まっすぐ恵比寿へ向かった。
恵比寿の三越にはお気に入りの酒蔵が直売所を出している。
大人気のこのお酒は、他店では滅多に目にすることすらない。
どこにもないので蔵元まで買いに走ったくらいだった。
それがようやく供給量も増え、直売所という形での販売が普通にできるようになったわけで、最初に東京に出店したのが恵比寿の三越だった。
前回、東京に来たときにも買って帰ったが、今回もまたそのつもりでいた。
そのこともあって、手荷物預かりに余裕のある高速バスを選択したのだったが・・・。
・・・だったが?

そう。だったが。

直売所は消えていた。
その場で蔵元のサイトを確認してみると、恵比寿三越店の記載はない。
代わりに・・・銀座店?
待て待て。
あれか?
またか。

定休日やら移転やらばっかり。

日比谷線で真っ直ぐ行けばすぐだが、なんせ心が折れた。
もう時間切れだったし。
この日の昼頃、会長経由で幹事長から、バスの時間まで時間があるだろうから、とお誘いを頂いていた。
お気遣いありがたく。

お好み焼きを食べたかった私は、早めにお店へ入らなければならないことを知っている。
この時点で16:30。
神田へ急がねばならなかった。
お酒はすっぱり諦めて、幹事長に電話を入れる。
『会長から伝え聞きました。お好み焼きがいいっす〜♪
』

『では17:00に神田で。』
少し遅れて合流し、お店に向かう。
ここも久しぶりだ。

少し前に見てたドラマ。
突然、見慣れた感じの鉄板と店の窓。
(これ・・・あの店やわ。広島つながりやし。)
その話はしなかったが、久しぶりの『そば1.5』は難なく胃袋に収まった。
アツアツのお好み焼きは、結構のんびり食べたつもりでも舌にダメージを残す。
いつものことながら、やや味覚麻痺状態になった。
食べているうち、2人、7人、2人と鉄板を囲むカウンター席だけの店内が埋まっていく。
座って15分もしないうちにほぼ満席になった。
人気は衰えていない。
お好み焼き屋さんを出て、次に会長が働くお店へ向かう。
そういえば、その後どうしていたのか知らない。
神田駅前を通り抜け、東京駅方向に歩く。
新しく出来たというビルの合間を縫うようにいくと、星野リゾートが手がける『星のや東京』が現れた。
確か、1泊60,000円くらいするはずだ。
無理ではない額なので、一回くらい泊まってみるのも良いかもしれない。
とあるビルに到着する。
地下に降りていくと、その雰囲気には覚えがある。
前にも一度、来たことがあった。
梅酒ソーダ割りが進む進む。
我ながらよく入る。15時頃のお蕎麦食べて17時にお好み焼き。
そして今また19時頃から飲んで、さすがに食べ物はちょっとで。
あっアジフライ頼むの忘れた。
そのまま22時頃までお付き合いいただいた。
おかげさまで時間を持て余すことなく、あとはバスに乗るだけとなった。
お店を出て地上でお礼を述べて別れた。
方角だけわかれば、なんとかなる。
15分ほど歩いて東京駅に着いた。
バス乗り場は綺麗に整備されていたが、規模の割に待合室は手狭で何もない。
近辺にはマクドナルドくらいしかないので、今後の利用には留意しなければならない。
(二人はもう家に着いてるやろな・・・)
22:50 バスは東京駅をあとにする。
初めてのグランクラスはなかなか快適かもしれない。
帰宅できるのは遅れがなければ翌朝8:00を過ぎる頃だろうか。
4日間はあっという間に終わった。
