赤羽橋~新橋散歩 1月10日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は1月10日(土)からスタートしました東京お散歩教室

赤羽橋~新橋散歩 」の初日の様子を簡単にご紹介します。


出発は、赤羽橋駅赤羽橋口から。




まず、赤羽橋交差点から東京タワーをチェックして、宝珠院へ。


宝珠院は、港区芝公園にある浄土宗の寺院。

港区七福神の弁財天で、祀られている「開運出世弁才天」は

智証大師が彫ったとされ、源頼朝や徳川家康も信仰したという

開運出世にご利益がある、大変有難い弁天様です。

他にも、港区の指定有形文化財に登録されている

寄木造の閻魔大王坐像が安置されています。






また、境内には、平和の象徴とされる「三竦み」を意味する

ヘビ、カエル、ナメクジの石像があり

こちらも、皆さん、興味深くご覧になられていました。


宝珠院の次は、芝公園の「もみじ谷」へ。




もみじ谷は、芝公園19号地に造られた人工の渓谷。

こちらには、パワースポットとして有名な「蛇塚」があります。




商売繁盛や金運UPにご利益があると話題になっている蛇塚。

蛇塚の由来を説明した後、さらに、この蛇塚と関わりのある「心光院」をご案内。




心光院は、港区東麻布にある浄土宗の寺院。

増上寺の子院で、戦後の区画整理により、昭和25年に現在地に移転。

戦災を免れた表門(1743年築造)は、国の登録有形文化財に指定されています。




そして、こちらが、心光院の竜王堂に祀られている蛇像。

確かに、その姿は、もみじ谷の蛇塚のものとそっくりです!




心光院で、竜王堂や大日堂を巡った後は

東京タワーの脚下にある施設「東京タワーフットタウン」を見学。




3階「TOWER GALLERY 3・3・3」内にある「懐かしの東京タワー」コーナー。

こちらは、東京タワー開業以来の歴史を記録写真で振り返ることができるスペース。

中でも、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に登場する架空の町「夕日町三丁目」を
1/43スケールで完全に再現した超精密ジオラマは、私一押しの必見スポット。


写真やジオラマを見学した後は、暫くの間フリータイム。





その間私は、東京タワーの新キャラクター「タワオ」や

フットタウンの屋上から、「大展望台直通階段」をチェック。




そして、再びお集まりいただいた後、1階に下り

国の登録有形文化財となった東京タワーの登録プレートを紹介しました。


東京タワーフットタウンの次は、幸稲荷神社へ。




幸稲荷神社は、港区芝公園にある稲荷神社で、武蔵国豊島郡岸之村(芝大門付近)の

鎮守として応永元年(1394)に勧請されたのがはじまり。

寛永年間には、御府内古跡十三社の一つに定められ、その後、旧社地が上地となり

現在地に遷座されました。

社号は、創建当初は岸之稲荷と称していましたが、氏子や信者の中から

幸事が続出したため、幸稲荷神社と尊称されるようになったとのことです。


幸稲荷神社をお参りした後は、青松寺へ。




青松寺は、港区愛宕にある曹洞宗の寺院。

江戸府内の曹洞宗の寺院を統括した江戸三箇寺(青松寺・泉岳寺・総泉寺)の一つで

太田道灌が雲崗舜徳を招いて文明8年(1476)に創建。

開山当初は、武蔵国豊島郷貝塚にありましたが

徳川家康による江戸城拡張に伴い、現在地に移転。

境内の両脇には、愛宕グリーンヒルズのオフィス棟と住宅棟が聳え立っています。





壮麗な境内にある「誕生童子」の像や邪鬼を踏みつける四天王像は

あの、「せんとくん」を手掛けた彫刻家、籔内佐斗司さんの作品。

青松寺では、他にも籔内さんの数々の作品を見つけることができます。


青松寺を出た後は、愛宕山にあるNHK放送博物館へ。




愛宕山と愛宕隧道。

愛宕山は、天然の山としては23区内で一番高く、標高は25.7m。

山の上にあるNHK放送博物館へ行くには

トンネル横にあるエレベーターや階段を使います。






NHK放送博物館は、日本放送協会(NHK)が運営する放送専門のミュージアム。

館内には、放送の歴史に関する様々な資料が、各フロアにずらりと展示してあって

きちんと見学するなら、かなりの時間を要するほど、内容盛りだくさん!

