6月25日(土)、2022年度前期の直真塾少年部昇級審査を行ないました。
東京では少しずつコロナ感染者の数字が増えてきつつあるものの、社会的な活動は徐々に戻ってきていることから、今年は例年通りの予定で行なうことができました。
今回は三鷹道場の受審者が多く、吉祥寺と昭島道場は少なかった、という状態でした。
前回は道場別に分け、少人数で行ないましたが、今年は感染対策をした上で久しぶりの合同審査会になりました。
ただ、今回の受審者の最高ランクが3級でしたので、いつもよりは早い時間で終了し、この日、他の部屋で稽古していた一般部の稽古に審査終了後、合流しました。
今日のブログは昇級審査の話になりますので、さっそくその様子を綴っていきます。
昇級審査の話の時は、上の写真のように礼からスタートしますが、武術の稽古では必須のことであり、昇級審査も広義では稽古の一環になりますので、いつもと同じようになります。
小学生以下の子供や、初めて受審する子供もいて、整列してもらうにも時間がかかると思われがちですが、そこは日ごろから指導者がきちんとやっている関係で、集合がかかる前はバラバラでも、一旦号令がかかると、きちんとしています。こういうところが武術の稽古の場の雰囲気になりますが、教える側としてもそういう整然とした雰囲気は清々しく思います。
審査はいつも通り、基本のメニューからスタートします。
上の写真には「その場突き(そのばづき)」の様子が写っていますが、通常の稽古と同じような雰囲気です。
ここでは稽古で教えている立ち方や「突き」の様子を見ることになりますが、これまでのように気合を入れながらというのは今回も控えました。
だから、気合は心の中で、ということを最初に告げ、その上で数をこなしてもらいます。
しかし、そのために気が抜けている、というケースは小さな子供の場合もなく、真剣に突いていました。
基本の審査にはもちろん「蹴り」もあり、上の写真は「中段足刀横蹴り(ちゅうだんそくとうよこげり)」を「移動蹴り(いどうげり)」として行なっている様子です。
もちろん「その場蹴り(そのばげり)」も行なっており、「突き」、「蹴り」、「受け」、「打ち」、「当て」いずれの技も定位置と移動の2種類のパターンをやってもらいました。
写真で足先がぶれていたり、よく見えない感じですが、「足刀蹴り(そくとうげり)」の場合、どうしても「足刀(そくとう)」自体のフォームに問題があるケースも見られます。
こういう審査という機会を通じ、その点を改めて認識し、次のステージにつなげてもらえればと思っています。
基本の審査の後は「基本動作(きほんどうさ)」、「基本型(きほんかた)」、「形(かた)」の科目になります。
受審する級により課題は異なりますが、それぞれ指定された内容で進んでいきます。
そこでは基本稽古では行なわないような動作も出てきますが、別の稽古過程で数をこなしているはずですので、その出来具合をチェックします。
基本稽古のように、単純な動作の繰り返しではないので、いろいろな点で注意しながら行なってもらうことになりますが、ここでは全体を通した拍子や極めの様子など、基本では出てこない要素が加味されることになります。普段の稽古でも耳にしていることでしょうから、ここではその成果を発揮してもらうことになりました。
そして最後が組手になります。
ただ、コロナの問題を念頭に、審査としては約束組手までに止め、自由組手は行ないませんでした。
千唐流の場合、防具付きルールですので、どうしても接近しがちです。加えてこの日、昼間は猛暑になっており、防具を着用することで熱中症の懸念がありました。エアコンが入って入れはともかく、そうではなかったのでその対策ということも考えてのことです。
また、行なった約束組手の場合も、間合いに注意してもらい、あえてやや遠間で行ないました。
ご覧のようにマスク着用ではありますが、そこは慎重を期すということでの配慮です。
今回、前述の通り受審者の関係からいつもよりも早く終わったので、残った道場生に組手について説明しました。
上の写真は相手からの「前蹴り(まえげり)」に対応する技についての説明をしている様子で、「掬い受け(すくいうけ)」の要領で「蹴り」を受け流し、相手の姿勢を乱したところでの反撃について見本を示しているところです。
こういう時にはしっかり仕掛けてもらいますので、「受け」をしっかり行なえば写真のように姿勢の乱れを誘うことも容易です。こういうことを見ることも経験であり、イメージトレーニング的に活用してもらうことを期待しています。
前述の通り、昇級審査自体は予定より早く終了しましたので、その後は昇級審査に手伝ってもらった一般部の道場生と一緒に別室に行き、そこでの稽古に参加することになりました。
その様子については後日、ということでご了承ください。
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