今年の4月、台湾で日本語教師として働くために、台中へ行った。
「これから台湾で働くぞ!」と、かなり張り切っていた。
……が。
私の学歴が原因で、まさかの就労ビザ不許可。
そして5月半ば、失意のどん底で日本に帰ってきた。
たった1カ月半の台湾生活だったけれど、本当に楽しかった。
だからこそ、帰国してからの「台湾ロス」がハンパなかった。
毎日毎日、台湾のことを考える。
「あのお店、おいしかったな」
「あの道、よかったな」
「また台湾に行きたいな」
……。
いや、もう行っちゃえば?
ある日、ふと思った。
でも、仕事をするためのビザが難しい。
旅行で行く?
それじゃ、すぐ帰ってこなきゃいけない。
じゃあ、どうする?
そこで、ひらめいた。
留学生になればいい。
……我ながら、発想が単純である。
台中には1カ月半いたし、台北には旅行で何度も行った。
それに、台北は家賃が高い。
そういえば3年前、一人で台南に行ったことがある。
そのときに見た台南の古い町並みが、とてもよかった。
食べ物もおいしい。
街の雰囲気も好き。
そして、台北より家賃も安そう。
そうだ。
台南へ行こう。
というわけで、今度は仕事を辞めて、留学生として台湾へ行くことにした。
普通に考えたら、
「……頭、おかしくない?」
と思うかもしれない。
「何のために行くの?」
そう聞きたくなる気持ちも、よく分かる。
私だって、ちょっと思う。
でも。
行きたいものは、行きたい。
50歳になったとき、「後悔しない人生を送ろう」と決めた。
だから、死ぬときに、
「台湾に住みたかったな……」
と後悔するのはイヤなのだ。
もちろん、夫には申し訳ない。
「また台湾行くの?」
と思っているに違いない。
でも、もう少しだけ。
もうちょっとだけ、私のわがままを聞いてもらおうと思う。
というわけで。
今度は「日本語教師」ではなく、「台湾の留学生」になります。
さて、今度は何が起こることやら。