芸人4 | Review

Review

エンターテイメント評論(本、映像、音楽、お笑い…)



華丸さんが、R-1ぐらんぷりで優勝したのが認識のきっかけではあるが、大吉さん出演の「アメトーーク!中学の時イケてないグループに属していた芸人」がギャラクシー賞を獲り、「焼却炉の魔術師」がその年のアメトーーク!流行語大賞を受賞し、一気に露出が増えたような。自分も同時期に福岡に住んでいたこともあって、ぐっと親近感がわくようになった。当時放送されていた「東京にハマってない芸人」も面白かった。



福岡吉本一期生の二人、福岡ではスターだったが、東京進出が比較的遅く、当時「しっかりスーツを着込んで漫才するのは今どき流行らない」と言われたとか。

ただ40歳を超えてからの二人の漫才は何とも味わい深いというか、誰も傷つけない笑いで安心して見ていられる。第4回「THE MANZAI」(2014年)で優勝したときは、なんだか自分のことのように嬉しかった。華丸さんの「ちょっとご相談が!」で始まる鉄板の展開なのだが、つい笑ってしまう至高の芸に達している。「natural born じゃないほう芸人」と自虐しながらも、ネタはほぼ大吉さんが書いている、という二人のバランスが安定感となっえるのかも。二週ブチ抜き「華丸大吉芸人」でも多数の芸人ぎ二人のファンであることを語っていた。



NHKの朝の番組への抜擢も不思議ではなく(ちゃんと見たことはないが)、国民的顔となっていっているのが、なんだか寂しいようなあまりに毒のキツすぎる芸人よりも二人のようなキャラがウケる、世相が追いついて(寄り添って)きたのかも