新たな道を切り拓くために | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

おはようございます(^-^)/


今回はガイド(旅行会社のガイドではなく、街のボランティアガイド)

について思うことを綴ってみたいと思います。


昨今、国が観光立国という言葉を使い

「観光産業の活性化で日本をもっと元気に!」と盛り上げ

それに呼応するように各自治体も

これまで観光に縁遠かったようなところまでもが

街のPRに力を入れるようになりました。


それ自体は大変喜ばしいことで

先月私が受験した東京シティガイド検定も

試験会場には若い方が大勢いらしていて

このことも非常に印象的でありました。


東京を愛する私としては、東京の魅力を伝える人が

こんなふうに、どんどん増えたら素敵だなと思いました。


ただ、自治体が街のPRのため

それを伝えるガイドの育成に力を入れると言っても

まだまだ現状は、観光地などで、長年その近くに住んでいて

地域のことに詳しい年配のボランティアガイドさんが

活躍されているのを見かける程度です。


私は、東京シティガイドの試験会場で

大勢の若い受験者の方を見て、一つ思ったことがありました。


若い方がこれだけ関心を持って受験しても

その先がないというのは惜しいなと。。。


いや、実際には、この検定に合格すると

東京シティガイドクラブというボランティアガイドの団体に

加入する資格が付与されるのですが

私、このボランティアという考え方、そのことに異を唱える

つもりはないのですが、ただ若い方(特に会社員の方)が

ボランティアに継続的に参加、専念することの難しさを

ずっと痛感してきたため、なんとも歯痒い感じがしているのです。


実は、私も昨年会社を辞めて『東京お散歩教室』を立ち上げるまでは

無報酬で散歩サークルを運営していました。


2000年9月からでしたから、相当に長い間やっておりました。


当時は、会社員でしたから、活動できたのは週末

せいぜい月に1回~2回程度。


勤めていた会社が休日出勤の多いところでしたので

これが限界でした。


今のように下見を何度も繰り返して、資料を作成して

現地でその場所にまつわる出来事を解説

などということも時間の捻出ができなかったため、無理でした。


残業も少なく、土日きっちり休むことができて

空いた時間東京のガイドに専念できたのであれば

もしかしたら会社を辞めなかったかもしれません。


でも、日本の会社員で、そうしたことが許される恵まれた

環境にいらっしゃる方って、ごくわずかです。


“継続的に”ボランティア活動に参加することの

難しさは、サラリーマンの多くの方が感じられていること

なのではないでしょうか?


特にガイドは、勉強する時間も相当必要ですし。。。


なので、結局は上記のボランティアガイドの

団体にしてもそうなのですが

定年を迎えた時間に余裕のある方の活動の場に

なってしまっているのが実情です。

(年配の方のご活躍を否定する意味ではありません)


ですから、若い方が私のように、本気で街のガイドを

やりたいと思っても、ボランティアでは食べていけませんし

前述したとおり、会社勤めをしながらでは、時間の捻出が

かなり厳しく(そう考えると、私はよく9年間も続いたと思います)

旅行会社に就職と言っても、身近な街のガイドウォークに

力を入れているところなど、殆どありませんので

彼らの情熱の受け皿がないのです。


長くなりましたが、私は、その辺りも含めて

何か新しい仕組みが創れないものかと模索しております。


去年もやりましたが、今年も引続き、新たな道を切り拓くため

行政の観光に関わる部署訪問、スポンサー探しも

頑張ってみたいと思います!


賛同してくださる企業様、団体様、いらっしゃいましたら

お気軽にお声をかけてください(^O^)/


東京お散歩教室 小島信康

http://tokyo-osampo.com