私の会社は、公共事業の仕事がほとんどです。
なので、市町村や県、国の仕事のために、出先機関に出向くことが多いです。
役所の皆さんは異動がつきものですが、県の機関に勤務しているTさんとは、私が今の会社に入った当初からの知り合いで、異動で数年お見かけしなくなっても、また、戻ってきて仕事でご一緒することがたびたびありました。
お役所の人と私的なことは、なかなか話すような仲ではなく、いつも上司にくっついて行く下っ端の私は、うなづきながら聞くだけだったわけです。
しかし、20年来の顔見知りになってくると、上司との話の中で、個人的なことも耳に入ってくるわけです。
Tさんは私よりも5歳くらいお若いのですが、
とても頭の切れる!
理解の早い!
頭の回転がいい!
公共事業のその部門では、なくてはならない!というような方です。
ご結婚は遅かったらしいですが、お子さんもいて、Tさんはバリバリ働いて、奥さんが家庭を守っていらっしゃって、お幸せなんだろうな~と
勝手に想像していました。
仕事の話が落ち着くと、子育ての話になったりして、世間話もするようになってきました。
今日は、単純な資料の差替えだったので、私1人で行きました。
上司がいれば話し相手をしてほしかったのですが、
私は、「まちがえていけない」と、黙々と作業を始めました。
20分くらいたったころ、、、
終盤に差し掛かり、Tさんも私も自然に世間話を始めました。
T 「旦那さんは農協でしたっけ?」
私 「そうなんです~子供が高校に入ると急にお金が大変で~」
その流れで私はTさんに
「奥さんはお仕事されてるんですか?」と
聞きました。
Tさんが高給取りだと思ったので、奥さんは専業主婦かな?と思いながら。
T 「今、休んでるんですよ~公務員なんだけど、、、心の病でね~」 と。
私は、そんな重い話が返ってくるとは思わず、ハッとしてしまいました。
だけど、現代社会では教職員や公務員の方々が、精神的に病む方が多いようですよね。
私も、医者には行かなかっただけで、子育てノイローゼだったと思います。
「私は、長女と相性が合わなくてずいぶん悩みましたよ」
Tさんは、奥さんの怒りのスイッチが何時どのように入るかわからず、困り果てているのだそう。
小学生のお子さんが1人いるのだけど、子供のことはTさんが全て世話をしていると。
奥さんとお子さんを二人きりにできないのだと。
Tさんに怒りが向くと、実母のところへ行き、実母に怒りが向くと、Tさんのところへ。
一緒に暮らして、全部受け止めることはできない。
どうしたらいいか困っている。。。
躁鬱?
私 「ご実家の助けがないとやっていけないですよね」
T 「夫婦共倒れになることもよくあるらしいから気をつけないと」
私 「なるべく悩みは吐き出した方がいいですよ」
T 「こんなこと話すつもりじゃなかったけどね、、、」
Tさんは、いつも明るく元気で、仕事の指示も的確で、頭がよく、悩みなんてなさそうだな~
と勝手に思い込んでいました。
乳癌になっても端からはわからない。
どんな病気も見た目ではわからない。
平然と仕事をしていれば、悩みなんて無さそうに見える。
当たり前のことだけど、
悩みの無い人なんていない。
見た目だけではわからない。
ということを改めて思い返しました。
Tさんごめんなさい🙏
私ってバカね。
反省。。。