三越前~東京散歩 12月28日(土)&12月29日(日) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター小島信康です。

 

今回は只今開催中の「第141回 三越前~東京散歩」の初日と二日目様子をあわせて簡単にご紹介します。

 

出発は三越前駅から。

 

まずは、Daiichi Sankyoくすりミュージアムへ。

 

 

Daiichi Sankyoくすりミュージアムは、中央区日本橋本町3丁目にある企業博物館。

平成24年(2012)に第一三共株式会社が本社ビルにオープンした施設で、楽しみながら薬について学べるようにと「くすりの働きや仕組み」「くすりづくり」「くすりと日本橋」など、テーマ別に薬の大切さを知ることができる体験型の施設。

館内撮影は禁止で一部のみ可能です。

 

Daiichi Sankyoくすりミュージアムの次は、薬祖神社へ。

 

 

薬祖神社は、中央区日本橋室町2丁目に鎮座する、大己貴命・少彦名命を御祭神として祀る神社。

由緒は、日本で医薬の祖神といわれるのは、大己貴命と少彦名命の二神、共に薬術や医道、酒造等を教えたと『古事記』『日本書紀』『風土記』にも語られてきました。

そこで、日本橋本町の薬業界では、昔からこの二柱を御祭神とする水戸の大洗磯前神社、酒列磯前神社や上野の五條天神社に参詣して崇敬の念を表し、明治41年(1908)からは、東京薬種貿易商同業組合(現・公益社団法人東京薬事協会)が、五條天神社から薬祖神の御霊を迎え、大祭を執行し、昭和4年(1929)には、事務所建物の屋上に薬祖神社(初代社殿)が造営され、昭和58年(1983)、昭和薬貿ビルに二代目の社殿を造営。

さらに平成28年(2016)9月28日、福徳の森に三代目の薬祖神社が遷座されました。

 

薬祖神社の次は、福徳神社へ。

 

 

福徳神社は、中央区日本橋室町2丁目に鎮座する、主祭神に倉稲魂命、相殿に天穂日命・大己貴命・少名彦名命・事代主命・三穂津媛命を祀り、他にも太田道灌・弁財天・徳川家康を合祀する神社。

創建の詳細は不明ですが、当社に伝わる略記によると貞観年間(859~877)には既に鎮座していたとあり、福徳村の稲荷として、その地名が社号に。

そもそも武将の信仰篤く、源義家が深く崇敬したと伝わり、江戸幕府以前には太田道灌を合祀し、その兜・矢・鏃などが奉納されたといいます。

また徳川家康も参詣数度に及び、さらに2代将軍・徳川秀忠は慶長19年(1614)正月に参詣した際、「福徳とはまことにめでたい神号である」と称賛。

このとき、当社の古例である椚の皮付き鳥居に春の若芽の萌え出でたのを見て、神社の別名を「芽吹稲荷」と名付けました。

また当社は幕府より堂舎修復費捻出のための富くじの発行を許された数少ない寺社の一社で、こうした歴史から、現在も宝くじ当選を願う人々が大勢参拝にやってきます。

 

福徳神社の次は、コレド室町2へ。

 

 

目的は、おやつ&お土産購入。

私がオススメする「モロゾフ 窯だしチーズケーキ コレド室町2店」に行って、各々気になったチーズケーキを購入。

休憩スペースで試食したり、お土産に持ち帰ったりしました。

 

おやつタイムの後は、日本橋魚河岸跡へ。

 

 

日本橋魚河跡は、中央区日本橋室町1丁目にある魚河岸跡。

日本橋から江戸橋にかけての日本橋川沿いは、幕府や江戸市中で消費される鮮魚や塩干魚を荷揚げする魚河岸があった場所で、ここで開かれた魚市は、江戸時代初期に佃島の漁師たちが将軍や諸大名に上納した御膳御肴の残りを売り出したことが起源。

江戸・東京の台所として賑わってきた日本橋の魚河岸は、大正12年(1923)の関東大震災後、築地に移り、東京都中央卸売市場へと発展。

さらに平成30年(2018)に豊洲へと移りました。

現在、魚河岸があったこの場所には、日本橋魚市場関係者が昭和29年(1954)に建てた乙姫をかたどった記念碑があります。

 

日本橋魚河跡は、元標の広場へ。

 

 

元標の広場は、中央区日本橋室町1丁目、日本橋の北西橋詰にある広場。

こちらには、日本橋の中央に建っていた「東京市道路元標」が移設保存されています。

また、現在橋の中央に埋標されている「日本国道路元標」の複製も置かれています。

 

元標の広場の次は、日本橋へ。

 

 

日本橋は、中央区にある日本橋川に架かる国道の橋で、国の重要文化財。

中央に日本国道路元標があり、日本の道路網の始点です。

最初に橋が架けられたのは、慶長8年(1603)で、徳川家康の全国道路網整備計画により、木造の橋が架けられました。

日本橋は、その後何度も架け替えが行なわれており、現在の橋は、明治44年(1911)に建造されたもので、構造は、長さ49.5m、幅27.5mの石造二連アーチ橋。

照明灯装飾品として、東京の繁栄を表す青銅の麒麟像と、東京市章を抱えた獅子像が置かれています。

また、橋詰4本の親柱には、漢字の「日本橋」と、ひらがなの「にほんはし」の橋柱文字レリーフが掲げられており、これは、徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜の揮毫によるものです。

