最近、組手が少なく、その分、基本や試合では使えないような技の稽古が多くなっていました。
でも、昨日もお話ししたように、今月は審査があり、そこでは組手も科目の一つです。そこで審査希望者を中心に組手を行ない、上級者ほど対戦回数を増やす、という内容で行ないました。もっとも、審査前に怪我をしたら意味がないので、試合の場合によりも軽めに、という指示を出したわけですが、実際にスタートすると結構な勢いで当てていきます。
私は審判をやりますので、必要に応じて止めるわけですが、1本1本の技はしっかり極めていきますので、必然的にそのような技を取ることになります。そうなると、次回以降もその水準で撮ることが必要になりますので、結果的にいつもの様子になりました。
その中からいくつかのシーンをご紹介したいと思いますが、当日はカメラを持って行っていなかったので、これまで撮った写真の中からイメージ的に近いものをアップしたいと思います。
この日の傾向としては、「回し蹴り(まわしげり)」を用いるケースが多く、そのため上段に極まった時の写真をアップしてみました。
実際には上段・中段が入り乱れるという感じですが、当てる際にはしっかり蹴り込むという状態になります。
中段であればそうでもありませんが、上段の場合は当たった後にダメージの様子をきちんと確認します。前提として怪我をさせないようにということがあるわけですから、続行の可否を判断をするためです。
また、「突き」が交錯するシーンもたくさんありました。
頭部は効果的な急所が多いため、本能的に狙うのでしょうが、表面的な部位については防具でガードされています。
また、それなりに稽古していれば多少の打撃にも耐えられますが、度を越えれば心配です。だから、もつれて過度に打ち合いになるような状態になればすぐに「ヤメ」をかけることになります。
試合では互いにエキサイトしてそのようなシーンになることもありますが、道場ではいつも顔を合わせている者同士なので、そこまでに至ることはあまりなく、大抵は上級者が上手くいなす、ということで落ち着きます。熱が入った組手稽古ではありましたが、今回も私と上級者の連係でエキサイトするまではありませんでした。そういう意味では、大変質の高い稽古になった、という感じです。
今、上段に対する「突き」・「蹴り」のことをお話ししましたが、実際に1本と判定したのは「中段回し蹴り(ちゅうだんまわしげり)」が最も多くなりました。
上の写真はきれいに「上足底(じょうそくてい)」で当てている様子が撮れているのでアップしましたが、これは黒帯の「蹴り」です。
残念ながらこの日の「回し蹴り」は「背足(はいそく)」によるものばかりでしたが、もしランクが上がれば、こういう「蹴り」が組手でも出てくるように稽古してもらいたいものです。
組手で使用される技は、「突き」や「蹴り」だけではありません。「打ち技」も使用されます。
上の写真は「裏拳打ち(うらけんうち)」を放とうとしているシーンですが、同様の場面が何回かありました。
残念ながら1本にはなりませんでしたが、状況に応じて「打ち技」が入ってきたりすることで戦いの流れに変化が出て、上手く作用すれば思わぬ効果を生み出すこともあります。用いる状況を身体で判断できるようになれば、さらに質の高い組手になるものと思われました。
組手稽古の後は「形(かた)」に戻りましたが、その話はまた後日にしたいと思います。
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