歌誌「冬雷」2019年 8月号 掲載歌 | 北山の歌雑記

北山の歌雑記

短歌初心者の戯言
「うたは下手でもよい自分のうたを詠め」
目指す旅路の道中記

午前九時東博前の券売り場はすでに列あり急ぎ並びぬ


昭和十二年竣工なれる本館も文化財なり眺めつつ行く


仰ぎ見る東京国立博物館帝都の威容を今に伝ふる


桃山の唐獅子図屏風永徳の代表作にまづは佇む


身の丈を越ゆる大きさ二メートル余りの屏風の獅子を見上ぐる


水指に浄水罐との中国語訳の表示は金属思はす

 

上野駅の隣にしては以外なる鶯谷の小さな造り

 

宮城 中村 哲也


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