◆◆◆くじょう みやび日録 第二期◆◆◆

 

練香手作り体験、再び。

春の「梅花」に続き、秋には「侍従」を、と心に決めておりました。

 

詳しくは、下の過去記事をご覧ください。

 練香手作り体験→

 平安の香り①六種の薫物→

 平安の香り③公任の梅の香?→

 

五感の弱い自分、嗅ぎ分けられるのか不安でしたが、キットの袋を開けた瞬間、全然異なることがわかりました!(あ~良かった)

語彙力ないんであれですが(笑)スパイシーさが増したような、ちょっと甘いような……? 体験キットの材料を見ると、こちらの「侍従」は「梅花」に比べると「排草香」に特徴がありそうでした。

 

わからなくなるので札を付けました。

 

 

今回はちょっと蜂蜜多すぎたか? 粘りすぎてしまったかも。

それにしても、練香作りは結構練るのに力が要るのですよ~。平安の姫君は調合だけ行って、練るのはお付きの人だったかもしれません。

 

 

さて、侍従は<もののあわれさを感じさせる香り>と評されます。

春の梅花と異なり年中OKではありますものの、晩秋~冬の香りと位置付けられることが多いようです。

 

(ちなみに杉田圭『うた恋い。』拾遺集のなかに「侍従」という、式子内親王と藤原定家の漫画があります。たしかに定家の『明月記』治承5・1・3条に「参三条前斎院(式子)、今日初参、依仰也、薫物馨香芬馥」とあるものの、侍従かどうかは不明)

 

現在は寝室でたいております。電子香炉なので安全安心、かつ光が美しく、よい眠りになりそうです。

 

 

 

 

いずれは六種の薫物のなかでも最も格式高い「黒方」を作ってみたいと思います! 『源氏物語』では朝顔の姫君が褒められていた香りです!