赤羽橋~新橋散歩 1月17日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は1月17日(土)に開催しました東京お散歩教室

赤羽橋~新橋散歩 」の様子を簡単にご紹介します。


出発は、赤羽橋駅赤羽橋口から。


まずは、芝公園の中を歩いて、宝珠院へ。





宝珠院は、港区芝公園にある浄土宗の寺院。

港区七福神の弁財天で、境内には弁天堂があり

そこに祀られている「開運出世弁才天」は、智証大師が彫ったとされ

源頼朝や徳川家康も信仰したという、開運出世にご利益があると評判の弁天様です。

他にも、港区の指定有形文化財に登録されている寄木造の閻魔大王坐像や

「三竦み」を意味するヘビ、カエル、ナメクジの石像などがあります。


宝珠院の次は、芝公園の「もみじ谷」へ。




もみじ谷の滝をバックに記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。


記念写真を撮った後は、蛇塚をご案内。




もみじ谷の片隅にあるパワースポットとして有名な蛇塚。

商売繁盛や金運UPにご利益があると、ネットでも話題になっています。


蛇塚の由来を説明した後、この蛇塚と関わりのある「心光院」へ。




心光院は、港区東麻布にある浄土宗の寺院。

増上寺が武蔵国豊島郷貝塚にあった頃の学寮で、後に増上寺の子院となり

現在地には、戦後の区画整理で昭和25年に移転してきました。




境内の竜王堂に祀られている蛇像。

もみじ谷の蛇塚とあわせてお参りする人も多いようです。


心光院で、竜王堂や大日堂を巡った後は、東京タワーフットタウンを見学。





東京タワーフットタウンは、東京タワーの脚下にある地下1階、地上4階建ての施設。

1階には、展望台に直通するエレベーター乗り場や「東京タワー水族館」

2階には、「東京おみやげたうん」などの名店街

3階には、「TOWER GALLERY 3・3・3」があり

屋上には、大展望台に通じる直通階段の上り口と下り口があります。




「TOWER GALLERY 3・3・3」内にある「懐かしの東京タワー」コーナー。

こちらは、東京タワー開業以来の歴史を記録写真で振り返ることができるスペース。

中でも、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に登場する架空の町「夕日町三丁目」を
1/43スケールで完全に再現した超精密ジオラマは、大変素晴らしく、見応え十分です。




フットタウンの屋上から見た大展望台に通じる直通階段。

約600段ある「昇り階段」は、土・日・祝日のみの開放で

通常の展望料金が必要とのこと。

階段コースの利用者は、「ノッポン公認 昇り階段認定証」がもらえるそうです。


東京タワーフットタウンの次は、幸稲荷神社へ。


幸稲荷神社は、港区芝公園にある稲荷神社で、武蔵国豊島郡岸之村(芝大門付近)の

鎮守として応永元年(1394)に勧請されたのがはじまり。

寛永年間には、御府内古跡十三社の一つに定められ、その後、旧社地が上地となり

現在地に遷座されました。

社号は、創建当初は岸之稲荷と称していましたが、氏子や信者の中から

幸事が続出したため、幸稲荷神社と尊称されるようになったとのことです。




手水舎の水盤には、幕末に1年足らずで改元された萬延の年号が。

これって、かなり貴重なのではないでしょうか。


幸稲荷神社をお参りした後は、青松寺へ。






青松寺に向かう途中、芝給水所に保存されている

明治時代に造られた旧給水所の遺構を、外から見学。

これらの遺構は、近代水道の建築に従事した当時の関係者の情熱や

技術力を後世に伝えるために保存されています。





芝青松の杜にある籔内佐斗司さんの作品『十二支の魔尼車』。

写真は、今年の干支「未」と、もう一つは、「丑」。

十二支、どれもユーモラスなかたちをしており、皆さんじっくり鑑賞されていました。





青松寺は、港区愛宕にある曹洞宗の寺院。

江戸府内の曹洞宗の寺院を統括した江戸三箇寺(青松寺・泉岳寺・総泉寺)の一つで

太田道灌が雲崗舜徳を招いて文明8年(1476)に創建。

開山当初は、武蔵国豊島郷貝塚にありましたが

徳川家康による江戸城拡張に伴い、現在地に移転。

境内の両脇には、愛宕グリーンヒルズのオフィス棟と住宅棟が聳え立っています。


青松寺を出た後は、愛宕山にあるNHK放送博物館へ。




愛宕山を掘り抜いた「愛宕隧道」。

愛宕山は23区内で一番高い自然の山(標高25.7m)