私がこれまで紹介してきた都内の無料で楽しめるミュージアムの中でも

展示の充実ぶりは群を抜いています。

今回は、散歩途中での立ち寄りで、短時間での見学となったため

メンバーさんの多くが、「また来て、今度じっくり見学します」とおっしゃっていました。

※館内撮影は受付で申し込みが必要です。

※2月16日からリニューアル工事のため、暫く休館になるとのことです。


NHK放送博物館を見学した後は、愛宕神社をお参り。


愛宕神社は、愛宕山の上に鎮座する火産霊命を主祭神として祀る神社。

徳川家康が江戸の防火・防災の守護神として

慶長8年(1603)に奉斎したのがはじまりで

幕府から篤く崇敬されてきたことで知られています。

また、曲垣平九郎が騎馬で駆け上がったことで有名になった

「出世の石段」は、今でも参拝客の注目を集めています。




ということで、ツアー初日は、この「出世の石段」の前で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。


記念撮影の後は、虎ノ門ヒルズへ。




虎ノ門ヒルズは、昨年6月11日に開業した東京の新しいランドマーク。

環状2号線の再開発計画における主要施設で、東京都が森ビルを

「特定建築者」に認定したことから、森ビルの都市開発ブランド名である

“ヒルズ”が付けられています。


まず、外観を見ながら施設の概要を説明し、ビル内にあるお目当ての場所へ。




虎ノ門ヒルズのマスコットキャラクター「トラのもん」。

トラのもんは、22世紀のトーキョーからタイムマシンに乗ってやってきた

ネコ型ビジネスロボット。

藤子プロとの共同制作ということで、見た目はドラえもんにそっくり!

公式グッズも販売されているのですが、大人気で入手困難なようです。




虎ノ門ヒルズでも、少しだけフリータイムを設けて、小休止。

コーヒー好きなメンバーさんは、洒落た店構えと美味しさで話題になっている

「TORANOMON KOFFEE(虎ノ門コーヒー)」を体験。


身体が温まったところで、虎ノ門ヒルズを出て、次は金刀比羅宮へ。




金刀比羅宮は、港区虎ノ門にある大物主神と崇徳天皇を祭神として祀る神社。

京極高和が万治3年(1660)に、讃岐国の金刀比羅宮の分霊を三田にあった

江戸藩邸の邸内社として勧請したのが起こりで、現在地には延宝7年(1679)に遷座。

当時は、「金毘羅大権現」と称されていました。

また、総尾州檜造り、銅板葺きの拝殿・幣殿は、伊東忠太の設計校閲によって

昭和26年に再建された東京都選定歴史的建造物にも選ばれている荘厳な建物。

近代的な虎ノ門琴平タワーの隣で、ここだけが神秘的な空気に包まれています。


ちょうど「初こんぴら祭」の片づけ最中だった金刀比羅宮をお参りし

続いて、烏森神社へ。




途中、新橋の路地では、寒空の下、店の前でお客さんを出迎える猫くんに遭遇。

自由気ままと思われがちな猫くんも、お仕事、頑張るときは頑張っています(笑)




烏森神社は、百足退治や平将門の乱鎮圧で活躍した鎮守府将軍

藤原秀郷が創建した新橋の古社。

江戸時代には、「江戸三森」(烏森神社・椙森神社・柳森神社)の一社として

庶民から親しまれ、現在は地元の人々の他、新橋に勤めるビジネスマンや

OLさんからも崇敬を集め、特に頒布されている「心願色みくじ」が

女性たちの間で話題になっています。




このように、様々な見どころをご案内して、新橋駅前「SL広場」でお散歩は終了。




そして、ご希望されたメンバーさんと打ち上げをして、解散となりました。


ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。


それでは、次回のお散歩もどうぞよろしくお願い致します。


東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com