Deepな部屋 エンブレのお話 | N360の部屋

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昭和の名車(笑)NⅢ360を楽しんでます。

久々にDeepに行きたいと思います。


友人から依頼され折れちゃったHondaS500のエンブレを製作しましたが作成するに当たってネットで情報を集めた所色々面白い情報を見つけました。


◇名称

ホンダSシリーズの名称ですが販売開始後はホンダS500/600/800ですが、販売前は違った様です。

1962年モーターショーでの発表されたS360は正式には“ホンダスポーツ360”、同様に量産試作時のS500は“ホンダスポーツ500”だったそうです。

したがってリッドエンブレも“Sports360”や“Sports500”だった様です。

どちらも市販されなかった為このエンブレムは超レア品の様です。


◇ホンダスポーツ360

こちらはショーモデルのみで車体そのものもホンダさんでも保管されて無かったようです。

そこでホンダさん自らリプロされた様で、そのリプロの件で一冊専門書が出来たそうです。

実はその中に記載がありrエンブレムはリプロではなく残っていた当時物の様です。

筆記体主体で最初のSの下側が円形の特徴的なデザインですね。

拡大してみると量産のS500以降は文字の上面が細く底面が広い台形型の断面ですがSports360のは後ほど販売されたS500以降のリプロ品の様に文字上面が面取りされた様な形状です。

此方は鮮明な画像もあり形状/ディテールについては再現できそうです。


◇ホンダスポーツ500

これが最も情報が乏しく困ってます。

以前雑誌記事に奇跡的にSporte500エンブレムが付いた車両が発見されそのエンブレムをレストアした記事の写真が有ります。

又同時期に別のブログでもSports500のエンブレムが紹介されてます。

現状ネットで見つけたのがこれだけですね。

上側が雑誌記事記載という事なので当初これかと思いましたが、筆記体のSのpへの繋がる所やOとか数字の0のイメージは下画像の方がSports 360のイメージを踏襲している様に思えます。


外形/ディテール情報は確保できましたが後は外寸/ボスピッチの設定ですが、ここも一悶着あるんです。

◇外寸/ボスピッチ

市販のホンダS系のエンブレムにはサイズ/ボスピッチ違いがある様です。

全てが把握できてる訳では無いんですがまとめてみました。

実はこのサイズ/ピッチ違いが今回の事の始まりだったんです。

当初の外形大のピッチ110mmのボス位置は上記にになります。

実はこれがホンダさんの設計ミスだった様です。

ボス位置から外側が長く材質も比較的柔らかいアンチモンの為に洗車時に拭き取りのウエスが引っ掛かってポッキリと折れてしまう様です。

Hが取れてonda(オンダ)や00が取れてHondaS5になっちゃうそうです😁

そこでホンダさんは修復用のリプロ品を作りましたが取付けピッチ110mmは変更出来ないので仕方なく外形サイズを小さくし相対的にボスから外側の寸法を小さくしたんだと思います。

S600初期迄はそのままだった様ですがボスピッチを128mmに変更して大でも折れづらい対策を実施した様ですが何故かリプロはやっぱりサイズが小さいみたいです。

こんな経緯の中でSports360/500の外寸/ボスピッチの設定ですが、残念ながら全く情報がありませんから決めなければいけません。

先ずボスピッチですが実際にトランクに取付ける為には110mmに設定するしかありませんね。

後はエンブレムの何処にボスを立てるかです。

強度等も考慮しなければいけないので自ずと決まって来ますが最終的には試作品で実際にボンネットに取付けて全体にイメージから決定してみます。


歴史的価値は十分あるので是非リプロ品を作ってみようかと思いますが、実は本音は自分用に欲しいんです。

私のN360ですが正式には“ホンダNⅢ360Touring S”で、Sは勿論Sportsですからギリギリ“Sports360”のエンブレムが取付けるても良いかな。

あはは 設計のモチベーションは大切です。


勿論引続き情報大募集中です。

宜しくお願いします。