お散歩学 | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

昨日の『ブラ タモリ』ご覧になられた方いらっしゃいますか?


面白かったですね。


実に面白かったという感想と同時に、私の場合は

曲がりなりにも東京の魅力、散歩の楽しさを人様に

伝えることを生業としていますので

武者震いするほどの想いがこみ上げてきました。


今、散歩や身近な街歩きはひとつのブームになっています。


書店には散歩関連の本があふれ

テレビやラジオでも街の魅力を伝える番組が増えました。


また、ガイドさんの数も増え

街のいたるところで、多くの人を引き連れて

名所案内をしているツアーを見かけることなどもしばしば。


カルチャーセンターの野外講座の人気も高まっているとのことです。


そんななかで6月から始めた私の東京お散歩教室


このように散歩情報が溢れかえっているなか

うちの特色を際立たせて、大勢のファンを獲得するには

どうしたら良いか、目下奮闘中であります。


で、こういった、状況ですので

私も他の街歩きツアーの様子が知りたくて

以前にある野外講座に参加させていただいたことがあります。


そこで気付いたことなのですが

確かにそのツアー、ガイドさんは博学で大変ためになったのですが

その一方で、とにかく忙しなかったという印象が残りました。


なんていうのでしょうか、ポイント、ポイントでは立ち止まって

説明をするのですが、その間の移動を楽しむ余裕がない。


「はい、ここには、これこれこういう歴史がありまして…

はい、では次にまいります。」


タイムスケジュールを気にしながら、ずっとこんな感じでした。


そこで、私は思いました。


東京の歴史や文化を伝えること、これは非常に大切なことと

感じておりますので、私も今、営業活動と同等

いや、それ以上に知識の習得に力を入れています。


でも、私はそのもっともっと大前提として


“歩くことの楽しさと

感性を養えば身近な景色からでも

十分に感動気分を味わうことができる”


このことを大勢の人たちに伝えられるようになりたい。


ですから、私がやるお散歩ツアーは、名所までの移動の間や

途中のハプニングすらも楽しめるものにしてしまおう!


こんなことを考えています。


例えば…


東京散歩道-散歩
「なんで、こんなところに木があるの???」とか

東京散歩道-散歩
「どのローカル線?」、「いや、世田谷ですよ」とか


東京散歩道-散歩
「えっ、何故に案山子!?」とか


東京散歩道-散歩
「京都?」、「いや、近所」とか


現代人って味覚同様

視覚も麻痺してしまっていると思うのです。


見ることに慣れ過ぎてしまったために

身近な景色には目が行かず

刺激を欲し、もっともっとと絶景ばかりを求める。


子供の頃は、買物とかで

ちょっと隣町に行くだけでもあんなにわくわくしたのに。。。


私はいつか『コジ散歩』という

これまでのガイドブックとは一味違った

単なる名所案内やお店紹介ではない

そこらの街角や近所の路地裏でも宝探しはできるんだという

そんなお楽しみ本を出したいと思っています。