踏まれ続ける自信 | 天使の刻印 - 葉桜夏樹 Blog

私はある決心をした。すると、体が動き、腹這いになる。彼女の前に両手を差し出す。 ぬかるみでひれ伏して、全身泥だらけになった私と、自分の足もとに置かれた子供の手を見て、「どういうこと?」と彼女がたずねる。「こ、この手を踏んでいってください・・・」とは言ったものの、正直、この先、ぬかるみの道を延々と踏まれ続ける自信はなかった。


それに彼女が笑った。「あんたの手を踏石みたいに踏めというの?」と彼女。「ふ、踏んでください」と私。彼女はため息をつき、「怖くないの? 大人の女から靴で本気で踏まれるのよ。ケガだけじゃ、すまないかもよ」とたしなめるが、赤い唇からは妖しい笑みがこぼれている。それは、脅しではなく、本気よ、とも受け取れる。私にしても、もちろん、怖くないわけはない。なにしろ、さっき、二人の女性からハイヒールで踏まれ、その苦痛はじゅうぶんに承知している。しかも、今度は、ぬかるみが続くあいだ、大人の女性がはくハイヒールで、私の両手は踏石として踏まれ続けるのだ。 (次回作品:下書き原稿)


 


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脚踏奇譚: アルトカルシフィリア5

人間床 アルトカルシフィリア4
ハイヒールと人間マットと蟲男(上): メタモルフォーシス
ハイヒールと人間マットと蟲男(下): メタモルフォーシス
踏まれたい: アルトカルシフィリア3
天使の踏みつけ: アルトカルシフィリア2
ハイヒールで踏まれて: アルトカルシフィリア  



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