千駄ヶ谷~乃木坂散歩 1月11日(土) | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は11日(土)から始まりました東京お散歩教室

千駄ヶ谷~乃木坂散歩 」初日の様子を簡単にご紹介します。


出発は千駄ヶ谷駅から。




まずは駅前すぐのところにある東京体育館をチェック。

槇文彦氏が設計した現在の体育館は平成2年(1990)に完成。

メインアリーナは最大1万人の観客収容が可能で

2020年の東京オリンピックでは卓球の競技会場になるとか。

伺ったときは、全日本バレーボール高等学校選手権大会の真っ最中で

会場のまわりは、大勢の人たちで賑わっていました。


東京体育館の外観を眺めた後は、国立能楽堂へ。




こちらも千駄ヶ谷駅が最寄の国立能楽堂。

独立行政法人日本芸術文化振興会の施設で

建物は大江宏氏の設計のもと、昭和58年(1983)に開場。

能舞台の他、資料展示室等を有しています。




私たちの訪問先は資料展示室。

展示室入口で受付を済ませ(入場は無料)

現在開催中の収蔵資料展<前期>「狂言の世界」を見学。

普段なかなか目にする機会のない

狂言面、狂言装束、文献・絵画などの展示資料に

皆さん、釘付けになっていました。(展示室は撮影不可)


収蔵資料展を見た後は、鳩森八幡神社へ。





鳩森八幡神社では、社殿にお参りした後

寛政元年(1789)築造といわれる「千駄ヶ谷の富士塚」に登山。

大した高さではありませんが、登山道が急なため、登り甲斐があります。

怪我のないよう、全員慎重にトライしました。


鳩森八幡神社の次は、曹洞宗の寺院「瑞円寺」へ。




山門で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。





瑞円寺の境内に置かれている2基の庚申塔。

正面には、三猿の上に、天邪鬼を踏まえた青面金剛が

側面には、稲穂をくわえた狐が彫られています。

渋谷区教育委員会の説明板によると、これは稲荷信仰を表していて

大変珍しいものだとか。


続いて、瑞円寺境内とつながっている榎稲荷を参拝。




石窟の中にある榎稲荷。

榎稲荷は、もとは、榎坂に立っていた「お万榎」と呼ばれた

巨木の中に祀られていました。

ところが、空襲で榎もろとも焼失してしまい現在地に再建。

石窟の中には、小祠とたくさんのミニ鳥居が祀られていて

一帯は独特な雰囲気に包まれています。




榎稲荷の名称を記した石柱の上に立つ、とっても小さな二宮金次郎像。

大きさが伝わるようにと、メンバーさんが100円玉を添えてくれました。


榎稲荷の次は、勢揃坂経由で、青山熊野神社へ。




青山の総鎮守として崇敬を集めてきた青山熊野神社の社殿と狛犬。

ところで、こちらの吽形の狛犬、頭に巨大な角があるのです。

理由は只今調査中ですが、「これは珍しい」と

皆さん、カメラを向けられていました。

ちなみに、もう一方、阿像の頭にも珍しいものが付いています。

そちらの写真は、次回以降に掲載します。


※追記…日本の狛犬は、無角の「獅子」と有角の「狛犬」が

一対になったものが基本形とのことで、角があるのは

むしろ基本に忠実であるということが、調べてみてわかりました。

ただ、ここまで立派な角付きは、珍しいのではないでしょうか(^_^;)


青山熊野神社を参拝し、続いては港区北青山にある高徳寺へ。




天正7年(1579)創建の浄土宗の寺院「高徳寺」。

境内は、都心とは思えないほど、鄙びた空気に包まれており

ここだけ時が止まっているかのようでした。


高徳寺を出た後、目にしたのは、原宿教会。




日本基督教団の教会です。

凝った外装とともに、中も非常に洒落ていて、外から覗き込んでしまいました。


この後、キラー通り経由で、青山通りに出て、おやつタイム。




1軒目は、昨年、青山ベルコモンズのすぐ近くにオープンした

ベルギーワッフルお店「マネケン青山店」。

たくさんある種類の中から、皆さん気になったものをチョイスしてご試食。





2軒目は、豆菓子の老舗「青山但馬屋」。

人気の今川焼きは、1個160円。

中身は、粒あん、白あん、ピーナッツペースト、3種類から選べます。


どちらも、出来立てが食べられて、「冬の食べ歩きにぴったり」と好評でした。


おやつタイムの後は、お散歩再開。




再開後、まずは南青山にある倉稲魂命をご祭神として祀る

三河稲荷神社をお参り。

三河稲荷神社は、その名の通り、三河より奉遷。

神田三河町の地を経て、貞享年間(1684~1688)に

現在地に遷座したといわれています。


三河稲荷神社の次は、青山霊園を散策。

青山霊園は、多くの著名人が眠っていることで知られていますが

今ツアーでは、最後に乃木神社に立ち寄るため

乃木希典・静子夫人の墓地と、その周辺にある有名人のお墓を

幾つか案内しました。




維新の三傑と称された大久保利通の墓。

亀趺と呼ばれる台座に乗った墓石が聳え立ち

園内でも大変目立っています。





飼い主だった上野英三郎の墓所に置かれた忠犬ハチ公を祀る小祠。

ハチは剥製にされてしまったため、正確にはお墓ではありませんが

大好きな先生のそばに、こうしてずっと寄り添っています。

動物好きには、ジーンときてしまう、感動のスポットです。




乃木将軍と静子夫人の墓。

日露戦争で戦死した二人の息子の墓もここにあります。


ちなみに霊園事務所では、『著名人墓所めぐり「坂の上の雲」コース』

といったマップも用意してあり、墓マイラーに好評とのことです。


他にも何箇所かご案内していますが、今記事でのお墓紹介はここまで。

青山霊園の次は、六本木にある国立新美術館へ。




お散歩教室では、2011年1月のツアーに続き

2度目の訪問となる国立新美術館。

美術館は敷居が高いといったイメージを持たれがちですが

国立新美術館は全くそんなことはありません。

企画展を観覧する際に、そこのブースに入るためのチケットを購入する

仕組みなので、入館自体はタダ。

さらに無料で鑑賞できる公募展も頻繁に催されているため

ふらっと行って、書画を楽しむことができます。




開催中の公募展「第62回 独立書展」。

フリータイムを設けて、皆さん、好きなようにご覧いただいたのですが

とにかく作品数が多くて、短時間では見きれない感じでした。

(こちらは撮影OKでした)


国立新美術館でアート鑑賞&暖をとった後は

最後の訪問地、乃木神社へ。




赤坂にある乃木神社は、明治天皇大葬の日に自刃を遂げた

乃木将軍の死去を受け、その忠誠の精神を永世に伝えようと

阪谷芳郎が中心となって働きかけ、乃木将軍を敬慕する人々によって

建てられた、乃木希典命と乃木静子命をご祭神として祀る神社。

乃木将軍は、生前の事績から、「文武両道の神」「学問の神」として崇められ

また、内助の功を尽くした静子夫人とおしどり夫婦であったことから

「夫婦和合の神」としても、親しまれています。




境内で行なわれていたお炊き上げ。

しばらく浄火にあたり、心身ともに温まったところで、乃木神社を後にし

乃木坂駅でお散歩は終了。

この後、ご希望された方々と軽く打ち上げをして、解散となりました。


ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき

誠に有難うございました。

それでは、次回のお散歩も、またどうぞよろしくお願い致します。


東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com