組手稽古、いろいろな面で良い感じなりました。積極性が見えたことに今後が楽しみです | 中山隆嗣の「活殺自在」

中山隆嗣の「活殺自在」

武道と癒しを中心に、生き方、日々のことを綴ります。

 昨日の続きです。

 

 ある土曜日の稽古ですが、第1部は連続技の稽古が主体でした。これまでは約束組手が中心でしたが、攻撃力をアップする意識で行なわれました。

 

 そういう稽古の流れから、第2部の自由組手がどう変化するを期待していたところがありますが、この日は少しいつもと様子が違いました。

 

 これまでは8月の全日本大会に出場する選手が組手稽古の主体ですが、今回はそうでない道場生も参加したことがその理由です。

 

 そのため、いつもより第2部で頑張った道場生の数字が大きくなり、これまでと違った様相になりました。

 

 予定していた時間を超過する結果になりましたが、それはそれで充実した内容でしたので結構なことです。

 

 これまで組手稽古を控えていた道場生の場合、防具の問題でした。

 

 古くなったり、サイズが合わないということで取り寄せていたのですが、メーカー側の事情で揃うのが遅くなり、ブログを書いている現在も小手が揃わない状況です。

 

 ですから、今回参加した道場生の場合、以前の小手を使用して組手稽古になりましたが、コロナの関係で組手を控え、防具の関係でも同様の状態でしたので、今回、水を得た魚のように頑張った道場生がいました。

 

 もともと組手のセンスが良く、事情が許せば今回の全日本大会に出場してほしかったのですが、今回は申し込みができませんでした。

 

 でも、今回、3年ぶりの組手稽古ということで、これまでできなかった気持ちが爆発したような感じでした。

 

 この日も稽古の様子をカメラに収めたわけではありませんので、過去の写真から雰囲気が似ているものを選び、イメージとしてアップします。

 

 その雰囲気・内容については文章でフォローします。

 

上段回し蹴り 2

 

 上の写真は「上段回し蹴り(じょうだんまわしげり)」がきれいに極まっている様子ですが、今回の稽古で同じようなシーンが見られました。

 

 前述した久しぶりに組手稽古した道場生ですが、タイプとして身軽でスピードを身上としています。

 

 基本や「(かた)」の稽古では少し集中力が欠ける傾向がありますが、組手のセンスには光るものがあります。

 

 今回の組手稽古でも自然に「上段蹴り(じょうだんげり)」を放っていましたが、結果的にその技で2本取り、2-0のスコアで勝利しました。

 

 その様子は他の道場生にも刺激になったと思いますが、良い影響はどんどん広がってほしいと思っています。

 

 相手になった道場生も久しぶりの組手で、そういうところでの条件は同じでした。

 

 その道場生の場合、対照的にパワー型で、「突き」・「蹴り」共に力強い感じです。でもその分、両者を比較するとスピードに欠け、それが敗因につながったものと見られます。

 

 個性の違う者同士がぶつかり合うことを学ぶこともありますので、単に勝った・負けたという結果だけでは囚われず、互いの長所を理解し、それを自分の成長につなげてもらえればと期待しています。

 

33回都大会5

 

 回し蹴り(まわしげり)」つながりとして見れば、中段の場合でも良いシーンがありました。

 

 互いに1本近い技の応酬にはなりつつも、今一つ決め手に欠ける、といった感じで推移していました。

 

 このままであれば時間切れになり、延長戦にもつれ込むかと思った時、相手の「」を衝き、「中段回し蹴り(ちゅうだんまわしげり)」が炸裂したのです。

 

 その際、上の写真のように脛で蹴るような感じになりましたので、重さは十分でした。

 

 それは当たった時の音でもそう感じましたが、さすが一般部同士の組手といった感じでした。

 

 結果、この時の1本が決め手となり、1-0のスコアで蹴った側の勝利となりました。

 

 実はこの戦いにはもう一つエピソードがあり、この組み合わせではいつも今回の逆の結果だったのです。

 

 つまり、今回は結果が逆転したわけですが、今回勝った側はこれで自信回復ができたようです。

 

 これまでの組手では連敗状態だったのですが、その状態が脱したことが影響したようです。勝ったことで表情が良くなりましたが、こういう経験は人を強くします大会を控え、今回の結果は大きくプラスに作用することと思われますが、負けた側はしっかりした地力がありますし、油断をしないということを学んだことにもなります。

 

 稽古では勝ったり負けたりを繰り返し、それぞれの経験からステージアップすることができますので、そういう意味では良い組手だったと思われます。

 

 

 もう一つだけお話ししましょう。

 

 この日、今一つ体調がすぐれない道場生がいました。

 

 そういう時は組手稽古不参加にしますが、大会のこともあるのでしょう、参加することになりました

 

 後で話を聞いたところでは、仕事の関係でバタバタしている上に、昨夜の睡眠が浅かったそうです。

 

 この日の様子を見ていると、ちょっとした休憩時間にウトウトしている様子を見かけ、だからこそ組手不参加の話をこちらからしたのですが、当人の希望でやってもらいました。

 

 しかし、そういう状態なので動きが今一つで、精彩を欠いています

 

 今は気温にも注意しなければなりません。大会会場は冷房が効いているはずですが、熊本は暑いです。

 

 その環境に体力を奪われないようにしなければなりませんが、こういうところは全員に共通する留意点です。

 

 でも、体力不足がどういうことになるのか、ということを今回の稽古で経験したことが大きいと思いますので、大会に備え、より健康管理をしっかりしてほしいと願っています。

 

 稽古はこの後、第3部の「形」になりましたが、この組手の稽古に思った以上の時間を要しましたので、グループ別に分かれて稽古しているところにワンポイントアドバイスをする、という感じで終了しました。話した内容が少なかった関係で、第3部の稽古の様子は割愛させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※テーマとは関係ありませんが、新刊・DVDのお知らせです。靭帯を意識した新しい骨格調整法をご紹介した「靭帯療法」(BABジャパン)が6月20日・6月23日に発売になりました。武術家の方にも役立つと思いますので、ご興味のある方は下記をクリックしてください。

▼版元(BABジャパン)電話:03-3469-0135

               メール: shop@bab.co.jp

 

▼アマゾン:書籍「靭帯療法」  ←左記をクリック

        DVD「靭帯療法」  ←左記をクリック

        電子書籍「靱帯療法」  ←左記をクリック

▼楽天:書籍「靭帯療法」  ←左記をクリック

     DVD「靭帯療法」  ←左記をクリック

 

▼活殺自在塾公式HP
 (活殺自在塾のHPは上記をクリック)

   ※武術の修行と生活の両立を図るプログラムで塾生募集中

 

 ※活殺自在DVD第1巻「点の武術」、大好評発売中!

   アマゾンでも販売を開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/e5CUX-zn9Zk

 

 ※活殺自在DVD第2巻「極意の立ち方」、発売開始!

   アマゾンでも発売開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/FGwnVXcgCBw


 

活殺自在DVDシリーズ第2巻「極意の立ち方」/中山隆嗣,道田誠一

¥5,940

Amazon.co.jp

 

活殺自在DVDシリーズ第1巻 「点の武術」/中山隆嗣,道田誠一

¥4,860
Amazon.co.jp 
 
 秘めたパワーを出す、伝統の身体技法 だから、空手は強い!/中山隆嗣
  
¥1,512
Amazon.co.jp
 
 東洋医学と武術でカラダを変える 空手トレ! 強くなる鍛え方 [DVD]/中山隆嗣
  
¥5,400
Amazon.co.jp