3日目 その3
グラン・トリアノンは、赤とか緑とかの大理石が使ってあって、おしゃれな感じ。
・・・・・世界のヴェルサイユを前に「おしゃれ」とかいう感想しか持てない自分が若干悲しいですが。
歴史は苦手なんです。ごめんねルイ様。
あの世で「お前におしゃれとか言われたくないわ!」とか怒ってるかしら。
まぁいいや。おしゃれだった。以上。
というか、何といってもあの宮殿を見た後だから、そういう感想しか沸かないのではないでしょうか。
宮殿のレベルが高すぎたんだよね。
再びプチトランで激しく揺られて、プチ・トリアノンへ。
隣接するカフェで煙草をふかすお姉さんがきれいだった。手を振ったら振り替えしてくれたよ。
プチ・トリアノンは、マリー・アントワネット(以下マリー)が使ってただけあって、かわいい。
ベッドとか家具とか、小花柄だったりして、とってもかわいかった。
でも、ここで私たちの目を引いたのは、歴史的史跡よりも、観光に来ていたイタリアンギャル二人。
この人たちの写真撮影にいちいちくぎづけ。
螺旋階段では背中をそらせてポーズするし、なんにも無いところでも体をS字にくねらせて立つの。
モデル気分かい!
でも素敵なのが憎いところ。
「Vサイン絶対しないね」
「照れとかないよねー」
「モデルさんなんじゃない?」
「いや、モデルにしては太ってんじゃない?」
と、言葉の壁をいいことに本人たちを目の前に言いたい放題のNアンドY。
プチ・トリアノンを出て、そのまま愛の殿堂へ。
マリーが恋人と密会してた場所らしいよ。周囲から丸見えだけど大丈夫だったんですかね?
そんなことより、ここでもイタリアンギャルですよ。
柱にもたれかかったり、腕組みをして決めてみたり。
なりきり写真撮影に唖然とするジャパニーズ二人。
イタリアンギャルたちが去った後、
「わたしたちに足りないのは自信だわ!」
と開眼し、イタリア式にポーズをとって写真撮影!!
・・・・なんかちがーう。
・・・・・・・・・・・・・・・。
とりあえず、これ以降私たちの写真はちょっとおかしなことになってます。
歩いて田舎風離宮へ。
雰囲気がガラっと変わって、藁葺き屋根の村里。
少しほっとした気分に。豪華すぎるのも疲れるのね。
と、ここで突然の雨。
わーわーとプチトラン乗り場へ。
別の方向に走っていったイタリアンギャルたちが
私たちより早くプチトラン乗り場に到着しているのを見て衝撃を受けつつも、
また激しく揺られて宮殿に戻り、ヴェルサイユにさようならを。
再びRERに乗車。
(発車ベルが小さいせいで一本逃したよ。真横でドアが閉まって走り去っていくのを眺め、その後23分も次の発車を待つことになった残念なジャパニーズギャルfeat.自信。)
オルセー美術館へ。
つづく
3日目 その2
宮殿を出て裏側に回ると、広い庭園が。
ずっと向こうにはグラン・カナルも。広すぎですわ ルイ様!
マリー・アントワネットの離宮とか、いろいろ見に行きたいんだけど、
あまりにも広すぎるから、庭園を走るプチトランに乗る予定。
だがしかし。
プチトランのチケット売り場は、閉店ガラガラモード。カーテン閉まってるし。
「歩いていってみる?」
って会話は、3秒ほどで終了。だって広すぎる。
困ったので庭園を歩く係員のおじさん(今度こそ)にボンジュール。
プチトランに乗りたいことを伝えるも英語が通じない。
天気が良くないねとか、日本は素敵なところだだとか、でもフランスはもっと素敵ですよとかっていう小粋な会話はできるのに、肝心な部分が通じてない。
仕方がないので「Je suis un japonais(私は日本人です←合ってるか微妙)」とか言ってみたよ。
おじさんは「Je suis les Français」と返してくれました。
にわかに開始されるフランス語講座っぽい何か。
3人でしばらく楽しくお話(になってたかは謎ですが)。
フランス語は苦手だけど、楽しくすることは得意なんですわたしたち。
それでもやっぱり「プチトランPETIT TRAIN」を連呼。.粘ってみるわたしたち。
すると、おじさんは道案内を始めた!想いが通じたのね!!
この中に入るといいよって、建物の入り口まで付いてきてくれました。
この旅はほんとに人に助けられてばっかりだなー。
人ってあったかいなー(ノω・、)
とかほっこり暖かな気持ちになって中に入ると。
そこはカフェだった!
・・・・やっぱ通じてないんかい( ̄□ ̄;)!!
まぁいいか。朝からいっぱい歩いたしってことで、カフェで一休みすることに。
よくわからないタルトとハーブティーをオーダー。
食べてみると、タルトはプリンタルトと判明。
(↑「ソバアレルギーです」を伝える以外に食べ物の説明を受けることはもう諦めてる人たち。)
甘すぎずおいしいよ。
ふたりでガイドブックを見て、今日の計画を相談。
と。
ゆうかどんが、ヴェルサイユの離宮系はオープンが12時だということに気付く!
わーお。
だったらプチ・トランもそれに合わせて動くのかもね!
宮殿のオープンに合わせて朝早く出てきたので、まだ11時前。
さっきのおじさんは、カフェで待っててねってことでここに連れてきてくれたのね!!
