横溝正史6 | Review

Review

エンターテイメント評論(本、映像、音楽、お笑い…)


横溝の最期の作品だが、たぶん初めて読んだ横溝作品(だと思う)。


発刊当時は角川映画全盛期で、映画とのタイアップで表紙が岩下志麻、岸本加世子、鹿賀丈史の文庫が家にあった。TV放送されていたあのおどろおどろしい映画の雰囲気を想像していたのが、緻密な作りで、意外な犯人に加えて人情もあり、非常に面白く読んだのが第一次横溝マイブームの始まり。


冒頭の独白から一気に引き込まれる。映画のキャッチコピーにもなった「鵺(ぬえ)の鳴く夜は気をつけろ」。これにはシビれる