現在の第二次横溝マイブームに火を点けたのが、3年前にNHKBSで放送された「深読み読書会」。
綾辻行人、道尾秀介、中野信子という錚々たる面子が語っていたのが「悪魔の手毬唄」。
それぞれの初読のときの感想や、物語の構造の分析など非常に面白い番組だった。何よりもそれだけのビッグネームが素で横溝を語っているのが嬉しくて。
小学生のときテレビで見た市川崑の角川映画がめっちゃ怖くて、何となく避けていたのだが、ネタを割ったうえで読んでも本当に傑作。横溝自身も相当気合いを入れた自信作だったよう(当時編集者の立場だった江戸川乱歩を相当意識していたのでは、とのこと)。
映画も役者が揃っていて、角川市川崑の作品中では一番良い出来だと思う(若山富三郎がいい)。