ガッテンガッテン。
一瞬でも意思の疎通を疑ったわたしを許してください。
じゃあ11時45分頃までここで休憩しましょう。
追加でパリジャンサンドをオーダー。
フランスパンにバターが分厚く塗られてて、レタス、胡瓜(巨大)、ハムがサンド。
これがおいしい(・∀・)
すっごくおいしかった。おいしいおいしいときゃぴきゃぴするジャパニーズギャル二人。
これから回りたい雑貨屋さんのチェックとかして
更にきゃぴきゃぴしてるうちに、調度良い時間になったので再びプチトランのチケット売り場へ。
売り場、開店してました!やったー。
近くにさっきのおじさんもいたので、うれしくって手を大きくぶんぶん振ってありがとうを伝えた(つもり)よ。
チケットを買って、プチトランに乗車!
出発進行★
動き出したプチトランは、思わず「冗談ではなくて!?」って突っ込みたくなるほど激しく揺れながら進む。
ゆれすぎて、喋っても言葉がげつげつになる感じ。
「あ、あああれ見てててて。きききれれいじゃななないいい??」みたいな。
やっぱりヴェルサイユは馬にしか対応してないのね。車両非対応。
でも酔っちゃう感じの揺れ方じゃないんですこれが。
激しく揺られること5分くらいで、グラン・トリアノンに到着。
つづく
3日目 その1
いつもより早く、6時に起床。
おはようございます。
外はまだ真暗。どんより。
でももう慣れたよ!フランスはお日様が昇るのがおそいです。
昨日モノプリで買ってみたラフランスをむいていただく。美味しい。
ついでにホテルにあったオブジェ的な青りんごもむいていただく。
・・・あんまりおいしくない。やっぱりオブジェ?
出発。今日はヴェルサイユへ。
オペラの前売りが売り切れだったため、予定が大幅に変更になっております。
7時25分にホテル発。
メトロに乗ること30分。RERに乗り換え!
はじめてのRERで若干怯え気味。治安が悪いらしいとの情報があったから。
・・・氾濫する情報に振り回される現代人なわたしたち。
RERはなんと二階建て!
時間が早いせいか、郊外に向かうせいか、ガラガラ。
きゃぴきゃぴと2階席に乗車。
きゃぴきゃぴ乗ること30分、ヴェルサイユに到着。
ここから宮殿まで10分ほど歩く。
朝なのでまだ元気。歌なんて歌ったりしてる変な観光客ですわたしたち。
朝にはしゃぎすぎて夕方にしぼむパターンが多いのに、わかってるのに、やっぱり歌とか歌ってるわたしたち。
あと、ここはシャンゼリゼじゃないよ☆その歌はおかしいです。
大きすぎる厩舎の間を歩いて、(馬何匹飼ってたんですか!?)
宮殿の門に到着。
ルイ14世の像があったので、人並みにパシャパシャ写真撮影。
さらに進んで宮殿へ。
係員らしきおじさんがいたので、宮殿前で二人並んだ写真をとってもらう。
おじさんノリノリで英語で話しかけてくれるんだけど、全く理解できず。
「japanese only!!」 と認定されてしまいました。
ええ日本語しか対応してませんとも。
そこにおじさんのお友達(犬のさんぽ中)も合流。
犬のスポックくんも入れて4人と1匹、ひとしきり騒ぐわたしたち。
みんな静かに写真とか撮ってる中、明らかに目立つ奇妙な集団(フランス人のおじさん×2、ジャパニーズギャル×2、テリア犬×1)。
散々騒いだ後で、bye!とヴェルサイユを去るおじさんたち。
係員じゃないんですかそうですか。
朝からの異文化交流でございました。
時刻は8時57分ほど。
9時オープンの宮殿のエントランスには既に行列が。
わんこと戯れてる場合じゃなかった感が否めませんが、まぁいいや楽しかったから。そんなに長い列じゃないし。
でも、私たちが並んだすぐ後には、かな~り長い列に成長してました。
やっぱり世界のヴェルサイユ!
ミュージアムパスですんなり入って、オーディオガイドを借りて、観光スタート。
なんだかやたら広くてやたら金ぴかです。シャンデリアがかわいい。
壁は絵がいっぱい。
鏡の間は圧巻。
シャンデリアは一際豪華なものがたくさん。
でも鏡は若干ゆがんで映ったり。そこのところ昔っぽい。
ルイ様の大きい寝室のお隣は、ちょっぴり寂しげな控えの間だった。
ここで皆さん待ってたのね。
反対側の方のお隣は閣議の部屋だそうな。
寝起きですぐ政治なんてルイ様も大変だったのね。
宮殿は素敵だったけど、わたしは今のワンルームマンションで満足です。
広すぎると落ち着かなくて眠れないし。
そして宮殿でも係員さんに話し掛けまくるわたしたち。
とりあえずボンジュール!
たいていみんなニコっとしてくれます。
鏡の間を過ぎた辺りで話しかけたお兄さんはノリノリで、
オススメの別ルートを教えてくれました。
「ここから回ればうるさいガイドツアーとか団体客とかがいないぜ」みたいなことを言って、地図を指して道を説明してくれた。
どうしてフランスのみなさんは私たちにこんなに親しげに接してくれるんだろう。
正直英語はよくわかんなかったんだけど、←
教えてもらった方向に向かうわたしたち。
・・・・・まぁ結果迷いましたがね。残念すぎる。
でもでも、迷ってたおかげでツアーの人とかはいなくなったよ。
よかったよかった。
そんなこんなで宮殿観光終了。
宮殿を出て広大な庭へ。
つづく