こんにちは
ミウラはり灸漢方院です
2020年7月9日に母親を
今年1月19日に父親が亡くなり、両親を見送らせて頂きました
肩の荷が降りたやろ？ってよく言われますが、そんなにホッとするほど担いでいなかったし
それより、二親が亡くなったという寂しさと、ああしてやってたらという後悔の方が強いように思います
母親が亡くなる2年くらい前から、介護というほどたいしたことは何一つしていませんが
そのような状態になって行きました
気の強い母親でしたから、そのような状態でも衝突ばかりしておりました
そんな母親が、亡くなる数ヶ月ほど前からでしょうか
僕を見ると『ありがとう！ありがとう！』って言って手を合わせるようになった
『オカン、おれ、まだ生きてんのにそんなに手合わされたら、仏さんになった気分やんけ』といっても
繰り返し、繰り返し顔を見るたびに『すまんな、ありがとう、ありがとう』って言いながら手を合わせとった
だいたい、普段、俺にそんなこと口にせんもんがそんなこと言うから、はよ逝ってまうねん
おとっつあんは、おとっつあんで、ほんまに人の言うこと聞かんで、うろうろしてコケて…。
90にもなってコケて頭ケガしたら、まともにならんがな
半分ボケたような状態でも、大便失敗してトイレできれいにしてると
『すまんなぁ…。大事な息子にこんなことさせて…。』
向こうで散々オカンに怒られたやろ
今から思うと、
何でもっと、一緒におったれへんかったんやろ
何でもっと、早く夜、帰ったれへんかったんやろ
何で、あのときあんなに怒ったんやろ
何で、もっと優しくいうたること出来んかったんやろ
もっと、買いもんも連れて行ったたらよかった
もっと、いろんなとこ連れて行ったったらよかった
もっと、カラオケも連れて行ったったらよかった
何でと、もっとが、どんどんこみ上げてくる
両親を亡くすということは、その回りも鬼籍に入って行く人も多くなってくる
ちいさい頃、ワルさをして怒られたり、いっしょに笑ったりしたおっちゃんやおばちゃんたちも
その回りのお店も、商店街も姿を消し
自分の幼少期や、少年期、青年期がすっぽりと抜け落ち、自分のアイデンティティも失うような感覚に陥りそうになる
主を失った実家に帰るとやはりさびしくなりますね
もっと、両親と話しをしておればよかったと
もっと、いろんなこと聞いておけばよかったと
もっと、いろんなこと教えてもらっとけばよかったと
今、御両親の介護に向き合ってる方
施設介護と在宅介護では、その負担割合も変わってきますがどちらにせよ
ほんとに大変だと思います
腹立つこと山ほどあると思います
自分の経験上、そんなことは百も承知の上で、お願いします
親のカラダの許す限り、時間を作っていっしょにお出かけしてください
別に旅行に行けというてるのではないです
いっしょに、近くの公園でもスーパーでも喫茶店でもどこでもいい
何なら、クルマで近所をドライブでもいい
『行こっていうても、いややいうて行かへんねん』
『しんどい、腰痛い、膝痛い、頭痛い・…。』
年寄りが、行くたくない理由なんて、山ほどあります
そこを理解したうえで、なだめすかせて、いっしょに出かけてあげてください
介護をしてると理不尽なことを言われることも多いですよね
こんだけ世話してるのに、無茶苦茶いいよる！
その気持ち、ほんとによく分かります
たぶんね、親たち本人たちも、無茶言うてるのは、気づいてることも多いと思います
それでも、繰り返すのはやはりカラダも思うように動かせないもどかしさやイライラ
病気や加齢というものがそうさせているんでしょうね
それを、理解したうえで、いっしょにいろんな話ししてみてください
それは、お母さんのためでもあり、お父さんのためでもあるけど、何より自分のためです
僕のように自分が後悔しないためですし、
いっしょに出かけれたら、振り返ったらとてもいい思い出になります
たくさん話し出来たら、聞いててよかったこといっぱいあると思います
そして、一番大事なこと
ひとりで抱え込まないこと
兄弟姉妹がいても親の介護方針では食い違うことも多いかと思います
時には孤軍奮闘になることもあります
親子ゆえに、感情がもつれあってうまくいかないことも多々あります
そんなときは、下手に他の兄弟姉妹が入るよりも、友人に少しバトンタッチしてもらい
他人さんが間に入った方がうまくいくこともあります
そんな、友達を作っておくこともほんとに大事かとおもいます
ぼくも、うちのスタッフさんにはほんとうに助けてもらいました
また、出来るだけ写真や動画撮っておいた方がいいと思います
親父の遺影は亡くなる数ヶ月前に具合悪くなってからですけど僕が撮った写真です
自分で言うのも何ですが、中々親父のいいところを出せたかなと思っています
オカンの遺影は、自分で用意したまだ、少し若い時の奇跡の一枚（笑）
オカンも元気な時にもっと撮ってたらよかったと後悔しています
オカン、おとっつあん、
来週の日曜日は、お墓の建碑式と納骨やで
オカン、死ぬ前におばぁーの墓じまいするかとか聞いてたけど
本心やないのはわかってる
おばぁーの墓の横に買うてる自分とこの墓地に、あんたの好きな墓が建ったで
おれも、そんなに長くないうちに行くやろうと思うけど
それまで
また、ふたりでケンカしときなはれ！
マッチを擦れば おろしが吹いて
線香がやけに つき難(にく)い
さらさら揺れる 吾亦紅
ふと あなたの 吐息のようで・・・
盆の休みに 帰れなかった
俺の杜撰(ずさん)さ 嘆いているか
あなたに あなたに 謝りたくて
仕事に名を借りた ご無沙汰
あなたに あなたに 謝りたくて
山裾の秋 ひとり会いにきた
ただ あなたに 謝りたくて・・・
小さな町に 嫁いで生きて ここしか知らない 人だった・・・
それでも母を 生ききった 俺， あなたが 羨ましいよ・・・
今はいとこが 住んでる家に 昔みたいに 灯がともる
あなたは あなたは 家族も遠く 気強く寂しさを 堪(こら)えた
あなたの あなたの 見せない疵(きず)が 身にしみていく
やっと手が届く ばか野郎と なじってくれよ
親のことなど気遣う暇に 後で恥じない 自分を生きろ
あなたの あなたの 形見の言葉 守れた試しさえ ないけど
あなたに あなたに 威張ってみたい
来月で俺 離婚するんだよ そう， はじめて 自分を生きる
あなたに あなたに 見ていて欲しい 髪に白髪が 混じり始めても 俺， 死ぬまで あなたの子供・・・
今日もみなさんの前に素晴らしきことが滝の如く現れますように！