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はちくりかぁか 再び 旅に出る!

2020年、ベトナムを離れてから4年。
日本で再確認した「やっぱり海外で教えたい」という想い。
コツコツ続けた中国語を手に、新天地・台湾での生活が始まります。
還暦すぎの「かぁか」の新たな挑戦記録。

先月、台湾から帰国して早々、ちょっとした挑戦が始まった。 

なんと、10歳の男の子に日本語を教えることになったのだ。

 

これまで大人にしか教えたことがない私。

最初は「子どもの指導経験はないので……」とお断りしたのだけれど、

「ひらがなもカタカナもバッチリ、

日本人の言うこともだいたい分かります!

大人と同じ教え方で全然大丈夫ですから!」と押し切られ、引き受けることに。

 

で、今日のレッスン。 テーマは「〜ています」の練習。

 

「ご飯?」 「ご飯を食べています」 うんうん、順調。

「本?」 「本を読んでいます」 いいぞいいぞ。

「電話?」 「電話を話しています」

 

……ん? 雲行きが怪しくなってきた。

「電話」は話す対象じゃなくて、使う『道具(ツール)』。

だから「電話話します」になるんだよ、

「えんぴつ書きます」と同じね、と説明してなんとかクリア。

 

ずっと対象の「~を」を使う文ばかり並べていたのに、

急に「で」が登場するトラップを仕込んでしまった。

これは完全に私のミス。反省、反省。

 

気を取り直して、次!

「いす?」 「いす座っています」

……あちゃー! またやってしまった!!

 

すかさず「椅子は道具じゃなくて、お尻を乗せる『場所』だよね。

 だから、いす座っています、になるんだよ」と解説。

心の中で「ごめん!」と平謝り。

 

「〜ています」の練習をするなら、

最初は素直に「〜を」でつながる文だけで統一しておくべきだった。

10歳のピュアな脳脳に、私が勝手に変化球を投げまくって自爆してしまった。

 

日本語教師になる前は、日本語なんて世界一簡単な言語だと思っていた。

 だって、自分が毎日何も考えずに話せているんだから。

 

でも、いざ教える立場になると、これがまあ、とんでもなく難しい。

 10歳の男の子を前に、何十年も日本語をしゃべってきた自称プロが、

一番「ううむ……そう来たか!」と感心させられる。

 

これだから日本語教師はやめられないんだけどね。