ですので、この愛宕隧道は、れっきとした山岳トンネルということになります。




NHK放送博物館は、日本放送協会(NHK)が運営する放送専門のミュージアム。

館内各フロアには、放送の歴史に関する様々な資料が、多数展示されていて

見応え十分なつくりになっています。

※2月16日からリニューアル工事のため、暫く休館になるとのことです。


NHK放送博物館を見学した後は、愛宕神社へ。




前回と前々回(10日と12日)は、参道に長蛇の列ができ

境内は若い人たちで、ざわついていましたが

ここにきて、やっと静かにお参りできる状態に戻っていました。




丹塗りの門と社殿の間に置かれている「招き石」。

この石を撫でると福が身につくといわれています。


愛宕神社を参拝した後は、虎ノ門ヒルズへ。




虎ノ門ヒルズでは、地上2階のアトリウムに展示されている

マスコットキャラクター「トラのもん」をチェックしてから、暫しフリータイム。




フリータイム中、メンバーさんの多くが、洒落た店構えと美味しさで話題になっている

「TORANOMON KOFFEE(虎ノ門コーヒー)」を体験。

皆さん、淹れたてのコーヒーで身体を内側から温め、出発に備えていました。


フリータイム終了後、再び外に出て、お散歩再開。




オーバル広場に置かれている大型彫刻『ルーツ』。

こちらは、スペインを代表するアーティスト、ジャウメ・プレンサの作品。

8つの言語の文字の集合体が、膝を抱えて座る人間の姿を表しています。

(今回は後から撮影)




虎ノ門ヒルズの下をくぐる環状2号線。

「築地虎ノ門トンネル」を見ると、この再開発が、道路と建物を一体的に

整備出来る「立体道路制度」を利用し、環状2号線(新虎通り)を跨ぐかたちで

超高層ビルを建てた、ということがよくわかります。




港区虎ノ門にある大物主神と崇徳天皇を祭神として祀る「金刀比羅宮」。

金刀比羅宮は、京極高和が万治3年(1660)に、讃岐国の金刀比羅宮の分霊を

三田にあった江戸藩邸の邸内社として勧請したのが起こりで

現在地には延宝7年(1679)に遷座、当時は「金毘羅大権現」と称されていました。

また、総尾州檜造り、銅板葺きの拝殿・幣殿は、伊東忠太の設計校閲によって

昭和26年に再建された東京都選定歴史的建造物にも選ばれている荘厳な建物。

そして、社殿の前には文政4年(1821)に奉納された銅鳥居が立っています。




銅鳥居の柱には、青龍・白虎・朱雀・玄武といった四神の彫刻が施されており

こちらも皆さんの注目を集めていました。


金刀比羅宮をお参りした後は、烏森神社へ。




烏森神社は、百足退治や平将門の乱鎮圧で活躍した鎮守府将軍

藤原秀郷が創建した新橋の古社。

江戸時代には、「江戸三森」(烏森神社・椙森神社・柳森神社)の一社として

庶民から親しまれ、現在は地元の人々の他、新橋に勤めるビジネスマンや

OLさんからも崇敬を集め、特に頒布されている「心願色みくじ」が

女性たちの間で話題になっています。


このように様々な見どころを巡って、新橋駅前「SL広場」に到着し、お散歩は終了。




そして、ご希望されたメンバーさんと打ち上げをして、解散となりました。


ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。


それでは、次回のお散歩もどうぞよろしくお願い致します。


東京お散歩教室は、東京散歩の魅力を多くの人に知ってもらうため

“楽しく真面目に”活動している野外教室です。

女性お一人様でも安心してご参加いただけますので

お散歩好きな読者の皆様、是非一度お試し体験してみてください!


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