには滑り止めのラバーが付いているので、これにタイミングベルトを引っ掛ければ問題なし。

 

まずはモーターを載せる鉄板に穴開け加工。

これをアルカスイスクランプに固定します。

そしてタイミングベルトを引っ掛け、クランプ位置を修正し、テンションをかけて終わり。簡単に電動フォーカス完成。

これがあればPCですべてコントロールが出来ちゃいます。

もちろん、フォーカサーはMoonLite互換なのでASCOMで認識。SharpCap Proでオートフォーカサーとして利用可能。

ベランダに望遠鏡を出しておき、室内ですべて制御ができるのでじっくり天体観測が出来るようになりました。

タイトル改めます(2021年7月25日)


カメラ機材で天体写真のタイトルを改めます!

というのも、安かったので天体望遠鏡を買っちゃいました。

でーん!

MAK90(Sky-Watcher SKYMAX90)

2万円しないんです、この望遠鏡。

ポイント充当したから1万円ちょっとでした。

全長30cm足らずにもかかわらず焦点距離1,250mm。

マクストフカセグレン式で、レンズではなく鏡で集光するため色収差はなし。
ただ口径が90mmと小さいこともあり、f13とかなり暗い。

 

さてこいつにも色々手を加えていきますか。