 

日本橋の次は、日本橋西河岸地蔵寺へ。

 

 

日本橋西河岸地蔵寺は、中央区八重洲1丁目にある寺院。

当寺に安置してある地蔵菩薩は、奈良時代の名僧・行基が彫刻し、後に天海僧正の御持仏となり、「日限地蔵尊」と呼ばれました。

また寺院は、享保3年(1718)9月、勝縁の地としてここ西河岸に遷座し、建立当時は「正徳院」と呼ばれ、その後、明治維新の廃仏毀釈、大正12年(1923)9月の関東大震災や戦災などによる変遷を経て、現在の堂宇は昭和52年(1977)4月に新たに建て替えられました。

また地蔵堂内には日本の演劇史の上でも重要な資料とされる『板絵着色 お千世の図額』が奉納されています。

 

日本橋西河岸地蔵寺の次は、行幸通りへ。

 

 

行幸通りは、皇居前の和田倉門交差点から東京駅前の東京駅中央口交差点までを結ぶ特例都道で、正式名称は「東京都道404号皇居前東京停車場線」。

天皇陛下が行幸するために利用することから、行幸通りと呼ばれています。

敷設は、関東大震災後の震災復興再開発事業の一環として、皇居の和田倉門から東京駅に通じる幅員73mの広規格道路として、大正15年(1926)に完成。

平成22年(2010)には、地上の再整備工事が完了し、内側の道路が歩道兼馬車道として開放されました。

また地下には、内堀通りと東京駅をつなぐ全長約200mの地下通路があり、「行幸地下ギャラリー」というアート空間が広がっています。

 

 

初日は、行幸通りで東京駅の丸の内駅舎をバックに記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

行幸通りの次は、丸の内仲通りへ。

 

 

丸の内仲通りは、丸の内のメインストリート。

通りの両側には街路樹が植えられ、有名ブランドのショップやオフィスビルなどが建ち並ぶほか、ストリートギャラリーにもなっていて、三沢厚彦氏など数々の芸術家たちの彫刻作品が展示されています。

また、冬のイルミネーションが特に有名で、期間中は多くの人が訪れます。

 

 

二日目は、丸の内仲通りに置かれている、三沢厚彦氏の作品と一緒に記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

丸の内仲通りの次は、明治生命館へ。

 

 

明治生命館は、千代田区丸の内2丁目に所在する、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上8階、地下2階のオフィスビル。

竣工は昭和9年(1934)で、設計は岡田信一郎・岡田捷五郎(兄弟)、構造設計は内藤多仲、施工は竹中工務店が担当。

主要な意匠は、古代ギリシア・ローマを源流とする古典主義様式でまとめられており、昭和の建造物として平成9年(1997)、初めて国の重要文化財に指定された歴史的建造物であると同時に、明治安田生命保険相互会社の本社ビルとして現役利用されています。

また、激動の昭和を乗り越えてきた建物としても有名で、戦後はGHQに接収され、アメリカ極東空軍司令部として使用。

米・英・中・ソ、4カ国代表による対日理事会の会場にもなりました。

建物がアメリカ軍から返還されたのは、昭和31年(1956)のことです。

 

明治生命館の次は、KITTEへ。

 

 

KITTEは、千代田区丸の内2丁目にある商業施設。

昭和6年(1931)に竣工した旧東京中央郵便局局舎の一部を保存、再生し建設された地下4階・地上38階からなる高さ200mの超高層ビル「JPタワー」内に、地下1階・地上6階、98の店舗から成る商業施設「KITTE」が、平成25年(2013)3月21日にオープン。

KITTEという名称は、日本郵便が初めて手掛けた商業施設ということから、「切手」と「来て」の2つの意味が込められており、内装環境設計は、隈研吾氏が手掛け、フロアごとに木材や瓦、織物、和紙など、日本古来の素材を使用し、コンセプトである「Feel JAPAN」が表現されています。

 

 

KITTEでは、まずインターメディアテクを見学。

インターメディアテクは、2・3階部分に設けられた日本郵便と東京大学総合研究博物館が協働で運営を行なう公共貢献施設(JPタワー学術文化総合ミュージアム)。

東京大学が明治10年(1877)の開学以来蓄積してきた学術標本や研究資料など、一般に「学術文化財」と呼ばれるものを常設展示しており、撮影はできませんが自由に見学することができます。

 

 

インターメディアテク見学後は、4階に残る旧東京中央郵便局長室をチラッと見学。

 

 

さらに、6階屋上庭園「KITTEガーデン」に上がって、ライトアップされた東京駅丸の内駅舎を中心とした夕景をみんなで眺めました。

 

こんなふうに、あちこち見どころを巡って、東京駅に着き、お散歩は終了。

 

 

その後、28日は有志のメンバーさんと居酒屋で打ち上げ懇親会。

 

 

29日は年末恒例のカラオケ大会をやって、2019年のイベントを全て終えました。

 

ご参加くださいました皆様、誠に有難うございました。

 

それでは、来年2020年のお散歩教室も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com