司馬遼太郎12父からずいぶん前に借りていながら、ほっぽらかしていた本書をついに読了。清建国のありようを平戸人の目から語った壮大な物語。晩年の司馬遼の作品にありがちな、蘊蓄を挟みつつ、なかなか話が進まない展開ではあったが、下巻の中盤からの、明滅亡、流族による建国、さらにそれをけちらしての女真の北京入城までは一気呵成で面白かった。