日本橋・人形町・浜町散歩 12月7日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は7日(土)から始まりました東京お散歩教室

日本橋・人形町・浜町散歩 」初日の様子を簡単にご紹介します。


出発は日本橋駅から。


まずは、日本橋川に架かる日本橋へ。


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南西詰の小広場から日本橋の全容をチェック。

現在の日本橋は、明治44年(1911)に建造された長さ49m、幅27mの

石造二連のアーチ橋で、国の重要文化財に指定されています。


橋の全容をご覧いただいた後は、各部をチェック。


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照明灯装飾品の獅子像。

東京市章を抱えた獅子は守護を表しています。


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中央部に置かれている麒麟像。

日本橋の麒麟像には翼が付いています。

これは、日本橋が日本の道路網の始点となっていることから

「ここから羽ばたく」とか、「飛躍する首都東京」といった意味が
込められているそうです。


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元標の広場に置かれている日本国道路元標の複製。

本物は、橋の中央部に埋標されています。


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乙姫広場にある日本橋魚河岸記念碑。

かつて日本橋から江戸橋にかけての日本橋川沿いには

関東大震災まで、江戸および東京の台所として活況を呈していた

魚河岸(日本橋魚市場)がありました。

現在魚河岸跡には、日本橋魚市場関係者が昭和29年(1954)に建てた

乙姫をかたどった記念碑があります。


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日本橋を見た後は、老舗や「日本橋三越本店」「三井本館」といった

近代建築が建ち並ぶ中央通りをぶらぶら。


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日本橋三越正面玄関のライオン像。

大正3年(1914)の百貨店新築時からあるものです。

このライオン像は、「必勝祈願の像」として、誰にも見られずに背に跨ると

念願が叶うといわれています。

特に受験生に人気があるのだとか。。


日本橋三越本店や『半沢直樹』のロケ地にもなった三井本館の

外観を眺めた後、日本銀行本店をチェック。


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辰野金吾設計のもと、明治29年に竣工した日本銀行本店。

明治中期の西洋式建築物の中で、赤坂の迎賓館と並ぶ傑作といわれており

昭和49年(1974)に国の重要文化財に指定されています。


こちらも外観のみを見学をして、貨幣博物館へ。


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日本銀行金融研究所内にある貨幣博物館。

貨幣博物館は、貨幣に関する資料を収集・保管し、調査研究を進めながら

一般に公開しているミュージアム。

数多くの展示資料を無料で見学することができます。

(写真撮影は一部コーナーを除き不可)


貨幣博物館見学後は、再び中央通りに出て、小伝馬町方面へ。


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日本橋室町のCMビルの壁に掲げられた「理容歴史散歩」というタイトルの

理容文化史を紹介した巨大パネル。

ビルに入っているヘアサロンが手がけたものだと思われます。

明治の断髪から現代に至るまでの理容に関する文化史や

これまで流行った男性のヘアスタイルが時代ごとに紹介されていて

大変興味深いです。


日本橋小伝馬町に入ってからは、江戸時代にあった伝馬町牢屋敷跡に

建てられた寺院や公園などの施設を訪問。


まずは、伝馬町牢屋敷がいかなるものであったかを知ってもらうために

十思スクエアへ。


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十思スクエア1階に展示されている伝馬町牢屋敷の模型。

この模型の存在は、下見の後に知ったため、私も実際目にするのは

今回が初めて。

リアルな模型を拝見させていただき、改めて牢屋敷がどのようなものであったか

理解することができました。


模型を見学した後は、伝馬町牢屋敷の跡地に明治16年(1883)に建立された

日蓮宗の寺院「身延別院」へ。


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身延別院の境内に安置されている油かけ大黒天神。

柄杓で油をかけてお祈りすると、商売繁盛、開運、安産にご利益があると

いわれています。


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続いて、こちらも牢屋敷跡につくられた十思公園。

安政の大獄で牢送りとなった吉田松陰は、この地で処刑されました。

そのため、園内には「吉田松陰終焉之地碑」や「吉田松陰顕彰碑」

「辞世の碑」が立っています。

また、他にも、昭和5年(1930)に当地に移設された

江戸時代、市中に時刻を知らせていた「石町時の鐘」

(石町は現在の日本橋室町4丁目付近)や、日露戦争で亡くなった人を弔う

「忠魂碑」など、園内には数々の史跡が残されています。


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そして、同じく牢屋敷跡に建立された高野山真言宗の寺院「大安楽寺」。

寺を建てた山科俊海和尚は、この地で燐火を見て、彷徨う霊を感じ

鎮魂のために寺院建立を思い立ったといいます。

境内には、ここで処刑された勤皇の志士たちの慰霊と平和祈願のために

造立された延命地蔵菩薩像が祀られています。


大安楽寺をお参りした後は、日本橋堀留町にある椙森神社へ。


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伍社稲荷大神をご祭神として祀っている椙森神社。

江戸時代には、新橋の烏森神社、神田の柳森神社と並んで

「江戸三森」の一つに数えられ、椙森稲荷と呼ばれて

江戸庶民の信仰を集めました。

また、日本橋七福神の恵比寿神でもあるため

今でも多くの人が、ご利益を求めて参拝に訪れています。


椙森神社の次は、日本橋人形町にある大観音寺へ。


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聖観音宗の寺院「大観音寺」。

浅草寺の末寺です。

ご本尊である巨大な観音菩薩像の頭部「鉄造菩薩頭」は

毎月11日と17日だけご開帳の秘仏。

普段は見ることができないため、その前に立つお前立観世音に

手を合わせました。

また、境内には、護法韋駄天尊も祀られているため

ランナーのお参りも多いとのことです。


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大観音寺の石段の上から眺めた人形町の路地。

人形町界隈には、江戸情緒が感じられる素敵な小路が

まだまだ残っています。


大観音寺をお参りした後は、甘酒横丁でおやつタイム。


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「甘酒横丁に来たからには、やっぱり甘酒でしょう。」ということで

まずは「双葉」で、あま酒を購入。

カップ一杯200円也。


そして、次は「柳屋」でたい焼きでも、と思ったのですが、予想通りの行列。

30分以上待つことも、ざらとのことなので、ここは皆さんにグッと堪えていただき

脇に入って次なる場所へ。


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たい焼きを諦め、「人形町今半 惣菜本店」で、出来たてアツアツの

すき焼きコロッケを賞味。

割下で味付けされているので、そのままで美味しく食べられます。


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美味しそうに召し上がっている皆さんの様子を一枚。


この後、再び甘酒横丁に戻り、人形焼きで有名な「亀井堂」で

お土産などを物色し、通りを抜けて、浜町公園へ。


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暮れかかった浜町公園で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました(^-^)/


浜町公園を軽く散策した後は、公園東側を流れる隅田川へ。


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ライトアップされた新大橋や行き交う船を見ながら、隅田川テラスを北上し

薬研堀不動院へ。


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最後は、川崎大師平間寺の東京別院である真言宗智山派の寺院

薬研堀不動院をお参りして、東日本橋駅でお散歩は終了。

そして、ご希望された方々と軽く打ち上げをして、解散となりました。


ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

次回のお散歩も、またどうぞよろしくお願い致します。


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http://tokyo-osampo.com