これが中島みゆきか…と朧げながら初めて認識した音源。昔々姉の部屋から襖越しに聞こえてきたのがけだる〜い「店の名はライフ〜♪」という声。
3rdアルバムで当時中島さんはまだ25才だが、ジャケットの写真も作品の出来映えも老成している。(今はなきキャニオンレコード…)
各曲の完成度はすさまじく、今改めて聴いても引き込まれる。
坂本龍一が参加しているが、バックバンドとしての坂本龍一の演奏スタイルというものの特徴がよくわからないので、どの部分を弾いているのか今ひとつ確信が持てない(「店の名はライフ」のkeyboardの後奏はかっこいい)。
「遍路」…幸薄い話をひたすら繰り返す絶望的な歌詞だが、曲調は意外と明るい、そのアンバランスさがたまらん。
「店の名はライフ」… 5分49秒の曲の中にまさに丸ごと“人生”というか“歴史”が詰まったような曲。味わい深い。
「女なんてものに」…絶望的な歌詞に絶望的な曲調、さらには絶叫的な歌い回しで激しく揺さぶられる。アレンジも情感的。
「ホームにて」…ギターの伴奏がシンプルで好き。これなら弾けるかもと練習中。


