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はちくりかぁか 再び 旅に出る!

2020年、ベトナムを離れてから4年。
日本で再確認した「やっぱり海外で教えたい」という想い。
コツコツ続けた中国語を手に、新天地・台湾での生活が始まります。
還暦すぎの「かぁか」の新たな挑戦記録。

久々のブログ更新。生存報告を兼ねて、最近の私の話を少し。

 

6月から新しい日本語学校で働き始めている。

 火曜日と金曜日は午後だけ、2年生のクラス。

 水曜日は午前が別の2年生、午後は1年生。

……の予定だったのだけれど、先週は台風のせいでまさかの休校。

というわけで、水曜日の学生たちとはまだ顔も合わせられていない。

お互い、どんな強烈な出会いが待っているのやら。

 

で、肝心の新天地の学生たち。

 規模は小さい学校なんだけれど、結論から言うと、

今まで働いてきた中でいちばん「いい学生」かもしれない。

私の擦り切れた教育への情熱が、ちょっとだけ息を吹き返すレベルで。

 

内訳は、ネパール人18人と中国人2人。 

とにかく、みんな頗る真面目なのだ。

 

まず、始業のベルが鳴ったときのポテンシャルが違う。 

日直が「起立! 礼!!」と叫ぶんだけど、

全員が完全に立ったのを確認してから、改めて「起立!」の号令をかける。

……いや、もう立ってんじゃん、と心の中で突っ込むのが、最近の私の密かな癒やし。 

それから全員声をそろえて、「こんにちは。よろしくお願いします!」

 

驚くべきことに、授業中に寝る学生が一人もいない。 

「そんなの当たり前でしょ」と思うかもしれないけれど、

日本語教師をやっていて、こんな奇跡のような空間は初めてだ。

いつもなら、睡魔という名のモンスターと戦う学生をいかに起こすかで、

私のエネルギーはゼロになっていたというのに。

 

極めつけは、魔の4時間目。 

普通なら、学生も講師(私)も、疲れてやる気が蒸発している時間帯。

科目はよりによって漢字。

 

「温」と「暖」。

 両方とも訓読みは「あたたかい」。 

「この2つ、ひらがなで書いたら同じだけど、意味は同じ?」 そう問いかけると、

半分以上の学生が声を張り上げた。

 

「いいえ、先生!」

 

そう、話すとき、いちいち最後に「先生」をつける。

これはネパール人あるあるだ。ちょっと可愛い。

 

「えっ?何が違う?」とさらに畳みかけると、ひとりの女の子がこう言った。 

「触って暖かいは、オン!」

「じゃあ、ダンの方は?」 すかさず別の学生が続く。

 「部屋が暖かい!」

すばらしい。完璧じゃないか。 「

1年生の新しい言葉のとき、勉強しました!」と、誇らしげに笑う彼ら。

 

……前の学校の学生たち(※忘却の彼方に生きる人々)に見せてあげたい。

前に勉強したことを覚えている学生が実在するなんて、

私はちょっと感動してしまった。

 

これまでの苦労は何だったのかと思わなくもないけれど・・・。

うん。 

この学校なら、私ももう少しやっていけるかもしれない。